アメリカの過去10年以上で最悪の災害の1つとなったハリケーン・ハービーの上陸後数日以内に、アメリカ赤十字社が末日聖徒イエス・キリスト教会に支援を要請した。その支援は、教会が被災地にたびたび送ってきた生命維持のための水や食料以上のものであった。今回、赤十字社が必要としたのは、すべてを失ったハリケーン被災者数千人の霊に栄養を届けることであった。
ハリケーン・ハービー被災者の癒しを助ける災害時メンタルヘルスのカウンセラー
この2週間、教会からの要請で大都市ヒューストン地域に入ったワシントン州、アイダホ州、ユタ州、テキサス州のメンタルヘルスケアのカウンセラーら8人は、ハリケーン・ハービーの被災者の霊に栄養と癒しと希望を与えるために、被災者を戸別訪問した。
カウンセラーたちは、テキサス州南東部で20万戸を浸水させる記録的洪水を起こした大きなハリケーンにより家を失った被災者が集まる避難所を訪問。被災者の1万人以上が洪水の水位が最高点に達した時点で、ヒューストンのダウンタウンにあるジョージ・R・ブラウンコンベンションセンターに移送された。カウンセラーの中には、被災者がこのコンベンションセンターに到着してからずっと支援している者もいる。
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カウンセラーらは“クライアント”である被災者が置かれた状況を聴き、助けとなるアドバイスを提供している。アイダホ州ボイシーのファミリーサービスのカウンセラーであるジョン・ピングリーは、コンベンションセンターで幾日も奉仕し、そこでママと呼ばれる女性と友情を築いた。「あなたの人生の一部となれて祝福です」とピングリーが言うと、「もう一度言いますが、あなたは私の家族です。わたしはずっとあなたのことを覚えているでしょうし、壁飾りにも、お祈りにも、思いの中にもあなたがいて、わたしはあなたを忘れません、絶対に」と返ってくる。
さらにカウンセラーたちはハリケーンで浸水した近隣の住民を訪ね、彼らの状態を評価するとともに、食料やその他の生活必需品、温かい食事などを配った。「温かい食事をわずか1食届けることができただけで見せていただける笑顔のおかげで、この災害の中にあっても気持ちが高められます」とテキサス州ヒューストンから来たファミリーサービスのカウンセラー、マット・ローは述べた。
カウンセラーたちはアメリカ赤十字社の要請を受けて支援のために被災地に送られた。赤十字社の社長であるゲイル・マクガバンは、「わたしたちは末日聖徒の教会に特に感謝しています。他人に深い思いを寄せ、支援を希望する人々と一緒に働けるのは大きな特権だと感じます。彼らとともに行うすべてのことが、私には奇跡のようですと」述べた。
「ヒューストン・ストロング、テキサス・ストロングなどのフレーズを目にします。わたしにとってそれは、わたしたちが協力すればハリケーン・ハービーのような大災害も乗り越えることができるという意味です」とマットは述べた。