更新:ニールソン長老姉妹、アーダーン長老姉妹、アンダヤ会長姉妹と共に写る204人のタクロバンの全宣教師たち。
疲れてはいても快活な,タクロバン伝道部の宣教師71名が,昨晩8時,マニラに到着した。台風30号(ハイエン)によって持ち物の多くを洗い流されてしまったため,最小限の物のみを携えてきた宣教師たちは,すぐにバスから降りると,ブレント・ニールソン長老と抱き合った。ニールソン長老はその日の昼から夜までずっと祈る思いで宣教師の到着を待っていた。
宣教師たちは,自分たちを歓迎した人たちの喝さいと笑顔の中,ニールソン長老との短い集会に参加した。そこでそれからの予定について説明を受けた。また彼らは暖かい毛布を受け取り,宣教師訓練センターの食堂に案内されて暖かい食事をとり,衣類を着替え,スカイプや電話で家族や友人と連絡を取り合った。
宣教師は安心した表情をしていたが,簡単な状況報告の終わりのほうで質問の機会を与えられると,基本的な生活必需品の支給を求めるのではなく,自分たちがタクロバンに残してきた,愛する人たちに関する最新情報が得られるかどうか尋ねた。これまでのところ,宣教師を管轄する神権指導者はまだ現地にいて,会員の必要に対処し,救援物資の支給に関する調整を行っている。
何人かの宣教師は静かに涙を流し,多くの宣教師は,常に支えとなっている同僚にしっかりと寄り添っていた。その一方で,大きなグループを作って身を寄せ合い,各自が経験した大変な経験について語り合う宣教師もいた。
50キロの道のりを歩き,やっとのことで空港にたどり着き,ほかの宣教師と合流した宣教師も大勢いた。過去数日間,宣教師一人一人の居場所を見つけるために必死の努力をしたアーダーン長老,ベンソン・ミサルカ長老,ホゼ・アンダヤ長老,そして彼らの伝道部会長は,空港で,宣教師をマニラまで連れて行くための航空便の調整をした。
残りの宣教師133名は,今日と明日,マニラに到着する予定。
レイテ島の様々な地域に割り当てられていた204名の宣教師は全員無事だった。彼らは一人一人異なる経験をした。天の御父とイエス・キリストが,恐ろしい嵐とその後目の当たりにした荒廃の中にあっても自分たちとともにおられ,深い憐れみを示したくださったことについて彼らは語った。自分たちの住んでいる地域から空港まで歩いていく間に,通りに横たわる死体,食物や飲料水を求めて呆然とあてもなく歩く人々,そして亡くなった家族や親戚を運ぶ人々を見たことについても語った。
宣教師は今日,地域精神衛生役員であるマルシア・フレンチ姉妹からストレス診断を受けることになっている。フレンチ姉妹は訓練を受けたセラピストであり緊急対応要員でもある。
これらの宣教師は,他の9つの伝道部に再派遣されるときまでマニラに滞在する予定。伝道期間終了間際の宣教師は,早めに帰国し,クリスマスを家族とともに過ごす。一人のアメリカ人宣教師は,タガログ語学習のチャレンジを歓迎しました。セブアノ語に焦点を当てた言語訓練を受けてきた一人のアメリカ人宣教師は,タガログ語を学ぶことを喜んで決意した。
月曜日の夕方には,すべての宣教師の名前がC130空軍機の搭乗リストに載っていた。宣教師はそれまで何度も搭乗を後回しにされたが,自分たちの番を忍耐強く待っていた。
合衆国海兵隊は,取り残されていた宣教師たちを見て,彼らを無事にマニラまで運ぶことのできる合衆国機に搭乗できるよう調整した。
もっと写真を見たい場合は,FacebookのMormon Pinoy Newsroom―First Set of Missionaries Arrive in Manilaを参照。