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2019年5月18日,大阪の地下鉄御堂筋線・長居駅から一歩外に踏み出すと,長居公園で開催されているイベントの賑わいや公園のコースでハーフマラソン競争をしているランナーの姿が目に飛び込んできた。公園の別の場所では,野球をしている青少年やサッカーの練習をしている子供たちの姿が目に入る。さらに公園の奥に行くと,幼い息子の手助けをして木々の間をそよ風に乗せて凧揚げをする父親の姿が見えたり,様々な遊び場で駆け回ったり遊んだりしている子供たちの笑い声が聞こえたりする。長居公園を訪れると,その公園が大阪の中心に位置し,市民からとても愛され,大切にされている公園であることが容易に見て取れる。
この日,末日聖徒イエス・キリスト教会の奉仕活動「ヘルピングハンズ」を示す黄色のベストを着た40名を超えるボランティアが集まり,公園の木々の間,遊歩道,遊び場,ベンチのごみ拾いを行った。彼らの姿は公園を訪れた人々の目に留まった。人々の中にはボランティアたちに感謝の言葉を伝える人がいた。中にはごみを手渡してくれる人もいた。
「この公園を利用していますので,何かお返しをしたいのです」と,大阪ステーク阿倍野ワード*1の種田公平ビショップ*2は,阿倍野ワードの教会員らによる「全国奉仕の日2019」プロジェクトで奉仕しながら語った。種田ビショップは,昨年夏,長居公園を会場の一部として開催した青少年たちの大規模な活動「fsy (for the strength of youth ─ 若人の強さのために)」についても話してくれた。
*1─ワードとは,地域の教会が管轄する一定の地理的範囲「教区」を意味する。幾つかのワードが集まった大きな範囲をステークという
*2ービショップとは,地域の教会「ワード」の代表者。専任の聖職者ではなく無給のボランティアとして,教会に来る人々や宣教師を助ける
昨年はステークにて「全国奉仕の日」の活動として長居公園の清掃を行ったが,今年は各ワードがワード単位のプロジェクトとして奉仕活動を行った。種田ビショップはさらに次のように語った。「今年の『全国奉仕の日』のことを聞いたとき,長居公園が心に浮かびました。わたしたちはこの公園を清掃してきた伝統を続けていきたかったです。そこで,ワードとして行うことを決めました。そして,毎年このプロジェクトを継続する計画です。」
この日に行われた奉仕活動のハイライトは,日本・韓国・グアム/ミクロネシアを管理するアジア北地域会長会第一顧問の山下和彦長老と伴侶の田鶴子姉妹*3が,ボランティアグループに参加したことである。「わたしたちは山下長老姉妹が来られるのを知り,驚きとともにわくわくしました」と小村舜兄弟は気持ちを声にしてくれた。山下長老姉妹の参加は参加者たちに元気をもたらした。ワードの会員や地域の住民の参加者たちも同様に,山下長老姉妹の訪問を受けたことと共に働けたことを喜んだ。
*3ー教会では,すべての人が神の子供たちであるとの教えから,男性を兄弟(Brother),女性を姉妹(Sister),教会を代表する男性の宣教師や指導者を,その実年齢にかかわりなく長老(Elder)と呼称する
4名の地域住民が阿倍野ワードの会員たちと一緒にこの長居公園の清掃活動に参加した。姉妹宣教師たちが一人の地域住民を連れてきた。そして,ワード会員の一人が友人を連れてきた。また,近隣に住む一人の父親が息子と一緒にこのプロジェクトに参加してくれた。その父親にこの清掃プロジェクトをどのようにして知ったかと尋ねると,Google検索で「ボランティア」を検索して,この公園での清掃プロジェクトを見つけたことを説明してくれた。
その父親が見つけたウェブサイトは,日本各地で行う予定の「第167回全国奉仕の日」の活動を地域社会の人々に知らせ参加を呼び掛けるために,東京の教会制作サービスの担当者と広報チームが立ち上げたものである。
その父親は次のように続けて述べた。「わたしの息子はここでよく遊んでいます。わたしの家族はこの公園が大好きなので,きれいに保ちたいと思っています。また,息子に奉仕について学んでほしいと思っています。」公園を訪れた人々がその父親にどうして公園を清掃しているのかと尋ねると,父親はなぜそうしているかは分からないと答えていた。ただお手伝いをしたかったのである。
「お手伝いをしたいので,この活動をもっと頻繁に行ってください」と,その父親は小さなゴムボールを息子に蹴りながら,言葉を口にした。