土曜日の朝,トーマス・S・モンソン大管長は,末日聖徒イエス・キリスト教会の会員数が全世界で1500万人に達したと語った。この発表は教会の第183回半期総大会の開会のあいさつの中で行われた。教会がこの歴史的瞬間を迎えたのは,2週間前のことだった。
モンソン大管長は次のように述べた。「教会は着実に成長し続け,毎年ますます多くの人々の生活を変え続けています。真理を探し求めている人を宣教師が探し出す働きにより,教会は世界中に広がっています。」
同じ部会の中で,大管長会第二顧問であるディーター・F・ウークトドルフ管長は,「信仰心が薄れていくこの時代」にも教会が発展し続けている理由を幾つか挙げた。
「非常に多くの人が神の愛との隔たりを感じているこの時代に,神とあなたのような隣人に仕えることによって,救い主を知り救い主に近づこうとしている人々を教会の中に見いだすことでしょう。」
単なる信念以上のものが必要だとウークトドルフ管長は語った。
「神を信じることは立派なことですが,ほとんどの人は感動的な説教……に耳を傾けるだけでなくそれ以上のことを行いたいと思っています。彼らは信仰を行いに表すことを願い,腕まくりをして,大いなる大義に携わることを願っています。」
教会は,信仰を行動に移す機会を提供しているとウークトドルフ管長は述べた。
「世界中のどの集会所にも有給の聖職者がいないため,会員たちは奉仕し,教え,導く業を自分たちで行います。自分の才能や思いやり,時間を善い行いに変える多くの機会を手にします」と語った。
1996年以降,合衆国とカナダ以外の地域に住む教会員の数が,両国内に住む会員数を上回っている。ウークトドルフ管長は,様々な個人とグループを持っていることが教会の最大の強みの一つであると述べ,身を寄せる場所を求めている人々に対して,教会に来るように勧めた。
「教会は不完全な人,悩み苦しんでいる人,疲れ果てている人を強めるためにあります。戒めをすべて守ることがまだできなくても,守りたいと心から望んでいる人が大勢います。……イエス・キリストの教会は親切な人や思いやりのある人,正直な人や勤勉な人を引き寄せるようです。」
教会は183年前の1830年4月6日 に組織された。ジョセフ・スミスと5人の関係者がニューヨーク州フェイエットの丸太小屋に集まり,その他の出席者50人の前で教会を正式に組織した。