ニュースリリース

八王子市及び多摩市のフードバンクや子ども食堂へ教会が食糧支援を実施

 

2020年6月13日(土)町田ステーク多摩ワードが、また、6月27日(土)には、八王子ワードが、各地域の子ども食堂やフードバンクに教会から提供された食料を会員たちが運び、食糧支援を行った。

教会福祉部では、これまでも多くの団体と連携して地域の中で支援を少しずつ実施してきたが、今回、新型コロナウィルス蔓延で多くの人々が経済的に困難な状況にあり、支援物資が枯渇している地域も多いと認識し、教会として困窮者に食料等を提供する福祉プロジェクトを立ち上げた。

2020年4月始めに、管理本部から、ヘンリー・サブストローム町田ステーク会長に、各自治体の団体と連携して、できるだけ早く生活困窮者に、食糧支援ができるという提案があった。

サブストローム会長は、社会福祉協議会等との連携が既にできている、八王子ワードと多摩ワードで、このプロジェクトを推進するよう、特に長老定員会や扶助協会会長会がかかわって行えるよう勧めた。

多摩ワードは、2019年全国奉仕の日の活動を通して社会福祉協議会との関係が構築されており、八王子ワードでは、個人的ではあるが、フードバンクや子ども食堂にボランティアとして奉仕している人がおり、また、昨年の台風19号の時もヘルピングハンズとして奉仕したこともあり、更に、岸田八王子市議会議員と関係のある会員がいて、今回のプロジェクトを推進することができた。

当日は、多摩ワードでは、町田ステークセンターに、黒木ステーク会長会顧問、大谷ステーク会長会顧問、そして、ビショップリック、扶助協会会長会、その他の会員たち十数名が集まり、雨の中、こども食堂である、こどもだれでも食堂、ぼくの家、こども食堂キッチン空、愛宕だれでも食堂の4か所のニーズに合わせた食料、米60kg、じゃがいも20キログラム、パスタ、インスタントラーメン、カレールー、乾麺等を仕分けして車に積み込み、4チームに分かれて運んだ。

八王子ワードは、教会に送られてきたお米300kgをビショップリック、会員たち、そして宣教師たちが、小分けにして、他の食糧は、直接フードバンクに送ってもらい、当日、お米をもって、黒木ステーク会長会顧問と戸谷ビショップ、広報ディレクターの丸山長老、丸山姉妹が、一般社団法人フードバンク八王子に運んだ。

これらの子ども食堂やフードバンクは、二つの地域にもたくさんあるが、今回は、行政と調整し、これらに絞って支援を行った。

今回分かったことは、コロナの影響で、これらの施設でも3密に気を付けたり、今まで食糧支援をしていたところが公共施設でそこが使えなかったりとかで、普段通りの食糧支援が難しい状態であったことだった。今までは、生活保護を必要としている家族やひとり親の家族に食糧や子供たちのいる場を提供していたが、今では、お母さんが職を失い、お父さんも収入が減ってしまったというような、ごく一般の家庭の方たちも困窮していて、それらの家族にも食糧の提供をしいるとのことだった。

更に、学校があるときは、給食費が無料で給食を食べられたのに、学校がなかったときは、それができずに、ひもじい思いをしていた子がたくさんいたという。

もう一つ分かったことは、子ども食堂の役割として、食事もとれない困窮している子供たちに食糧を提供するということはもちろんのことだが、それ以上に、貧困の連鎖を少しでも無くすことが大きな目的である。

それは、貧しい家庭の子供たちは、どうしても家に閉じこもりがちになってしまい、進学も諦め、大人になっても、人とどう付き合って良いのか、また、近くに働いている人や大人が少ないため、どうやって働いたらよいか分からないという貧困の連鎖が生まれているというデータが上がっている。

子ども食堂には、60歳を超える社会でもいろいろな経験をした方たちが中心となって、大学生や会社員、自営業の方など、たくさんの方がかかわっていて、そこに来る子供たちは、頑張れば大学にも行けるんだ、社会で一生懸命働けばこんな生活ができるのだとかの考えが生まれ、貧困の連鎖がなくなり、また、安心を与えることができるとのこと。

今回の機会を通して、学ぶことがたくさんあった。

では、教会として何かできるのか。今後も必要に応じて食糧支援を行うということだが、ワードとして、個人としてはどうなのか。フードバンクの方がお話ししてくれたのは、個人的には、多くの方が、今でもかかわっているが、できる人は奉仕をすることを強く勧める。ワードとしては、毎年実施しているプログラム、例えば餅つきやハロウィンパーティー、クリスマスなどの時に、フードバンクと協力して、ご近所の方たちに広報し、困窮している方たちに、フードバンクが準備する食料を配ったり、また、交流する事ができる。また、教会にもし困窮している方が来たら、フードバンクを紹介することもできる。八王子市では、最近ネットカフェ難民が増えているそうで、彼らにフードバンク等のチラシを配ったりプログラムに招待することもできる。

多摩ワード、八王子ワードのビショップリック、会員は、今後も何らかの形でかかわりを持って行きたいと感じている。

また、もう一つ大切なことは、これらの団体の方たちとの関係を構築し、さらに、東京神殿のオープンハウスに来ていただいたりして、人々が正しく当教会を理解することにほかならない。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.