パンデミックにより1年延期となった東京オリンピック2020が、7月23日に正式に開幕となり、世界中から集まった選手がウエイトリフティング、サッカー、砲丸投げ、射撃、バスケット、陸上、競泳などの競技を繰り広げる。
末日聖徒イエス・キリスト教会に関係する12人以上のアスリートも、今回のオリンピックに参加することになる。ほぼ試合の日程順に、彼らを紹介する。オリンピックは8月8日(日)まで行われる。
東京オリンピックまたはパラリンピックに出場するその他の末日聖徒アスリートの情報があれば、その選手名、国名、競技種目をchurchnews@deseretnews.comまで。
サッカー
今回で3度目のオリンピック出場となるブラジル・サッカーチームのディフェンダー、ブルーナ・ベニツは35歳のプロ選手で、2012年のロンドン・オリンピックでのチームキャプテンであった。南米サッカー連盟(CONMEBOL)が主催する、コパ・アメリカ・フェメニーナ2014 ではチームを勝利に導き、2016年にブラジルで開催されたリオデジャネイロ・オリンピックでは、4位に輝いた。
ブラジルのマットグロッソ州クイアバで生まれたベニツは、15歳のとき家族とともにバプテスマを受けた。今年の初め、「ルーツテック」で話し、サッカーに関してもそれ以外でも、主に頼ることを分かち合っていた。
試合日程:ブラジルの女子サッカーチームは、予選リーグではグループFに属する。7月21日(水)、ブラジルは中国に5-0で勝ち、7月24日(土)にはオランダと、7月27日(火)にはザンビアと対戦の予定。準々決勝は7月30日(金)、準決勝は8月3日(火)に行われる。3位決定戦は8月5日(木)、決勝は8月6日(金)。
射撃
今回初めてのオリンピック参加となるアレキシス・“レキシー”・レイガン(28歳)は、女子射撃競技で、女子スポーツピストル、女子エアピストル、混合エアピストルに出場する。ネバダ州出身のレイガンは、ユタ大学在学中にオリンピック競技の射撃を始め、卒業後はコロラド州コロラドスプリングスに引っ越し、現地のオリンピックトレーニングセンターで腕を磨いた。彼女は、2017年と2019年にスポーツピストルで全米一位を、2016年、2018年、2019年にはエアピストルで全米一位を獲得した。
試合日程:女子10メートルエアピストルは7月24日(土)と7月25日(日)、混合エアピストルは7月27日(火)、女子25メートルスポーツ射撃は7月28日~7月30日(金)。
競泳
ジャロッド・アロヨ(20歳)は、プエルトリコ国際オープンにおける400メートル個人メドレーでプエルトリコ新記録を達成した。オリンピック出場の準備をするために、当初アリゾナ州立大学への入学を延期した。アリゾナ州出身でユタ州にも住んだこともある。父親はプエルトリコ人。
試合日程:400メートル個人メドレーの予選は7月24日(土)、決勝は7月25日(日)。200メートル個人メドレーの予選は7月28日(水)、準決勝は7月29日(木)、決勝は7月30日(金)。
ドミニカ共和国出身のジョスー・ドミンゲズ・ラモス(24歳)は、2016年のリオデジャネイロ・オリンピック出場の権利を獲得したが、専任宣教師として奉仕することを選び、出場は辞退した。伝道地はメキシコ・プエブラ南伝道部であった。ラモスはブリガム・ヤング大学で生化学を学ぶ3年生。東京オリンピックでは、100メートルと200メートル平泳ぎに出場する。
試合日程:100メートル平泳ぎの予選は7月24日(土)に始まり、準決勝は7月25日(日)、決勝は7月26日(月)。200メートル平泳ぎの予選は7月27日(火)、準決勝は7月28日(水)、決勝は7月29日(木)。
ユタ州ヘリマン出身でアラバマ大学の学生ライアン・ホワイトは、初めてのオリンピックで100メートル、200メートルの平泳ぎに出場する。ホワイトはアラバマにいた頃、全米大会に10回も出場したが、国際大会の経験はなかった。米国でのオリンピック出場権を争うトライアルでは、100メートル背泳ぎで2位となり、対戦相手とファンを驚かせた。200メートル背泳ぎの予選では、21歳のホワイトが世界記録保持者であるレーガン・スミスを破り周囲をさらに驚かせた。
試合日程:ホワイトが出場する100メートル背泳ぎの予選は7月25日(日)、準決勝はその翌日、そして決勝は7月27日(火)。200メートル背泳ぎ予選は2日後の7月29日(木)。準決勝はその翌日で、決勝は7月31日(土)。
バレーボール
2016年の銅メダル獲得後、タイラー・サンダーは今回再び男子バレーボールの米国代表選手として出場する。現在29歳のサンダーはカリフォルニア州コロナ出身。ブリガム・ヤング大学でバレーボール選手だったサンダーは、在学中の4年間、毎年全米代表選手に選ばれるという栄誉を勝ち取った。弟のブレンデン・サンダー(25歳)と27歳のベン・パッチ(ユタ州レイトン出身)は、チームの補欠選手。この3人は、2011年~2018年の異なる時期にブリガム・ヤング大学に在学し、大学卒業後はそれぞれプロのバレーボールチームでプレーした。
試合日程:予選リーグは7月24日(土)に始まり、メダルをかけた3位決定戦と決勝は8月7日(土)。
ビーチバレーボール
ユタ州バウンティフル出身のジェイク・ギブ(45歳)は、今回ビーチバレーボール選手として4回目のオリンピック出場。2度の癌闘病生活を経て、今年オリンピック出場のビーチバレーボール選手としては最年長。ギブは今回のオリンピック後に引退の予定で、今回がオリンピックメダルを狙う最後のチャンスとなる。
