2016年12月7日(土)、ソルトレイクシティテンプルスクエアにあるカンファレンスセンターには、ラテン系の歌を歌い踊る、何百というパフォーマーたちが集結した。大人と子ども800人で構成されたキャストはみなボランティアで、毎年恒例のラテンアメリカ・クリスマス公演、“Luz de las Naciones, Venid Adoremos”(国々の光、いそぎゆきて拝まずや)のパフォーマーである。12年目にあたるこの無料イベントは、スペイン語、英語、ポルトガル語で公演されている。
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「われわれが目指していることは、この地域に住む人々にテンプルスクエアを訪れてもらい、家族でコンサートやクリスマスの雰囲気を楽しんでもらうことです。これは地元のためのイベントです」、と語るのは、末日聖徒イエス・キリスト教会のプロデューサー、ローレン・アッシュクラフト氏。11年このプログラムに携わっている。
250人のダンサー、380人の成人と80人の子ども、小さな管弦楽団からなる3つの合唱団はすべて無償でのパフォーマンス。祭りの衣装に身を包んだパフォーマーたちは、会場にいる観客とクリスマスの伝統と才能を分かち合う。
アッシュクラフトさんは、次のように語る。「彼らは自分たちの関わっていることを心から楽しんでいます。数世代にわたって、このラテン文化のイベントに参加している人々もいます。」アッシュクラフト氏によると、数人のパフォーマーにとってはこのイベントが人生を変える体験となり、イエス・キリストの教えに近づくものとなったとのこと。
「90分のプログラムは、メキシコ、中南米、スペインに起源をもつラテンアメリカ系民族の起源を物語るもので、そのすべてを披露します」とアッシュクラフト氏。演目にはプロのハリスコダンサーとマリアッチによるパフォーマンスも含まれている。
伝統的なラテンソングである『Cholito Jesús』、『Los peces en el rio』『Burrito sabanero』、『Villancico al Rey』が披露される。
モルモン書からは、レーマン人サミュエルの話が舞台の一部に取り入れられている。さらには、観客がパフォーマンスに参加する場面もある。公演の演目の内4曲は、巨大スクリーンに映し出された言葉を追いながら観客が歌に参加する。
アッシュクラフト氏によると、モルモンタバナクル合唱団のクリスマスコンサートで使用されたキリスト誕生場面のセっとや、その他に多少手を加えて使用されており、18フィートのピンヤータは、ボランティアスタッフによって製作されているとのこと。
クリスマス公演の製作は、数カ月にわたって行われる。キャストであるシンガーやダンサーのオーディションは、7月に始まる。オーディションに参加した人は全員、パフォーマンスできる。
中米で教会の宣教師として働いた経験のあるアッシュクラフト氏。「ラテンアメリカコニュニティーに関われる非常に良い機会です。ラテン系の人々には、彼ら独特のスピリットがあって、それは人々に伝染していくほど、パワフルなものです」と語っている。