12月に日本沖縄軍人地方部と日本沖縄ステークは、今年で2回目となる恒例のコミュニティのクリスマス・ネイティビティ(キリスト降誕を描く飾り)の展示会を12月10~12日の3日間開催した。約1,000人がオープンハウスで行われた展示会に来場する一方、オンラインで紹介されたネイティビティ展示会のビデオを1,000人以上の人が閲覧した。
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日本沖縄軍人地方部の地方部長マーク・フランシス会長は、「ネイティビティ展示会は、今年も大成功でした。教会員と地域住民が集まり、安全で霊的な場所で共にクリスマスを祝うために、昨年このイベントを始めました。今年は沖縄ステークの日本人の兄弟姉妹からの協力も得られ、さらに特別なイベントになりました」と話した。
2020年には沖縄軍人地方部がこのイベントを開始したが、今年は沖縄ステークと沖縄軍人地方部が共同で、展示会を計画・開催し、沖縄島全体にこの影響が及んだ。両ユニットから教会指導者らが参加する委員会が設けられ、このイベントに向けて数か月にわたり準備が進められてきた。
「共に働くときに、大きなシナジー効果が得られます。わたしたちの計画会では、話したことが英語と日本語に訳され、米国人そして日本人の聖徒が共に意見を出し合い、準備に関わることができました。例えば、日本人会員は地元のラジオ局とつながりがあり、イベント開催中は生のラジオ放送で展示会の宣伝を流してもらうことができました。日本のステークとの共同イベントだったおかげです」とネッティ・フランシス姉妹は述べた。
来客は地方部ビルの正面玄関から入ると、すぐにイエス・キリストの大きな絵を目にすることができた。その両側には、地元の学生が書いた平和・希望・信仰のメッセージを分かち合う書道作品の掛け軸が飾られていた。訪問者は次にライブ音楽が流れる礼拝堂に入った。12時間あったイベント開催時間中、さまざまなレベルのボランティアが集まり、楽器演奏や合唱音楽の分かち合いを行った。ネイティビティを見に来た訪問者は、礼拝堂にいる間、展示会場を見て回る間、そして地方部ビルにいる間に音楽を楽しむことができた。
「来て見るだけでなく『来て手伝う(Come and Help)』ように招待することに焦点を当ててから、数百人がこの地方部の建物のドアをくぐりました。教会員だけでなく、50人以上の教会員でない友人にも来ていただくことができました」と地方部の音楽指導者シャエラ・ベック姉妹が話した。
訪問者がカルチャーホールに入ると、すばらしい灯りとクリスマスツリー、そして150以上のネイティビティが展示されていた。ネイティビティの置物は教会員と教会員の友人たちから集められ、地方部、ステークの扶助協会会長会別に並べて展示された。一方通行になった展示経路を回りながら、訪問者は全員すべての飾りを楽しんでいた。
「日本人の兄弟姉妹とともにこのような素晴らしいプロジェクトに関わることができ、よい経験になりました。コロナ禍にあって、合同で何かを行うことがとても難しくなりましたが、そのおかげで今回のような合同プロジェクトで互いに一致して働くことができました。音楽と芸術を通して御霊を感じることで、言語だけでは伝えることができなかったであろう思いを伝え、特別な経験をしていただくことができました」と地方部の扶助協会会長メーガン・ロウベリー姉妹は話した。
「神様は、神様の時に応じて必要な人を沖縄の地に送り、神様の御業を推し進めてくださいました。本当に感謝しています」と沖縄ステーク扶助協会会長の具志堅尚子姉妹は述べた。
展示された多数の国々で作られたネイティビティは、ロシア、フィリピン、イタリア、フランス、ドイツ、ガーナ、スウェーデン、ポーランド、イスラエルなどから来たもので、スタイルや大きさもさまざまであった。また貝殻、沖縄産のシーグラス、折り紙、流木、レゴなどを使って手作りされた飾りも多数展示された。ベツレヘムを表す手作りのすばらしい影絵もあり、そこには多数のネイティビティを囲むクリスマスツリーもあった。
「展示を見に来た日本人の友人との交流がとても楽しいものとなりました。そのうちの多くの人が馬小屋でのキリスト降誕のシーンを見たことがなく、ベツレヘムも知らず、救い主の誕生は聖書の物語であるというわずかな知識しか持っていませんでした。イエス・キリストと主の福音について知らない人が、世界には大勢いることを思い出しました。再び、宣教師になったような気分でした」と、ネッティ・フランシス姉妹は経験を分かち合った。
展示会場となったカルチャーホールを出ると裏庭があり、そこには地方部のさまざまな家族が衣装を身に付け、実際にネイティビティの場面を再現していた。多くの訪問者は小さなネイティビティを見た後に、教会員の家族が衣装を着けマリア、ヨセフ、羊飼い、天使、博士に扮する様子を見て驚いた。自分たちの小さな赤ん坊をキリストに見立てて腕に抱く家族も多く、訪問者は彼らと共に写真を撮っていた。
「年末のあわただしい時期にネイティビティのイベントを開催することで、コミュニティからの訪問者には楽しんでもらえ、平安をもたらすキリストの御霊を分かち合うというすばらしい機会になりました」と沖縄地方部扶助協会のトレイシー・アンドリーセン姉妹が話した。
ライブのキリスト降誕のシーンを見た後、訪問者らは沖縄のユースらが飾ったクリスマスツリーも見ることができた。また会場では、教会が制作した救い主の誕生についてのビデオも上映されていた。
「クリスマス・ネイティビティを通して、皆が一致できた事が本当に嬉しかったです!」と沖縄ステーク若い女性会長会の喜瀬愛梨姉妹は述べた。
イベント会場の最後に展示されていたのは、沖縄神殿の大きな絵であった。そのそばには、神殿の目的、そして神殿はすぐ隣の土地で現在建設中であることを説明するために、宣教師と教会員がいた。
「沖縄神殿について説明するのに、ネイティビティのイベントは完璧な機会でした。神殿の壁となるコンクリートを流すために週日忙しく働く建設現場の労働者らとは駐車場を隔てただけのすぐそばの地方部ビルの中で、教会員や友人たちがネイティビティの飾り付けで忙しく働いていました。教会の奉仕、そして福音を分かち合う準備がうまく結びついた特別な機会だと感じました」とフランシス会長は語った。
「沖縄軍人地方部と沖縄ステークの会員たちが心を一つにして開催した今年のネイティビティ。会場内の展示、霊的な音楽、そして迎えてくださった方々の笑顔が、会場を訪れた日米の多くの会員、非会員の心にキリストの光を輝かせるすばらしい集会でした。イエス・キリストへの感謝と愛が心に満たされました。準備に携わってくださったすべての皆さんに心から感謝申し上げます」と、沖縄ステーク会長の與座宏章会長が話した。
地方部のステファニー・ブラック姉妹は、「コミュニティから150人以上のパーフォーマー、そしてコミュニティと沖縄ステーク、沖縄軍人地方部から数百人のボランティアが参加した今回のイベントは、正にキリストの誕生を祝うコミュニティの祝賀イベントとなりました」と話した。ネイティビティの展示は、コミュニティを団結させただけでなく、沖縄の教会員を一致させる機会ともなった。