2020年8月7日—ソルトレーク・シティー
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チャーチニュース セーラ・ジェーン・ウィーバー
新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックによりもたらされたこの比類ない困難な状況の中,末日聖徒イエス・キリスト教会の指導者は「進み続けている」と語るのはM・ラッセル・バラード会長である。十二使徒定員会会長代理は「御業は続いている」と語る。「主は今日のためにテクノロジーをお与えになりました。」
十二使徒定員会会員は,大管長会の指示の下で現在の試練に対処している。彼らは宣教師向け,青少年向け,会員向けの集会を,すべてテクノロジーを介して引き続き開催している。世界中の教会の業を監督するため,地域の指導者と日々連絡を取りつつ,必要であればステークの再組織でさえリモートで行う。十二使徒定員会は全員,6月下旬に行われた伝道部指導者を対象としたオンラインセミナーに参加した。そして彼らはビデオ会議を利用したり,ソーシャルディスタンスを保ったりしながら大管長会や十二使徒定員会の会合を引き続き行っている。
先日のチャーチニュースのインタビューでバラード会長はこう述べている。「わたしたちは嘆くことなく,新たな道をどのように見いだせばよいかを考えています。」
この複雑で困難なときにあっても「現実はいたってシンプルだ」と語るバラード会長は,中央幹部として奉仕して44年が経つ。「教会は前進あるのみです。」
何より,バラード会長は次のように語った。「直面する困難が世界のどこで起きようとも,わたしたちは主との関係を保たなければなりません。関係を保つためにテクノロジーは必要ありません。誰であっても祈り,指示や指針を求めることができるのです。」
バラード会長は,兄弟たちと対面しながらの集会が開けないことが残念だと述べる。「顔と顔を合わせ,霊と霊,心と心を通わせることのできる〔集会〕は何にも代え難いものです。」
十二使徒定員会の各会員は健康だと述べ,このように付け加えた。「彼らは皆,王国を築いています。彼らは献身的であり,主を愛しています。……御業は続くのです。」
新型コロナウイルス感染症のパンデミックに関する最近の一連のインタビューの中で,十二使徒定員会のほかの会員もバラード会長の意見に同調している。
デール・G・レンランド長老はパンデミックにより経済的生産性や社会的なつながりが寸断される中,王国の業は絶えず前進していると述べる。大管長会や十二使徒定員会はパンデミックにより「働きをやめたわけでも第一線を退いたわけでもない」とレンランド長老は強調する。「わたしたちは次のように問うているのです。『物事をより良く行うにはどうすればよいのだろうか。どのように改善できるだろうか。どのように人々を祝福できるだろうか。』」
レンランド長老は,指導者たちは「救い主が乗り越えられるようにしてくださるという自信に満ちてあふれており,唯一の懸念は『学ぶべき事柄をわたしたちが学べるかどうか』である」と語る。
ディーター・F・ウークトドルフ長老は,大管長会と十二使徒定員会が地域会長会や地元の指導者と直接連絡を取り合い,緊密な連携を取っているとし,教会を導くうえで引き続き助言し,解決策のために祈ると述べている。
新型コロナウイルス感染症により,テクノロジーの活用を含めた「新しい方法に目を開かされた」と話すウークトドルフ長老。「わたしたちが新しく馴染みのない方法でお互いに連絡を取るときも,御霊はよく働きかけてくださいます。」
ジェフリー・R・ホランド長老は,パンデミックが信仰を示す「貴重な機会」を提供していると語る。
「御霊は,ウイルス,国境,医師たちの予測で遮断されることはありません。国の騒動にも空気中の病原菌にも妨げられることのない,天からの賜物が存在するのです。」
ニール・L・アンダーセン長老は,現状は明らかだと述べる。「世界はすべて主の手の内にあります。万事は主に委ねられているのです。」主の業はこれまでも,そしてこれからも止まないと約束した。
主の教会には,良いときも困難なときも互いに見守り思いやるべく,扶助協会と神権定員会という組織が備わっていると語るのはD・トッド・クリストファーソン長老である。
このような困難な状況によって,扶助協会と神権定員会が「その真価を発揮し,それぞれの組織本来の役割を果たす」特定の機会が生まれている。
デビッド・A・ベドナー長老は,福音を基としたものの見方をしなければ,人生で起こる様々な試練や困難に「耐えることはできないでしょう」と語る。
