ユダヤ人のタブレット雑誌記者のヤー・ローゼンバーグは,末日聖徒イエス・キリスト教会の映画「Meet the Mormons」について思慮に富んだレビューをし,地域社会,宗教やその他すべてが映画から学ぶことについて説明した。
まず,ローゼンバーグは映画が意図している重要な点を指摘している。それは,詳細な教義を伝えるのではなく,生きた信仰を描写していることだ。ローゼンバーグは次のように言っている。「この映画が『Mormonism(モルモン教)』ではなく『Mormons(モルモン教徒)』と言葉を使っているのには意味があります。他の宗教と同様に,LDS教会が信者に意味を与え,それによってアメリカ人の信仰する神々の中に居場所を保証しようとする努力の表れです。」
ローゼンバーグの言う通り,この映画では同性婚に対する教会の見解などの激しい反応を起こす題材は避けている。ローゼンバーグはさらに,「皆さんは主要なメディアでモルモン教徒の多様性や貢献,日々の個人の達成について耳にすることはあまりないと思います。この映画はモルモン教の立派な体裁は見せかけであるとあまりにしばしば風刺されるのを正すために必要だったのです」と付け加えている。
ローゼンバーグはまた,ユダヤ教とモルモン教は起源や教義の点で異なるが,この映画が浮き彫りにしている確かな願望があると述べている。ローゼンバーグの記事の中で彼は,「例えば,この映画は特権主義的で排他的と思われがちな少数派の信仰が,信仰を衰弱させる偏見を払拭し,アメリカの主流宗教に仲間入りしようとする試みです」と言っている。
記事は他の信仰を持つ人や信仰を持たない人が,末日聖徒の寛大に赦す精神からどのように恩恵を受けられるかという力強い点を記述して締めくくられている。
「LDS教会はミュージカル『The Book of Mormon』のビラの中で,怒りや被害妄想を書き綴るよりもむしろ,機智に富んだ広告を出しました。公式のウェブサイトに神聖なガーメントの説明書きを掲載し,怒りを全く含まないドキュメンタリーを作成したのです。これは宗教的にも世俗的にも多くの人が学ぶことのできる例だと思います」。
ローゼンバーグのレビュー全文はこちらを参照:「Why Jews — and Everyone Else — Should See ‘Meet the Mormons.’」。