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レイチェル・ステーザー・ギブソン,チャーチニュース
M・ラッセル・バラード会長が生徒たちを「末日の大いなる戦いにおける現代のヒラマンの息子娘たち」と呼び,ソーシャルメディアを用いて福音を分かち合うよう勧めた同じディボーショナルにおいて,十二使徒定員会会長代理は彼の奉仕とリーダーシップを認められることとなった。
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11月3日,エンサイン・カレッジのディボーショナル話者を務めたバラード会長だが,これまでの40年以上にわたる専任の奉仕が紹介された後,エンサイン・カレッジに「M・ラッセル・バラード・サービス・アンド・リーダーシップ・スカラシップ(「M・ラッセル・バラード・奉仕とリーダーシップ奨学金」)が新たに設立されることがブルース・C・クッシュ学長によって発表された。
今学期,この奨学金が初めて授与されることとなったとクッシュ学長は述べた。授業料全額に対する奨学金を受けるのは,「イエス・キリストの有能かつ信頼の置ける弟子として,その行いや人柄によって傑出した奉仕やリーダーシップを発揮している」21名の生徒である。
パンデミックのさなかにテクノロジーの恩恵によって偉業を成し遂げた学生らに向けられた話とともに,バラード会長は若い聴衆に向けて,今日のテクノロジーがもたらす機会を奨励するとともに,それに潜む危険に対して警鐘を鳴らした。
2007年および2008年,バラード会長はBYUハワイ校およびBYUアイダホ校の卒業生に,テクノロジーの進歩を活用し,世界規模で教会について話題にするようにと勧めた。
「ブログで自らの意見を共有するよう提案したとき,わたしは随分流行に敏感な方だと思いました。」火曜日の放送の中でバラード会長はこのように振り返った。
それ以降,バラード会長はFacebook,Twitter,YouTube,Google+,Instagram,Snapchat,最近ではTikTokを導入している。
「すごいですね!テクノロジーの世界は,少しの間でさえじっとしていられないようです」とバラード会長は語る。
テクノロジーの活用
現代社会は常に変化している。昔の人々は光害などない天から差し込む自然の光や,人が作り出す音に邪魔されることのない自然の音,ひっそりとした時間を豊かに味わっていた。「今日では一人の時間でさえ,モバイル機器,ラップトップ型パソコン,テレビの電源を入れ,楽しみ支配され続けているのです」とバラード会長は指摘する。
この世がより明るさを増し,騒々しく,また忙しくなるにつれ,御霊を感じる困難さも増す。「もしあなたの生活に静かな時間が欠けているならば,もう少しそういった時間を求めるよう今晩から始めてみませんか。」バラード会長はこのように投げかけた。
安らかにして,御霊の声を聞き,それに従うことは重要である。救い主でさえ,この世における教導の業にあって,瞑想し熟考する時間をとっていたとバラード会長は述べる。「そして群衆を解散させてから,祈るためひそかに山へ登られた。夕方になっても,ただひとりそこにおられた。」(マタイ14:23)
わたしたちは皆,自問したり,個人の定例面接を行う時間が必要であるとバラード会長は言う。「わたしたちは忙しすぎて,世の中も騒々しいあまり,『安らかにしていて,わたしが神であることを知りなさい』(教義と聖約101:16)という天からの言葉を聴くのが難しくなっています。この困難な時期にあっては,このような安心感が必要です。」
スマートフォンやタブレットの使用は祝福をもたらす一方,それによって友人や家族との関係,最も重要な神との関係が脅かされるのであれば,個人は変化を起こさなければならないとバラード会長は勧告する。「そのような調整が少し必要な人もいれば,大きな調整が必要な人もいるでしょう。」
携帯メール,ツイート,FacebookやInstagramの投稿は,語らいに取って代わるべきではない。それがほかの人との語らいであれ,天の御父との語らいであれ同じことである。
