末日聖徒イエス・キリスト教会の総大会は,末日聖徒たちが一堂に会し(現在はオンラインのみ),預言者,十二使徒,他の教会指導者からキリストを中心とした愛と希望のメッセージを聞く,半期に一度のイベントである。
新型コロナウイルス感染症のため,対面式で集まる大規模の大会が開催できないことに変わりはないが,テクノロジーのおかげで総大会の視聴者数は過去最多となる。2021年4月の総大会(2021年4月3ー4日)に参加予定の視聴者は,これまでのどの教会の集会よりも多くなるだろう。教会のオンライン放送に加え,週末の集会の少なくとも1つの部会が,70を超える国のテレビ局やラジオ局で放送される。多くの国々では初めての放送となる。放送局には,NBCの所有局であるTeleXitos(Telemundoのサブチャンネル)やCOZI TVが含まれる。
これは2020年10月の総大会の勢いをさらに高めるものである。秋の総大会中,少なくとも1つ(ときには複数またはすべて)の総大会の部会が,国または地方のテレビやラジオを介して約200の公共放送チャンネルで配信された。10月の総大会は,アフリカ,アジア,カリブ海,中央アメリカ,メキシコ,太平洋および南アメリカの地域における50か国の人々に届けられた。
ナイジェリアの末日聖徒,アバム・エクペニョンは,総大会の話は時宜にかなっていたと述べた。「わたしたちは総大会のためにとてもよく準備しました」と彼は言った。「総大会は,特にこのコロナ禍の試練に関連して抱えていた問題に対処する助けとなりました。」
グアテマラでは,総大会の部会がグアテマラのコミュニティーで話されているマヤ語族のケクチ語に同時通訳された。総大会のこのバージョンは,同地域に住む非スペイン語話者の末日聖徒を対象に,ラジオ局で放送された。グアテマラの末日聖徒たちは,教会の預言者であるラッセル・M・ネルソン大管長がグアテマラに2つ目の神殿が建てられると発表したのを聞いて歓喜した。
太平洋では,13か国の末日聖徒たちが10月の総大会に参加した。総大会は初めて,中部太平洋の島国,キリバス各地でテレビやラジオを通して放送された。このタイミングは思いがけないものであった。総大会の最後の部会で,ネルソン大管長は,教会はキリバスに初めての神殿を建てると発表した。
「発表を聞きながら皆歓喜の声をあげました」とキリバスの教会員,ファテレ・フェタポは述べた。「日曜日,わたしたちはラジオで自分たちの母国語で聞くことができました。特に離島に住む兄弟姉妹たちにとってはさらなる祝福です。」
以上は,2020年10月の総大会に参加した教会員が表した思いのほんの一例である。2021年4月の総大会(2021年4月3ー4日)では,さらに多くの人々が視聴する機会を得る。