オンラインで伝道活動を拡大するモルモンの宣教師

オンラインで伝道活動を拡大するモルモンの宣教師

末日聖徒イエス・キリスト教会の宣教師らはオンラインでの伝道活動を拡大している。「世の中が変化し、伝道の方法も変化しています。伝道の方法やアプローチの仕方は、現在、テクノロジーと共に変化する社会の変化に対応しなければなりません」と教会の宣教師管理評議会で奉仕し中央若い女性会長も務めるボニー・L・オスカーソン姉妹は述べた。

オスカーソン姉妹とその他の教会指導者らは2018年3月8日(木)、ソルトレークシティのテンプルスクエアにあるティーチングセンターにメディアを招待した。センターでは宣教師が41の言語で福音を教えている。この施設は新しいテクノロジーを駆使して福音が教えられている20の拠点の1つである。

「教会の宣教師は家のドアをノックしたり、道行く人に声を掛けたりして、教える人を見つけています。それには時間がかかります。けれどもこのセンターでは求道者の方からわたしたちに連絡を下さるのです」と中央幹部七十人であり宣教師管理部の管理ディレクターのブレント・H・ニールソン長老は語った。

ティーチングセンターの姉妹宣教師たちは、イエス・キリストの福音についてももっと学びたいとMormon.orgを通じて宣教師にコンタクトを取って来た人たちを教えている。ビデオチャットを用いたレッスンは、祈り、聖典を読むなど、従来のレッスンと同様の形式で行われることが多い。

フィリピン出身のグィウオ姉妹は、オンラインで自分の生活を改善したいと考える人々を教えることが楽しいと感じている。最近、彼女は4人の子供を持つシングルマザーと話したといい「このお母さんは、子供たちが神は信頼できるお方であること、また自分たちが守られ、幸せに暮らすことができることを教える方法を知りたいと思っていました」と述べた。

訪問者センターで働く宣教師も、訪問者が地元に戻ったときにコンタクトが取れるように地元の宣教師に紹介することができる。そして、レッスンが始まれば、スカイプやフェイスタイム(FaceTime)を使って訪問者センターの宣教師がレッスンに同席することもできる。

アリゾナ州のカイラ・ブレイディは、人生が困難となった時期に霊的なガイダンスを求めていた。グーグルでモルモンについて検索している時に、オンライン宣教師を見つけた。彼女とその両親は後にバプテスマを受け、ほんの1カ月前、彼女は神殿で結婚した。

「今の宣教師は小さな頃からテクノロジーを使っています。・・・このテクノロジーを伝道活動に活かすことで、より効率的に、より効果的な伝道が可能となりました。わたしたちがドアをノックするのではなく、求道者の方からわたしたちのドアをノックしてもらえます」とオスカーソン姉妹は語る。

ニールソン長老はこのような伝道方法はさらに拡大すると考えており、「今の時代の若い男性と女性は、オンラインでのコミュニケーションに慣れ親しんでいます。物を購入するのも、友達と連絡を取るのもオンラインで済ませます。これが彼らのやり方なのです」と述べる。

2017年には、600人以上の教会の宣教師が30ヵ国語以上で14万人以上をオンラインで教えた。宣教師が行ったチャットは約35万、通話は9万回以上であった。

ティーチングセンターは以下の末日聖徒の訪問者センター、歴史的サイト、その他の世界中の場所で運営されている。

• クモラの丘歴史的サイト(ニューヨーク)
• ハイドパークチャペル訪問者センター(ロンドン)
• アイダホフォールズ神殿訪問者センター
• インディペンデンス訪問者センター(ミズーリ)
• オハイオ州カートランド、歴史的サイト
• ハワイ州・ライエ神殿訪問者センター
• ロサンゼルス神殿訪問者センター
• アリゾナ州メサ神殿訪問者センター
• メキシコシティ神殿訪問者センター
• ユタ州プロボ宣教師訓練センター
• ニュージーランド神殿訪問者センター
• オークランド神殿訪問者センター
• パリ神殿訪問者センター
• オレゴン州ポートランド神殿訪問者センター
• 神権回復の地、歴史的サイト(ペンシルベニア)
• サンディエゴ・モルモン大隊歴史的サイト
• セントジョージ神殿訪問者センター
• テンプルスクエア(ソルトレークシティ)
• ワシントンDC神殿訪問者センター
• ウィンター・クォーターズ歴史的サイト(ネブラスカ)