バラード会長がさらに懸念しているのは,回復された教会における最も重要な集会,すなわち聖餐会の合間に,携帯メールを送ったり,電子メールやFacebook,Twitter,Instagramをチェックしている末日聖徒がいることである。
「この重要な集会において,わたしたちの焦点は,祈りや賛美歌を歌うこと,救い主の体と血の記念に聖餐を受けることによって救い主に向けられるべきであり,ソーシャルメディアやニュース,スポーツイベントのスコアをチェックすることではありません。」
スマートフォンやタブレットでメールを見たり送ったりしながら御霊とつながることはできないとバラード会長は述べる。「この霊的なつながりにはキリストの光が必要です。あなたの思いから心に至るまで,燃えるような愛と献身で満たすキリストの光です。」
バラード会長は,多くの人が自分のスマホやタブレットに聖文やその他の教会のリソースへアクセスできるようになっているという認識を伝え,日曜日の集会中は機内モードにするよう勧めた。
「〔機内モードであれば〕『福音ライブラリー』アプリにある聖文や総大会の説教,賛美歌やテキストへのアクセスはそのまま可能ですし,送られてくる携帯メールや他の通知に気を取られることもありません。」
嵐の避け所
熟考し瞑想する時間を見つけることに加え,わたしたち個人は「防御……となり,……避け所となる」(教義と聖約115:6)場所を見いだす必要がある。そのような場所は気を散らすものからわたしたちを切り離し,神の御霊とつながる場所だとバラード会長は述べる。
「御霊とつながる最良の場所の一つは神殿,すなわち主の宮です。もちろん,セミナリーやインスティテュートの教室を含め,奉献されたその他の教会の建物については同じことが言えます。」バラード長老はこのように指摘した。「わたしたちが単純に物事を遮断し,安らかにして,神にかかわる事柄を知ることを選ぶとき,わたしたちの家やアパートに避け所を見いだすことができます。」
末日聖徒は神殿が身代わりの儀式のために再開することを待ち望んでいるが,バラード会長は聴衆にできる限り足を運び,神殿の敷地内へ入る前は電子機器の電源を切るよう勧めた。
神殿推薦状のふさわしさについても助言した。神殿へ行く人や敷地内を訪れる人は神聖な場所を歩いているのである。「神殿内で,あるいは神聖な敷地内では,御霊の静かな細い声を聞くことができます。それはショッピングモールやレストラン,公共の場では決して聞くことのできない声です。実に,神殿は祈りに対する答えを受けるのにすばらしい場所です。」
敵対する者
バラード会長は,世の中がキリストの教えから急速に離れていっていると警告した。サタンの願いは,神の息子娘たちが,家庭やセミナリーやインスティテュート,あるいは伝道で培った良い習慣をやめることである。「サタンの願いはまた,今日の重要かつ命運を左右する戦いにおいて皆さんがコートの外から傍観することなのです」とバラード会長は述べた。
「愛する若い皆さん,覚えていてください。わたしたちは戦っています。その戦いとは,前世で始まった続きなのです。」
主イエス・キリストの弟子として,バラード会長は聴衆に「『神の武具』を身に付け」,ヒラマンの息子たちがその昔に戦ったように今日の戦いに加わるよう勧めた。結婚するまで,あるいは生涯のキャリアを始めるまで,あるいは年を重ねるまで待つ必要はありません。教会は今,ヤングアダルトを必要としています。主は今あなたを必要とされているのです!」
2000人の若い兵士たちは「ニーファイ人の自由のために戦うという……誓いを立てた。」(アルマ53:17)教会は現代の若い兵士たちを必要としているとバラード会長は述べた。
「主は皆さんに,力強く立ち,真理を擁護するために一致した現代の若い兵士たちとなるよう望んでおられます。迫りくる敵に直面するときに勇敢で断固とした態度をとってほしいと願っておられるのです。最終的に主が勝利を得,サタンが敗北することはわたしたちは知っています。」教会指導者はこのように語った。
様々なソーシャルメディアのプラットフォームを通して,末日聖徒は家族や友人と福音に関する会話を持つことができる。帰還宣教師であれば,以前の求道者や新しい会員とそのような会話を持つことができるだろう。「皆さんは証人として,真理と神の王国を擁護することができるのです。」バラード会長はこのように述べた。