ウイルスがもたらしたすべての困難の只中にあって,御業は前進し,「いかなる汚れた者の手も,この御業の発展を止めることはできませんし,いかなるパンデミックもこの御業の発展を止めることはできないのです」と述べた。
クエンティン・L・クック長老は,近年,啓示により新しい取り組みや指示が生まれ,実施されてきたと述べる。これらの霊感された取り組みは,「連動する力」を形作っており,新型コロナウイルス感染症のパンデミックに直面する会員を支えている。
クック長老はこのように述べる。「この〔困難な〕時が土台となって将来教会を成長させることでしょう。かつてなかったほど人々の心に触れ,多くの救いの業を行うことでしょう。わたしたちがこの時期を振り返るときには,ただ我慢したときとしてではなく,準備のための土台になったときとして思い出すことでしょう。」
ゲレット・W・ゴング長老は,総大会後,聴衆がだれもいない状態で話すのはどのような感じだったか多くの人々に尋ねられたという。パンデミック時における政府の指針に従い,大会の部会には6名の指導者のみが同席し,互いに約1.8メートルの間隔を空けて着席した。
「聴衆がだれもいない状態で話したわけではありません。心の中に友人,隣人,会員,指導者,世界中の人々が見えました。……この時期に深く感じている事柄の一つは,主がわたしたちの近くにおられ,わたしたちも互いに近くいることができるということです。」
ウリセス・ソアレス長老は,困難の只中にあっても教会の指導者が受け入れている一つの事柄は,「人々に手を差し伸べるための創造性豊かな方法」を見いだすことだと語る。
「わたしは今後の人生に訪れるかもしれない困難に対してよく備えるための新しい方法を学んでいます」とソアレス長老は述べる。「以前は見えていなかったことを見ています。以前よりも人々についてもっと考えたい,自分の必要に焦点を当てることよりも彼らに手を差し伸べたいと感じています。」
ゲーリー・E・スティーブンソン長老は,このパンデミックの最中にあって末日聖徒が主の厚い恵みを受けており,生ける預言者から〔神の〕御言葉や助言を受けていると語る。
「わたしたちは,神の子供たちの生活の中に主の御手を常に垣間見ることができるすばらしい時代に生きています。」そう語るのはラッセル・M・ネルソン大管長である。「御父と御子イエス・キリストはわたしたちを御存じで,愛し,見守ってくださっています。これは確かな事です。(「新型コロナウイルスの影響が広がる中,ネルソン大管長による希望のメッセージ」)
同時期に,ネルソン大管長は世界規模の教会が直面している「特有のチャレンジ」についても言及した。「こうした特有のチャレンジは時が来ると収まるでしょう。わたしは将来を明るく見据えています。神を愛し,神に仕える人たちのために大いなる驚くべき祝福を神が用意しておられることを,わたしは知っています。わたしはこの聖なる業に,様々な形で主の御手が置かれているのを目にしています。」
このネルソン大管長からのメッセージやその他の霊感あふれる言葉を何百万もの人々が閲覧したとスティーブンソン長老は述べる。そしてこのように付け加えた。「世界に訪れる災いを御存じであった主は,わたしたちを導き,この特有かつ困難な時代に対処できるよう助けるためにラッセル・M・ネルソン大管長を召されました。」
スティーブンソン長老は,末日聖徒としてイエス・キリストの福音の確かな土台を築き,預言者に目を向けるならば,わたしたちがどのようにこれまで常に「主の厚い恵みを受けていた」かを理解できるようになると述べた。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが多くの不安な日々をもたらしていることに触れたロナルド・A・ラズバンド長老は,「主が生きておられること,また,わたしたちを見守り,気にかけ,わたしたちの側に立っておられるというイエス・キリストの約束を信じる」ようにと述べた。
移動を自粛しているため,バラード会長は指導者たちが物理的に距離を置いていると述べる。「しかし霊的には変わらず接触しています。直接人々がいる場所へ出向くことができないのは悲しいことです。しかしわたしたちはテクノロジーを介して人々とともにいることができます。」
もし「福音が人々の心の中で赤々と燃えているならば,必要なのは嵐を乗り越えることだけでしょう」とバラード長老は語る。「戒めを守るならば,わたしたちは大丈夫だと知っています。」
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