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モルモンタバナクル合唱団、恒例のクリスマスコンサートを開催

ゲストアーティスト ローランド・ビリャソンが創り出したインターナショナルな世界

モルモンタバナクル合唱団とテンプルスクエア管弦楽団、ベルズ・オン・テンプルスクエアハンドベル隊によるカンファレンスセンターでの恒例クリスマスコンサートは今年で17回目を迎えた。3夜連続で開催されるコンサートの第1回目である12月8日(木)の夜、ソルトレイクの中心街はライブコンサートを聴きにきた大勢の人でにぎわった。今年は、世界的テナーとして注目を浴びるローランド・ビリャソンがゲストアーティスト兼ナレーターとして出演した。

 

コンサート前日にあたる水曜日、ソルトレイクシティでおこなわれた記者会見にてビャリソン氏は次のように語った。「信じているものがなんであろうと、クリスマスはわたしたちの心を開き、ほかの人々のところへわたしたちを遣わせてくれる季節です。人間として、一人一人を抱擁する世界–––それがまさに、わたしたち人類が必要としているものです。そして、このコンサートはそれを可能にする機会の一つだと感じています。」

2016年12月9日(金)、10日(土)両日公演の無料チケットもすでに配布された。ビャリソン氏は11日(日)の『ミュージック・アンド・スポークン・ワード』にも出演。こちらはチケット無しで入場できる。

 

今年初め、モルモンタバナクル合唱団とテンプルスクエア管弦楽団はヘンデルのメサイヤの収録をリリースした。ビャリソン氏はその時出演した4人のソリストのひとりであった。

その時が初めてのユタ訪問であったビャリソン氏。メサイヤプロジェクトのために、合唱団と共演するよう招待された。合唱団のディレクターであるマック・ウィルバーグ氏は、ビャリソン氏を再びソルトレイクシティに招待したかったと述べ、その理由を次のように語った。「彼を招待する一番の方法は、クリスマスコンサートだと思いました。彼がもう一度われわれとパフォーマンスすることに同意してくださったのは、非常に嬉しかったです。」

 

記者会見の席でビャリソン氏は次のような冗談を披露した。「会場に入るためにセキュリティを通りました。警備の方からパスポートやその他もろもろを見せるように求められました。そして、『今日はどんなご用件で』と聞かれましたので、『タバナクル合唱団と一緒に歌うんです』と答えました。すると彼は、『ほぉ、歌がお上手なんですね』と。」

「火曜の夜にリハーサルをしましたが、合唱団とオーケストラが彼と溶け込んで演じるまで5分とかかりませんでした」、と語るのは、合唱団団長のロン・ジャレット氏。「団員はビャリソン氏に魅了され、合唱団の一員として受け入れました。ほんとに素晴らしい人です。」

今年のコンサートでは、サプライズを経験した観客たち。末日聖徒のメゾソプラノ歌手、アンジェラ・ブローワーの出演、合唱団の3人のオルガニストによる共演がそのひとつ。「今年のコンサートは、インターナショナルな雰囲気が満載でした。」とは、ジャレット氏。

コンサートチケットはソルトレイクシティ周辺にいる難民家族にも300枚配布された。

ビャリソン氏は、世界的に有名なオペラハウスや管弦楽団との共演でも知られており、また、ステージディレクター、小説家、イラストレーター、テレビ番組の司会者としても活躍している。これまで20以上のCDやDVDを製作している。生まれはメキシコシティ。英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語の4か国語を話す。

合唱団の音楽ディレクター、ウィルバーグ氏はこう語った。「歌手として有名なだけでなく、自身のテレビ番組もホストしておられます。作家、ステージディレクターとしも活躍しておられ、さまざまな顔をお持ちです。しかも、どの分野でも優れた才能を発揮しておられる。」

ビャリソン氏は妻のルシアさんと二人の子どもと一緒にパリに暮らしている。家族はビャリソン氏とともにソルトレイクシティを訪れ、その後は、アルゼンチンでクリスマスを過ごす。

モルモンタバナクル合唱団は360名の男女からなり、200名の団員で構成されるテンプルスクエア管弦楽団と32名からなるベルズ・オン・テンプルスクエアハンドベル隊と共演する。団員たちは全員無償で公演している。

「合唱団は、末日聖徒・イエスキリスト教会の使節団として結成されました。ですから、われわれの提供する音楽、プログラム、コンサートは豪華ですが、誰にでも無料で、気軽に楽しんでいただけるものなのです」、とジャレット氏は語る。

世界的に有名な合唱団の歌声を指揮するのは、ディレクターのマック・ウィルバーグ氏、副ディレクターのライアン・マーフィー氏である。

合唱団が毎週公演する『ミュージック・アンド・スポークン・ワード』は、今年、88年目という最長ラジオ番組の記録を持つ長寿番組である。

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