歴史保存、系図探求、地元コミュニティーの向上は末日聖徒の生活の根幹を成す三つの軸である。アメリカ独立革命博物館(MoAR)の開館はこの三つのそれぞれを兼ね備えたものである。
フィラデルフィアのダウンタウンに新しく開館した神殿から数分の場所に位置するMoAR(the Museum of the American Revolution)は、大英帝国から独立した13の植民地がアメリカ合衆国建国に至った独立革命の時代(1760~1783年)の情報を網羅して伝える。
この博物館は末日聖徒イエス・キリスト教会の後援を得て設立された。
アメリカ独立革命博物館がフィラデルフィアにて開館
「LDS教会の支援にはとても感謝しています」とMoARのCEOマイケル・クインは述べた。「教会の支援を多くの形でいただき、合計約250万ドルほどになりました。経済的な支援だけではなく、特に教会のファミリーサーチ部門が有する専門知識の提供は助けとなりました。」
教会からの寄付金の多くが博物館の「ディスカバリーセンター」のために使用され、このセンターは教会の系図部門である「ファミリーサーチ」の後援によって運営される。2017年の秋にオープンの予定。ディスカバリーセンターでは、子どもや家族向けの双方向性のデジタル展示や、来館者が独立戦争を身近なものと考えられるように手で触れることのできる展示物を準備する。自由のために独立戦争で戦った先祖がいる人々の多くは、FamilySearch.orgサイトにて先祖の情報を閲覧してさらなる発見をすることができる。
「博物館での体験を十分に楽しんでいただければ、来館者が建国当時の生活についてより深い知識を得る助けとなるだけでなく、彼らの心は先祖に向かうことでしょう」と教会の家族歴史部門のマネージング・ディレクターでありファミリーサーチ・インターナショナルのCEOであるスティーブン・ロックウッドは語った。「来館者の心は祖国または移民の新天地に向かうでしょう。彼らの心はその先祖に向かい、またお互いに向かい合うことでしょう。それがまさにわたしたちがこの施設を後援する理由です。」
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系図について学べるほかに、MoARでは歴史的遺産の展示からも学べるとクインは述べた。目玉となる展示物はジョージ・ワシントンのテントで、これはワシントンが実際に寝食した場所で、独立革命を成功に導いた決断を下した場所でもある。
来館者は合衆国建国の理念を学ぶこともできる。「建国の理念は平等、自由、宗教の自由という神聖な真理であり、我々はその理念を支持したい」とクインは語った。「教会と地域住民が一丸となって若い世代にその理念を教えることができるのは素晴らしいことです。」