末日聖徒イエス・キリスト教会は,世界中の教会員が,歌集(『賛美歌』と『子供の歌集』)の改訂に引き続き参加するように勧めている。末日聖徒は,賛美歌と歌を選択するための重要な目標に関する新たな情報を参考にし,新曲を提供する際の教義的な優先順位を考慮するように勧められている。
興味のある人は歌詞を書いたり,作曲したりして作品を2019年7月1日までに提出することがでる。また,オンラインアンケートにより改訂作業に参加することもできる。
中央幹部七十人であり,賛美歌改訂プロジェクトのアドバイザーであるエリック・W・コピシュカ長老はこう語る。「作詞,作曲の才能を与えられたすべての人々がその賜物を分かち合うようにお勧めします。」新しい曲を提出する人々は,次の5つの要素を満たすことを念頭に置いて曲を創るように求められている。
1. 天父とその御子イエス・キリストへの信仰を高め,御二方を礼拝する。
2. 中心となる教義を力強く,明確に教える。
3. 家庭でも教会でも楽しく歌える。
4. 弱った人を慰め,信仰を持って堪え忍べるように霊感を与える。
5. 世界中の聖徒や人々を一つにする。
大管長会と十二使徒定員会がそれぞれの本に何を編纂するかを決定するサポート役として二つの委員会が招集された。神聖な音楽を担当する教会のプロダクトマネージャーであり両委員会の秘書でもあるオードリー・リビングストンはこう語った。「委員会のメンバーには,音楽,教育,文学,世界の文化,教会の教義など,様々な分野の専門家がそろっています。」
およそ一年前に,教会が,世界規模で統一した新しい歌集として二つの歌集を出版することを発表して以来,40以上の国々からアンケートの回答と曲が寄せられた。新しい賛美歌に推薦された中で最も人気が高かったのは“Come, Thou Fount of Every Blessing”(「すべての祝福の泉に来たれ」) である。それに加え,多くの回答者が,教会で出版したことのない「アメージンググレイス」のような,他の教会で歌われて来た伝統的な賛美歌を加えるように提案している。また,「主がそばにいたら」のような末日聖徒の伝統としては新しいが人気のある現代の賛美歌を加えるように提案する人もいる。(この曲は教会の雑誌には掲載されたものの,教会の賛美歌には含まれていない。)
委員会が改訂手続きを完了すると,新曲は新しい賛美歌と新しい子供の歌集にまとめられる。それぞれが世界中のすべての言語で同じ賛美歌と歌を掲載することになる。 印刷される本に加えて,新しい賛美歌と歌の音源がオンラインで利用可能になる予定だ。