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これまで米子ワードは慈善奉仕活動を度々行っていたが、全国奉仕の日に参加したことはなかった。1年半前、小山茂美ビショップは、各ユニットに全国奉仕の日の参加を呼びかける地域会長崔 崙煥長老からの電子メールを受け取った。小山ビショップは即断した。「崔長老が望んでおられることは実行しよう。」そこでワードの会員と友人に声を掛け、皆生海岸の清掃を行うことになった。
一人の年輩の漁師が、黄色いベストの一団が海岸を清掃しているのに気づき、参加者に「あんたたち、何しているんだ。なぜやっているんだ」と声を掛けてきた。この活動が組織された清掃プロジェクトであることを知って、「そりゃ、魚にとって良いことだ」と漁師は感謝の言葉を口にした。海の方を指さしながら、「中国や韓国から流れてくるプラスチックゴミは魚に悪い影響を与えるんだ。皆が浜をきれいにしてくれるのはありがたい」と語った。
参加したのは、宣教師、教会員、非教会員、そしてたくさんの家族。小山ビショップが特にうれしく思ったのは、多くの青少年が参加したことだった。「このワードには大勢の青少年がいて、皆とても仲良くやっています」とビショップは目を輝かせて27人の青少年について語った。「たくさんの活動を一緒にやって、とても親密な関係を築いています。何か一緒にできる奉仕活動はないかといつも探しているんです。」小山ビショップは、青少年が一致を図るために行っている多くの活動について話してくれた。そうした活動は伝道活動の機会にもなっている。卓球や野球、手話や編み物、ヨガ、絵のクラスなど、盛りだくさんだ。それに、とビショップは付け加えた。「特に楽しんでやっているのが、コーラスです。」
興味を引かれたハング・グライダーの操縦者が高度を下げ、浜辺でゴミ拾いをしている黄色いベストを着た一団に手を振った。青少年たちも歓声を上げて手を振り返すという場面もあった。
翌朝のワード大会では青少年の音楽の発表があり、一人の若い女性のすばらしいピアノ伴奏に合わせて19名の青少年は見事な歌声を聞かせてくれた。集会の後の持ち寄り食事会でも、何曲か披露した。
バプテスマを海や川で行っていた小さな支部として始まった米子ワードは46年の歴史があり、これまで大きな発展を遂げてきた。日曜日には130人以上が集会に集まった。今井裕一ステーク会長は米子ワードについて、岡山ステークで最も強いユニットの一つだと語った。
ワード成長の理由を聞かれて小山ビショップは、これまでいつも、会員同士が良い友達だったからだと答えた。「このワードには、数世代にわたる教会員で構成されている家族が何組かいます。また、青少年たち同士が友達で、互いに助け合っています。強さの理由はそこにあります。」
目的と証で一致している米子ワードの青少年の未来が明るいことは一目瞭然だ。