豪雨に見舞われた2019年9月23日,札幌西ステークは家族歴史フェアを開催した。参加者らはフェア開始にあたって一連の話を聞き、展示物を見ながら、先祖の探求を始めるにあたって必要な事柄を学び、実際に情報を系図のウェブサイトに入力する方法について学んだ。
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村田雅人兄弟は福島の寺に保管されていた過去帳から先祖を見つけた。役所にある記録はすべて入手できなかったものの、幸い同じ情報を図書館で見つけることができ、その記録には名前、年齢、家族関係が記されていた。村田兄弟は系図を探求するにあたり、行き詰っても決してあきらめてはいけないとアドバイスする。彼自身、今回の記録を入手するまでは、先祖の記録は何もないと思っており、記録を見つけた時は感謝の気持ちでいっぱいだったという。村田兄弟は墓地、墓石、歴史書、過去帳などで先祖の情報を見つけることができるという。教会の記録にオンラインでアクセスできる国も多数ある。
小野誠兄弟は「家族歴史の探求は魚釣りとよく似ています」と話し、役所の戸籍係は情報提供や記録探しに大きな助けになると説明した。また、役所と連絡を取って先祖の戸籍を入手することが可能であるか尋ねることで情報が得られることがあり、「家系図を調べることは、先祖へのよい供養となりますし、自分の子孫のために記録を残すことも重要です」と続けた。家族歴史の探求によって、疎遠になっている家族との交流を始めることができ、また家族の一致を深めることもできる。小野兄弟は、スマートフォンを使って親戚または家族に関する情報を持っている人との会話を録音し、親戚や家族歴史上の重要な場所、墓地、戸籍などの写真を撮るなどのアイディアを披露した。また、生存している親戚と連絡を取ることを強く勧めた。「興味を持っている親戚の全員が何らかの経験を持っています。きょうから彼らと話を始めてください。まず祖父母から始めてください」と、探求によって3000人以上の先祖の名前を見つけた小野兄弟は話した。
有澤良康兄弟は電話帳の中で名前を探すことから始めた。この方法で彼は、祖父の家に案内してくれる人を見つけ、また訪問、メール、電話などによって得た情報を親戚と分かち合うことができたという。ファミリーツリーに先祖のデータを入力している時に、同じく先祖のデータ入力をしている別の親戚を見つけ、連絡を取ることができた。ライブのデモンストレーションとして、スカイプを用いて親戚である可能性のある人とコンタクトを取る様子が披露された。スカイプで2人が会話するのを見ていた会場の参加者らは、2人が今後も連絡を取り合い、先祖の探求を行うと決める様子を見て喜びを分かち合った。
系図学研究者の岸本良信氏は家族歴史フェアのことを聞き、良い機会だと考えて参加し、フェア開始直後には話者となり短い話をした。ステーク指導者と広報ディレクターとともにランチョンに参加した岸本氏は、自分が創設した会社「ダイアモンド」について紹介した。この会社は家系図作成講座を提供している。日本では家族歴史探求に興味を持つ人が多いものの、戸籍などを入手できる人には制限が設けられている。岸本氏は、父親が家族歴史を調べる姿を見て、小さい頃から家族歴史に興味を持っていたという。
岸本氏は家族歴史講座を教えている。この講座では、生徒らが戸籍を入手し、6世代さかのぼって先祖を探求する。生徒らは家族の故郷を訪ね戸籍を入手し、そこからどのように情報を引き出すかについて教えを受ける。岸本氏は、日本における「ルーツテック」のような活動は地域社会に恩恵をもたらすと考えている。
家族歴史フェアではブースが設けられ、戸籍の取り寄せ方、インターネットを使った記録方法、人別帳の解読と記録、先祖の思い出などが紹介された。先祖探求に役立つ話、ブース、展示、貴重なアイディアが多数紹介された。
- お寺で過去帳について尋ねる。
- 戸籍を探す。
- 家族の戸籍を入手するために役所とコンタクトを取る。
- 図書館で調べる。
- 墓地や墓石を調べる。
- 歴史書を読む。
- 日記を調べる。
- 調べている国の教会や政府の記録がオンラインでアクセスできるか調べる。
- ファミリーサーチの情報や、その他の系図サイトも調べる。
- 生存している親戚とコンタクトを取り尋ねる。まず祖父母から始める。
- 家族の姓を電話帳で調べる。
- スマートフォンを使って親戚、家族の歴史に関わる場所、墓地、家族の記録の写真を撮る。
- 訪問、またはメール、電話、スカイプなどを利用して、親戚と情報を交換する。
- 自分の親戚の情報を家族歴史のサイトで入力している人とコンタクトを取る。
- 家族歴史のクラスを受講する。
- 家族歴史の上級クラスに登録する。
家族歴史フェアに参加した訪問者らは、家族歴史を探求しながら、家族をつなげ、家族の絆を強める知識が得られるようにと考えられたいくつかの活動を体験することができた。