試合日程:予選リーグは7月25日(日)に始まり、対戦相手は2つあるイタリアチームのうちの1つ。第2戦は7月28日(水)、第3戦は7月30日(金)。トーナメント戦は8月1日(日)~8月5日(木)。3位決定戦と決勝は8月7日(土)。
最新情報:ギブはテイラー・クラブとペアでオリンピック出場資格を得たが、クラブは東京での検査で新型コロナ感染陽性の結果が出たため、代わりにトリ・ボーンが出場する。
バスケットボール
東京オリンピックは2度目のオリンピック出場となるレイラニ・ミッチェルは、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックではオーストラリア女子バスケットボールチームの一員であった。ワシントンで生まれた36歳のミッチェルは、ユタ大学でプレーしたこともあり、当時、マウンテン・ウエスト・カンファレンスの2007~2008年のプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞。その後、WNBA、フランス、クロアチア、オーストラリア女子プロリーグであるWNBLでもプレーした。現在、ワシントン・ミスティックスに籍を置く。ミッチェルの母親はオーストラリア人。5人の男兄弟がいる。
試合日程:オーストラリアの予選ラウンドは、ベルギー戦7月27日(火)、中国戦7月30日(金)、プエルトリコ戦8月2日(月)。準々決勝は8月4日(水)、準決勝は8月6日(金)、3位決定戦は8月7日(土)、決勝は8月8日(日)。
ラグビー
ジョーダン・マティアスは2011年、学生の公式スポーツとしてラグビーが初めて認められた最初の年に、ブリガム・ヤング大学が全米選手権大会参加への道を切り開いた選手である。それ以降、彼女はプロ選手として活躍し、2015年の女子プレミア・リーグ選手権では、サンディエゴ・サーファーズを優勝に導く立役者となりMVPを受賞。マティアスの夫ライアンもサンディエゴのプロラグビーチームでプレーしており、2人はともに現地で暮らしトレーニングを続けている。ネバダ州ラスベガスで生まれ、カナダのアルバータ州で育った28歳のマティアスは、東京オリンピックでは米国代表選手として出場する。
試合日程:マティアスの最初の2試合は7月29日(木)。翌日には予選が終了し、3位決定戦と決勝は8月1日(日)。
陸上競技
36歳のヴァレリー・アダムスは東京オリンピックで5回目のオリンピック出場となる。2008年の北京と、2012年のロンドンでは、金メダルリストとなった。2016年のリオデジャネイロでは銀メダルに輝いた。ニュージーランド出身のアダムスは2児の母で、世界大会やダイアモンド・リーグの大会でさまざまなメダルを獲得している。
18人兄弟の中で育ったアダムスは、妹の1人 (リサ・アダムス)をパラリンピック出場に導いたコーチでもあった。
試合日程:砲丸投げの予選は7月30日(金)、決勝は8月1日(日)。
ナグメルディン・“ピーター”・ボル(27歳)は、2016年のオリンピック陸上800メートルに出場した。南スーダン出身の彼の家族は、彼が幼少期にオーストラリアに移住した。十代の頃はバスケットボールに興味を持っていたが、16歳の時、一人の教師が彼は陸上競技に向いていると説得。2019年にはオーストラリアの国内選手権で優勝した。
試合日程:男子800メートルの予選は7月31日(土)。準決勝は8月1日(日)、3位決定戦と決勝は8月4日(水)。
体操
2016年のリオデジャネイロ・オリンピックの出場権を惜しくも逃した後、ミケイラ・スキナーは米国チームの補欠選手から、ユタ大学の学生として大学選手権で2度の優勝を果たすまでになった。今年、東京オリンピックでは体操の個人競技に参加する。
アリゾナ州ギルバート出身のスキナーは、今年6月米国体操選手権の跳馬で銀メダルを獲得。東京オリンピックの跳馬でメダル獲得が有望視されている選手の一人。
試合日程:女子体操個人競技は8月1日。
ウエイトリフティング
サラ・ロブレス(32歳)は、2016年リオデジャネイロ・オリンピックで75キロ超級の米国選手として出場し、銅メダルを獲得。2012年のロンドンでは6位であった。2017年の世界選手権での優勝と、全米選手権では4回優勝を果たしている。彼女の銅メダルは、2000年以来、米国では初めてのメダル獲得であった。
東京オリンピックでロブレスは、8月1日の誕生日の翌日に87キロ超級ウエイトリフティングに参加。カリフォルニア州出身のロブレスは、テキサス州ヒューストンでトレーニングを重ねてきた。高校時代は砲丸投げ選手だったが、大学時代に砲丸投げのトレーニングとして体育館でウエイトリフティングをやったことがきっかけで、競技種目を変更した。
試合日程:女子87キロ超級ウエイトリフティングは8月2日(月)。
トンガ初の女子ウエイトリフティング選手であるクイニニ・“ニニ”・マヌムア(20歳)はsfist.comとktvu.comのレポーターである。米国領サモア生まれの彼女は両親の生まれ故郷であるサモアに住んでいたが、10歳の時に家族と共にトンガからカリフォルニア州サンフランシスコに移住。ハイスクールの1年生だった13歳の時にウエイトリフティングを始めた。
試合日程:女子87キロ超級ウエイトリフティングは8月2日(月)。
(Church News© 2021年7月21日付記事より抜粋)