ちょうど50年前の1963年10月4日金曜日,トーマス・S・モンソンは十二使徒定員会の新しい一員として支持を受けた。十二使徒定員会は末日聖徒イエス・キリスト教会において二番目に高い位の管理組織である。当時36歳だったモンソン長老は,過去53年間で最年少の使徒となった。
半世紀に渡って奉仕した中央幹部(教会の幹部指導者)は,ジョセフ・フィールディング・スミス大管長に次いでモンソン大管長が二人目である。モンソン大管長は,初めは十二使徒定員会の一員として,次に教会の3人の大管長の顧問として,さらに過去5年間は教会の大管長として,生涯のほとんどを教会のために専任で奉仕してきた。
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1963年,教会の一般会員に向けて語った最初の説教で,モンソン長老(当時)は自らの証を述べた。「兄弟姉妹,わたしは神が生きておられることを知っています。そのことに何の疑いもありません。この業は神の業であることを証します。主の業を推し進めるに当たって,わたしたちを導く主の促しを受けることは,生涯を通じて最もすばらしい経験です。」
中央幹部を務めた50年間,モンソン大管長はこの証を述べ続けてきた。1997年8月,70歳の誕生日を迎える直前に,自分に最も大きな喜びをもたらしてくれたことの一つは,「主に優しく背中を押されること,すなわち促しを受けること」だと語った。
当時,モンソン大管長は次のように語った。「天の御父が自分を御存じでいてくださることへの感謝が湧いてきます。すると,御父は『行って,わたしの代わりにこれをしなさい』と命じられます。わたしはいつも御父に感謝しています。唯一悔やんでいることは,わたしたちに任された多くのことを成し遂げる時間が足りないことです。わたしは一生懸命,長時間働いていますし,効率よく働きたいと望んでいます。しかし,自分が成すべきことをすべてやり尽くしたと感じることは決してありません。……わたしたちには,人に善い影響を及ぼす責任があると信じています。」
2008年,81歳の誕生日を目前にしたインタビューで,モンソン大管長は教会員からどのような贈り物を受けたいか尋ねられた際,次のように答えている。
「その日は,だれかのために何かをして,その人の人生をより良くしてください。苦しんでいる人や病気の人,あるいは孤独な人を見つけ,その人のために何かすることです。」
翌年,モンソン大管長はあらゆる年代の何百人もの会員から,助けの必要な人に行った奉仕について報告する手紙を受け取った。
大管長は2009年10月の総大会でこう述べた。「妻とわたしは文字どおり何時間もかけてこれらの贈り物に目を通しましたが,これほど感動し感謝の念に打たれたことはありません。今この経験について話しながら,与える人の生活も受ける人の生活も祝福されたことを思うと,胸がいっぱいになります。」
モンソン大管長は,教会で奉仕してきた間,伝道活動やキリストのメッセージを分かち合うことの大切さについて,何度も証してきた。
昨年10月,モンソン大管長が宣教師の年齢を引き下げるという歴史的な発表をしたとき,カンファレンスセンターのあちこちで驚きに息を飲む音が聞こえた。現在,若い男性は18歳,若い女性は19歳で伝道に出ることができる。
末日聖徒はこの変更に意欲的に応えており,発表から約1年後の現在,全世界で奉仕する宣教師の数は5万8千人から約8万人に増加した。
後世,自分についてどんなことを思い出してほしいか尋ねられると,モンソン大管長は,「最善を尽くそうとしたことです」と短く答えた。
50年に渡るモンソン大管長の奉仕について,さらに詳しくは『チャーチニュース』および“Deseret News”の以下の記事をご覧ください。
Church News: President Monson's 50 Year Anniversary as an Apostle
Deseret News: President Monson's 50 Years as an Apostle, Part 1
Deseret News: President Monson's 50 Years as an Apostle, Part 2
Deseret News: President Monson's 50 Years as an Apostle, Part 3