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チャーチニュース,シドニー・ウォーカー
カリフォルニア州ロングビーチ出身のルーク・モリソン,16歳は,典型的な家族歴史狂信者ではないのだが,好きなことは何?と聞かれると,そのリストの最上位に来るのが家族歴史なのだ。
実際,ルークは週に20から25時間を家族歴史関連の活動に費やしていると言う。ここ何年間かでルークは5,300以上の索引を作成し,ファミリーサーチのファミリーツリーで4,400人以上の記録を作成した。
ルークと友人は通学する高校で家族歴史部というクラブを創立し,二人で部長をしている。ルークはユースの様々な活動や大会で,ユースが家族歴史に参加したくなるように話をしてきた。
カルフォルニア州ロングビーチ東ステーク,ロングビーチ第10ワードの会員であるルークはこう言っている。「家族歴史は簡単にできます。両親に,育った家はどんなだったか?とか,従妹に(もし育った地域が違うなら)自分の生活と比べてどんな生活をしているのか?とか聞けばいいのです。」
「人とつながればいいんです。人々の過去や家族の物語をもっとよく知るのです。身近にあるものは何でも家族歴史につながっていて,家族歴史ととらえることができます。楽しいですよ。」と彼は言う。
最近のチャーチニュースのインタビューで,ルークは家族歴史と神殿の儀式に対する熱い思いを語り,ユースが同様の熱意を持てるようにアドバイスをしてくれた。
「奇妙な落書き」が実在した人物に
ルークの情熱に火が付いたのは,11歳の夏に,彼が病気になり,サマーキャンプに行く代わりに祖父母の家に行ったときのことだった。
当時を思い出してこう語った。「とてもだるくて,ソファーにただ座っているだけで,何をしたらよいかわかりませんでした。テレビを見たいとさえ思いませんでした。そのときでした。祖父が僕を彼の執務室に呼んだのです。」
祖父は自分が行っていた索引作成で,出生記録を読んで教えてくれないかと頼んだのだ。
ルークが最初見たものは「奇妙な落書きの羅列」でしかなかった。それから,祖父が筆記体の文字を識別できるように助けると,二人で一緒に索引作成フォームを完成させることができた。ルークはそれに夢中になった。
ルークはこう言った。「それがとっても面白かったんです。捜査官か何かになったかのようでした。いろいろな問題を解決しなければならないんです。家に帰った時,父に索引作成のアカウントを使わしてくれるように頼みました。」ルークは自分のアカウントを作れるようになるまで,父親のファミリーサーチアカウントで索引を作成したのだ。
翌年,ルークは初めて神殿に参入し,自分が見つけた先祖の身代わりの儀式を受けた。「それをしたことで,やったことすべてに価値を見出したんです。そしてもっとやりたいと思いました。」と彼は言った。探求し,推理し,証拠を使って関係を割り出し,そして発見することが彼の「いちばん愛して止まない」家族歴史活動になったのだ。
ルークの父親,マイク・モリソンはこう語った。「彼はほんとうに家族歴史のエキスパートになりましたね。それを人々に分かち合って喜びを見出すことで成長してきました。」 また,3人きょうだいの最年長としてルークは,神殿に持っていく名前を探求し発見する姿を見せることで,年下のきょうだいたちのために「道を切り開いた」。
ルークの母親であるティナ・モリソンはこう付け加えた。「彼の模範と影響のおかげで,この生活の大切さと神殿参入の大切さを思い出しています。」
ユースへのアドバイス
ルークがユースの仲間に家族歴史を紹介するときの,お気に入りの方法の一つが,「オレゴンへの旅」ゲームだ。それは1848年,開拓者の一団がミズーリ州インディペンダンスからオレゴンへ移動したときの,荷馬車のリーダーになって,開拓者生活の現実をシミュレーションするゲームだ。
ルークはこう言った。「そこには不安,驚き,期待といった要素もありますが,それと同時に,正確な歴史を扱っているので,先祖についてもっと知ることができるゲームなんです。」
ゲームで遊んだ後には,物資が底をついたとか,コレラで隊の中に死者が出たとか,よく冗談を言い合うそうだ。その機会をとらえて,彼は同じような困難と悲劇に遭遇した開拓者の先祖の物語を話すのだ。
ルークはこう言った。「そうすると,こういう人々が現実に存在したと感じると思うんですよね。」ルークがユースに家族歴史の話をするときは,「歴史を家族の歴史に当てはめること」に集中するそうだ。つまり,先祖の物語を周りとつなげるということだ。
例えば,ルークの曽祖父が,1910年代に11人の子供を連れてメキシコから合衆国に移住したときのことだ。ルークは「アメリカンドリーム」という概念を理解してはいたが,その物語にはそれでは語り尽くせないことがあると感じたのだ。
少し調べてみると「彼らが移住した1か月後に,当時メキシコは内戦の最中だったので,パンチョ・ビリャの軍隊が入ってきて,彼らが住んでいた町を破壊したことがわかったんです。」とルークは語った。彼の先祖は戦争にせかされて,合衆国の親せきと一緒に暮らすために移住したと推測される。
「もし自分が彼らの立場だったらと想像しながらしていたので,単に先祖の名前や日付や場所を知るだけでなく,もっと多くを知り,個人的なレベルでつながることができたと思います。」とルークは語った。
ルークはまた,ユースと一対一で作業するときも,まず「友達になるように」そして「御霊に頼るように」努力して,良い成果を上げてきた。
「探求に入る前に,また援助する人に会う前に,簡単に祈ることが常に助けになります。どんなことでもです。」とルークは言う。
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