末日聖徒イエス・キリスト教会とその提携投資運用会社であるEnsign Peak Advisors, Inc.（エンサインピーク・アドバイザーズ社）は，米国証券取引委員会（SEC）との問題を解決しました。
一定額以上の公開株式のポートフォリオを監督する投資運用会社は，四半期ごとにForm 13F（株式保有報告書）をSECに提出することが義務付けられています。この報告書では，有価証券の名称とその価額を開示します。
2000年以降，エンサインピーク社は，ポートフォリオのプライバシーを維持するよう努めながら，報告義務を果たす方法に関して法的な助言を受け，それに従ってきました。その結果，エンサインピーク社は，Form 13Fを単一の集計報告書として提出するのではなく，別会社（LLC）を複数設立し，各社がそれぞれ報告書を提出していました。エンサインピーク社と教会は，報告が義務付けられていたすべての有価証券が，それぞれの会社の提出書類に含まれていたと考えています。
2019年6月に，SECは，エンサインピーク社の報告方法について初めて懸念を表明しました。エンサインピーク社は，その方法を改め，単一の集計報告書の提出を開始しました。それ以来，SECの要件に完全に従って，13件の四半期報告書を提出しています。
今回の和解は，報告書の以前の提出方法に関するものです。エンサインピーク社と教会は，長年にわたり政府に協力し，解決を図ってきました。
わたしたちは，法律を遵守することを確約し，過ちを反省し，現在この問題は解決したと考えています。
よくある質問
Q：Ensign Peak Advisors（エンサインピーク・アドバイザーズ社）とは，どのような会社ですか？
A：教会のための提携投資運用会社です。
Q：SECとは何ですか？
A： 米国証券取引委員会（SEC）とは，アメリカ合衆国の証券市場を監督・監視する機関であり，広い管轄権を持っています。
Q：Form 13F（フォーム13F）とは何ですか？
A：一定額以上の公開株式のポートフォリオを監督する投資運用会社は，四半期ごとにForm 13F（株式保有報告書）をSECに提出することが義務付けられています。この報告書では，有価証券の名称とその価額を開示します。
Q：教会は，命令書に記載されているエンサインピーク社での慣行について知っていましたか？
A：教会の幹部指導者は，外部企業を使って提出書類を作成することを承認する際，法的な助言を受け，それに従っていました。書類の提出方法に関しては，エンサインピーク社が担当していました。教会の幹部指導者が，問題となった特定の報告書の作成または提出を行ったことはありません。
Q：SECの停止命令のきっかけとなった報告の慣行を，現在はやめているのでしょうか？
A：はい。2019年6月に，SECは，エンサインピーク社の報告方法について初めて懸念を表明しました。エンサインピーク社は，その方法を改めて，単一の集計報告書の提出を開始しました。それ以来，SECの要件に完全に従って，13件の四半期報告書を提出しています。
Q：エンサインピーク社は，SECの規則を守らなかったのですか？
A：SECとの間で解決に至りました。わたしたちは，法律を遵守することを確約し，過ちを反省し，現在この問題は解決したと考えています。
Q：罰金をいつ払いますか？
A：罰金は，近々アメリカ合衆国財務省に納付する予定です。
Q：500万ドルの和解金はどこから出すのですか？
A：和解金の支払いには，教会の投資収益を用いる予定です。
Q：教会の準備金はどのように運用されていますか？
A：教会は，短期と長期両方の，将来に備えるという原則に従い，株式，債券，商業用および住宅用不動産，農業用不動産など多様な蓄えを保有しています。すべての基金は，教会の使命を支援するためにのみ運用されています。
Q：なぜこの和解が今行われたのですか？
A：わたしたちは，何年もの間SECと話し合って，この和解に至りました。わたしたちは，この問題を解決させ，長引かせないことを選択しました。
Q：今回の和解により，エンサインピーク社が引き続き投資を行ううえで影響はあるのでしょうか？
A：いいえ。命令書の発表をもって，この問題は解決しています。