ニュースリリース

東京ステークにて9年目の献血活動

地元コミュニティの方々も参加

2021年9月18日土曜日午前9:30から午後4:00まで、東京ステーク浦和ワードにおいて献血が行われた。今回で8回目、コロナ禍に於いては昨年に続き2回目。

結果としては受付人数104名、採血者77名となり、コロナ禍の中行われた昨年の受付人数88名、採血者65名を上回ることになった。

多くの協力者によりこの献血活動も2014年から始まり8年間継続しており、旧さいたまステークから引き続き東京ステークに変更後も浦和の地で地元のコミュニティの人々も参加し、伝統となっている。

全国では1日約3000人の患者が輸血を必要としていると言われている。日本赤十字社のサイトによると、献血で集められた血液は様々な検査を受け血液製剤として輸血が必要な患者のもとへ届けられ、血液製剤は急な手術などで使われるのはもちろん、実はそのほとんどががんや白血病などの患者に使われているという。厚生労働省のホームページには「がんは、我が国において昭和56年より日本人の死因の第1位で、現在では、年間30万人以上の国民が、がんで亡くなっています。また、生涯のうちにがんにかかる可能性は、男性の2人に1人、女性の3人に1人と推測されています。」(厚生労働省ホームページ、政策レポートより一部抜粋)と言う記載もある。(高齢者も含めてのデータなので20代から40代にかけてはガンにかかるリスクは高齢者に比べると少ない状態。)

さらに日赤のサイトによると、がんや白血病などの患者の中には放射線治療や抗がん剤治療等を受け、血液を作る場所である造血幹細胞と言う部分がダメージを受けてしまい自分の体の中で新鮮な血液を作ることが困難になってしまう患者も存在する。自分で新鮮な血液を作ることができなくなると体外から輸血と言う形で取り込む必要がある。血液は医療が進んだ現在においても人工的に作ることができない。そのため献血と言う形で血液を集めているということだ。

現在少子高齢化が進み採血する側よりも提供を待つ側の人数が増えている状況だ。献血活動にチカラを入れる東京ステークの興津いさお兄弟はこう語る。「さらに若年層の献血に対する意識が低下している『献血離れ』が深刻化しています。このまま『献血離れ』が深刻化していくと、今20代~40代の方々が10年後、20年後何らかの疾患や手術等で輸血をすることになった場合、血液の在庫が不足すると言う事態になりかねません。そうなった場合、自身や家族、大切な人が必要な医療行為を受けることができなくなる危険性があります。献血はできる年齢の上限があり、男性は16歳から69歳まで、女性は17歳から69歳まででしかも、69歳まで献血をするには60歳から64歳までに1回でも献血をしていないといけない。70歳以上になると輸血を必要になるケースが非常に高まるとされている。献血の必要性がわかり、献血したくても年齢制限で出来なくなってしまうんですね。」と懸念している。

今回の活動に参加した、東京ステーク第一顧問工藤雅道会長はこう見る。「昨年よりも厳しい感染状況の中コロナ禍としては2回目、通算8回目の献血奉仕でした。今回は献血前の数日間にテレビのニュースではコロナ禍で献血者が不足して必要な血液量が確保できていない事を何度か放送されていました。また、浦和ワードでの近隣へのチラシや、教会の通りに面した大きなポスター等で近隣に周知できたこともあって、20名以上の一般の方が献血に参加してくださったことは大きな喜びとなりました。埼玉赤十字の方もコロナ禍で台風も重なった中でこの献血者数は一ヶ所では全国で一番多かったかもしれないとの言葉もいただきました。沢山の教会員の方の参加もあり、本当に祝福された献血奉仕の機会となりました。」

東京ステーク高等評議員の中西兄弟はコメントする。「東京ステークが再組織されてから初めての献血奉仕であり、更にコロナ禍という状況の中、本当に充分な人数が集まるのだろうかと不安の中でのスタートでした。しかし、ステーク会長会や高等評議員の皆様のご協力、YSAグループの若い兄弟姉妹からの強力なサポート、そして何より献血のために来てくださった多くの兄弟姉妹の献身的な奉仕に言葉では言い表せない程の感動を覚えました。そして必ず来年に繋げたいと改めて決意致しました。」

「独身成人の方々はとても奉仕を楽しんで行っておられました。教会前でご近所の方へご招待を促していると、幾人かはご自宅に戻り、そして再度教会にお越しになって献血を受けていました。会員外の方もできることなら役に立てることがあればと前向きな方たちが多いです。毎年継続して献血を行なっていることと、教会前のご案内掲示により教会への敷居は低くなっていると感じました。献血奉仕の前に指導者が幾度も奉仕の大切さを伝えて下さり、YSAのいく人かはそれに従順になろうと献血しました。残念ながら幾人かは条件により献血ができない方もいましたが、使用していたサプリを見直す方もいて、自身の生活を見直すタイミングとなっていました。いずれにしても宣教師で培った奉仕の精神が味わえる機会となり、信仰、友好、喜びを増し加える機会となりました。」と語ってくれたのは、サポートに駆けつけてくれたYSAリーダーの一人。

今回、活動の中心となった興津兄弟は振返る。「今回は東京のYSAグループの兄弟姉妹も応援に駆けつけ、一日奉仕をしてくださいました。一般社会では若年層の「献血離れ」が深刻化している中、若い兄弟姉妹が受付や教会前での呼びかけなどを積極的に行う姿を見て、教会の若年層の未来は非常に明るいと感じました。若い兄弟姉妹の一生懸命にしかも楽しみながら奉仕をする姿は自分にとって大きな励みになりました。全8回の中で間違いなく一番喜びを感じる回になりました。YSAグループの兄弟姉妹には感謝しかありません。」

ヤングパワーのお陰か、朝方の強い雨も午後からはピタッと止み、最後まで雨が降らず、献血バスが教会の駐車場から出て見送りが終わったとたんに雨が再び降り始めた。

引き続き10回、20回、30回と続けていき、浦和の地で伝統として受け継いで、「彩の国さいたま」を「採血の国さいたま」にできるようにと、会員らは意気込む。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.