ニュースリリース

ベドナー長老,G20インターフェイス・フォーラムにて,新型コロナウィルス危機における宗教の役割について振り返る

使徒がサウジアラビア主催のオンライン集会にて,政府機関と宗教組織が連携できる力強い可能性について話をする

2020年10月14日(水),十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老は,宗教を必要不可欠な活動ではないと幾つかの政府によって判断されたことが不幸にも新型コロナウィルス・パンデミックからの回復への道の障害となってしまったと述べた。

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2020年10月14日(水),教会本部ビルのスタジオからG20 インターフェイス・フォーラムに参加して話をするデビッド・A・ベドナー長老。この2020年デジタル・フォーラムはサウジアラビア王国によって主催された。© 2020 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.
                                   

使徒は,必要なときには確かに,宗教活動は慎重に制限されるべきであると述べた。個人の安全が常に考慮すべき中心である。しかし,ベドナー長老は,第7回20カ国(G20)インターフェイス・フォーラムにてオンラインで世界中から参加した約500名の宗教および政策の指導者に向けて次のように述べた。「政府の役人が宗教と宗教を信じる人々をどのように理解しているかが,危機に直面した際,彼らが宗教組織とその信者たちをどのように処遇するかに大きな影響を与えます。深く理解し,相手を尊重するものであればあるほど,公的政策はより筋の通った効果的なものになるでしょう。」

https://www.facebook.com/davida.bednar/videos/273057890486610

2020年G20インターフェイス・フォーラムにおけるベドナー長老の話の全文を読む

このメッセージはG20インターフェイス・フォーラムに対する重要なメッセージである。なぜなら,この組織は様々宗教や政府の指導者との幅広い協力を通じてグローバルな問題に対する解決法を追求しているからである。この5日間にわたるオンライン会議で採択された提案は11月にG20 に提示される予定である。今年はサウジアラビア王国が議長国である。G20 には世界の先進国の首脳が出席する会議であり,国際経済協力のための最上位のフォーラムである。

では,政府の役人は社会と各信者の生活の両方において宗教が果たす役割についてどのようなことを理解すべきでしょうか。宗教社会は何十億という人々が意義と目的を見つけるうえで助けとなっているとベドナー長老は述べた。彼らは「道徳的および社会的な真理を次の世代に」伝達している。これらは欠くことのできない機能であるとベドナー長老は付け加えた。

このことが,信教の自由が国際法において「制限することのできない」権利として認められている理由であるとベドナー長老は言及した(例えば,「世界人権宣言 第18条」および「合衆国国際的信教の自由に関する委員会」の本憲章を参照)。「制限することのできない」とは,信教の自由はたとえ緊急事態であったとしても侵すことのできない自由であるという意味である。

宗教団体のことを適切に理解し尊重するならば,社会全体にとって重要な恩恵をもたらすでしょうとベドナー長老は述べた。このアプローチを取れば信頼が培われ,社会資本を含め,宗教団体が保有する膨大なリソースを活用できることになるであろう。

「多くの宗教の指導者は,人々に対する深い愛と人々の安全への配慮から,すでに各々の会員に対して大きな犠牲を払うことを呼び掛けてきています」とベドナー長老は述べた。全体集会ではまた,カトリックやユダヤ教およびイスラム教の代表者も話をした。「そうした犠牲を認め敬意を払い,より大きな協力と適応を追求することが進む道です。」

ベドナー長老は述べなかったが,このパンデミックのときに行われた宗教団体による幾つかの実りある支援の例は言及する価値がある。これには,ユタ州の末日聖徒が最前線で働くヘルスケア従事者のために500万枚のマスクを製造したこと末日聖徒チャリティーズがこのパンデミックの間,「世界食糧計画」が世界中で必需品の供給を行うための資金を提供したこと,およびフィンランドや香港,フィリピンなどにおいて地元の地域社会にパンデミックの際の支援を提供した末日聖徒の数多くの例が挙げられる。

また宗教団体は,うわさを打ち消したり,恐れを和らげたり,正確な情報を分かち合うことを進めたりすることにより,誤った情報を正すうえで助けとなることができるとベドナー長老は述べた。

                                       

      

「宗教を信じている人々の尊厳を大切にすることは重要な恩恵をもたらすことになります。しかし,こうした力強い機会や恩恵は,役人が信者とその宗教社会にとって宗教は自分たちのアイデンティティーと存在そのものにとって不可欠なものであるということを認めて初めて可能になります」とベドナー長老は述べた。

「政府の役人と宗教の指導者が身体的および霊的健康を守ることのできる方法で,全体として新型コロナウィルスに対処できるようになることがわたしの望みであり祈りです」とベドナー長老は締めくくった。

ベドナー長老はG20インターフェイス・フォーラムに参加した3人目の使徒であり,教会指導者としては4人目であった。D・トッド・クリストファーソン長老とシャロン・ユーバンク姉妹(末日聖徒チャリティーズ)が2018年のアルゼンチン主催の会議で話をし,2019年の日本主催の集会では,ゲレット・W・ゴング長老がユーバンク姉妹とともに出席した。

ユーバンク姉妹がインターフェイス・フォーラム集会の最終日である2020年10月17日(土)の午前の全体集会で,災害が発生した際の宗教社会の重要な役割について話をする予定である。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.