8月8日~17日にかけて3カ所で開催されたFSYセッションに、北海道から沖縄まで日本中の若い男性と女性が参加した。FSYは「若人の強さのために」を意味し、特にユースがイエス・キリストへの信仰を強める助けとなるように教会が主催する集会である。新型コロナウィルス感染症拡散により、日本では2020年からFSYのセッションが開催されてこなかったが、アジア北地域会長会は2022年からFSYを再開すると昨年発表していた。2022年のテーマは「主を信頼する」であった。
末日聖徒の14歳~18歳のユースがFSYに参加できる。5日間の活動に必要となるクラスルーム、講堂、アリーナ、体育館、カフェテリア、そして浴室付きの男女別宿泊施設を有し、参加する若い男性と女性に十分な広さが確保できる大規模施設が開催場所に選ばれた。
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FSYではキリストを中心とした教えが、さまざまなクラスやディボーショナルで分かち合われ、すべての活動にも同様のテーマが反映されていた。5日間のセッションを通して若い男性と女性は、同じ福音の価値観を有し同じ聖約の道を歩む新しい友を得た。ユースは、歌、祈り、ダンス、ゲーム、エンターテインメント、奉仕活動をともに楽しんだ。参加者は神の聖約の子を象徴する旗の下に集まり、証を述べ合った。
ヤングシングルアダルト(YSA)のカウンセラーがユースに奉仕するために召されていた。FSYセッションが始まるずっと前から教会指導者らは、主を愛し、強い信仰と証を持ち、ユースを愛する候補者を慎重に選んでいた。平均10人の若い男性と女性からなる各カンパニーに、2人のカウンセラーが割り当てられた。YSAのカウンセラーたちは成人指導者らとともに、末日聖徒のユースらに実によく愛を示していた。カンパニーに割り当てられていないYSAは、陰ながら必要なサポートを与えていた。YSA参加者らはともに、素晴らしい1週間を通しユースらを指導していた。
カウンセラーとして召されたサポート役のYSAたちやその他の成人は、FSY委員会のガイダンスの元に懸命に働いた。3つのセッションのそれぞれの計画や準備には長時間が費やされた。セッションが始まる頃には、彼らの準備は実を結び、献身的な努力からユースらは多くの助けを得ることができていた。渡邉 慧兄弟は東京北・札幌セッションのチェアマン、工藤雅道兄弟は愛知・美浜セッションのチェアマン、小島淳一郎兄弟は福岡・神戸セッションのチェアマンとして奉仕した。YSAのサポーターと参加したユースについて、小島兄弟は以下のように話した。
「今回参加した青少年は今までにFSYを経験したことがなく、対面、しかも大勢での活動に慣れていないせいか、会場に到着した際、以前のFSYと比べて、明らかに笑顔も少なく、反応も良くなかったので、どんなFSYになるか不安な幕開けでした。
2日目、3日目といろんな活動を通して彼らの顔に笑顔が溢れ、『迷っていたけど来て良かった』、『楽しい』などと、ほとんどの青少年が話すのを聞いて、このFSYは成功すると確信しました。
同じ信仰や興味、悩みを持った青少年同士がともに集うことで、FSYが友情を築き、互いに刺激を受け、福音の原則を学び、信仰への向き合い方を自己評価し、新たな決意や目標を立てることができる素晴らしい機会になっていると、日々変わって行く彼らを見て実感しました。
この世の環境から離れ、霊的な時間をたくさん持つことで、御霊の影響を受けやすくなるFSYの環境は、青少年の信仰を強めるために大いに役立っていると思います。」
YSAカウンセラーであった大波多美友姉妹は、今回の経験について以下のように話した。
「このFSYのプログラムを通してイエス・キリストについての証を深めています。分かち合いの時間を通して互いを強化しあい、成長する姿を見ました。特に、『若人の強さのために』の時間ではそれぞれが教会の標準について再度認識し、『生けるキリスト』の時間では、イエス・キリストについて感じることや知ってることを分かち合い、レッスンを準備し、模擬レッスンをしました。その姿がまるで宣教師のようでした。中高生のみなさんが宣教師を目指して備えてるように思い、感動しました。 このFSYのプログラムで、青少年たちはイエス・キリストを通して変わることができます。」
別のYSAカウンセラーの大島怜央兄弟は、自分の経験について以下のように話した。
「セッション開始前、ある友人の妹がわたしのカンパニーに入っていました。参加登録期間の最後の方で、彼女はFSYに参加したいという気持ちが薄れていました。でもわたしが彼女を説得し、彼女は参加すると決めました。セッション開始前日、突然、彼女はFSYに行きたくないと言い出しました。わたしは彼女にセッションFSYの1日目に電話を掛けた方がよいと思いましたが、わたしが彼女に電話できたのは1日目の夜になってからのことでした。わたしは、彼女がよい人であることを伝え、自分がFSYで今までに学んだことを彼女に話しました。その後、彼女はFSYに参加するために愛知に来ることを決めました。彼女の家族が6時間以上かけて彼女を車でFSYに連れて行きました。彼女は今、活動に参加し、とても楽しんでいます。彼女は多くを学んだと思います。わたしは彼女のために心から祈りました。彼女が探して得た答えに従って、自主的にFSYに参加できたのはよかったと思います。彼女にとって良い経験となるだろうと思っています。
アジア北地域会長会の3人の中央幹部も3セッションすべてに特別参加した。アジア北地域会長会の和田貴志会長と和田直美姉妹は愛知・美浜のFSYセッション、同会長会第一顧問のジェームズ・R・ラズバンド長老は福岡・神戸と愛知・美浜のFSYセッション、そして同第二顧問のジョン・A・マキューン長老は東京北・札幌と福岡・神戸のFSYセッションにおいてユースらに語りかけた。日本のユースの強さを目にしたアジア北地域会長会は、ユースはFSYを楽しむとともに、証を得る経験をしていると述べた。また同会長会は、ユースは長い間会えなかった互いの再会を喜んでいることもわかったという。地域会長会は、驚くほど多くのユースがFSYに参加しており、集まることが喜びをもたらすことは明らかであると述べた。
また地域会長会は、FSYの準備に数か月を費やした指導者らに対し感謝の意を表した。そして、「アジア北地域の最優先事項である若人を強めることが、実際にわたしたちの目の前で起こっていました。対面で集まることがどれほど大きな喜びをもたらすのか、そしてどれほどこの地域全体においてあらゆる方法で集会の開催を継続させる必要があるのかを強く思い起こさせるものとなりました。… わたしたちは、将来、教会の宣教師となり指導者となる多くのユースに会うことができました」と話した。
地域七十人である今井裕一長老、土門大幸長老、ヘンリー・サブストローム長老、伊藤彰記長老もFSYに特別参加し、ユースらと話した。
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