多様な文化背景を持った人々が集まって開催された第28回インターナショナルパーティは、感謝の気持ち、人とのつながり、助け合いの機会を喜び合う活気のある集まりとなった。毎年恒例となったこのイベントは、外国籍を有する地域住民への心からの感謝と歓迎を表す機会となっている。このイベントは、外国から来られた多くの方々から得られた教えや励まし、そして成長の機会に対する長年の感謝を形にしたいという強い思いから始まったものである。
イベントに隠された思い
このイベントを企画・開催している担当者は、「昔から私の心に根付いているアメリカ人に対する感謝の気持ちから、この行事を企画致しました。私を教会に導いてくださった宣教師と、アメリカを含む外国から来られた多くの方々の教えや励ましに感謝しております。私はアリゾナ州立大学大学院に7年間とブリガムヤング大学に1年間客員研究員として多くのアメリカ人にお世話になりました。実際に会って私の感謝の気持ちを伝えることができた方々もいらっしゃいますが、もうすでに亡くなられた兄弟姉妹もいらっしゃいます。何とかして私の感謝の気持ちを伝えたいということは、いつも私の願いとして心の奥に残っておりました。そこで、私達が住んでいる地域の周りで住んでおられる海外から来られた方々を心から歓迎し、おもてなしをさせていただきたいと思うようになりました」と語った。このような思いからインターナショナルパーティが始まり、日本で孤独や文化の違いに悩み、ホームシックにかかっている人などが、新しい生活に慣れ、日本で受け入れられていると感じ、人とのつながりを持つ機会になる場となった。
多様性の素晴らしさ
今年のパーティには、米国、フィリピン、ペルー、中国、スリランカ、カナダ、ブラジル、オーストラリア、日本などから60人以上の参加者が集まった。参加者同士の共通点を見つけるとともに各自のユニークな文化を分かち合う場となり、互いの違いを尊重し合う様子が見られた。「人が集まるとそこには助け合い、夢と希望が生じます。そしてお互いにチャレンジし合い、励まし合えば、信じられないほどの奇跡が生じます。一緒に努力し合い、明るい未来に向かって歩んでいくこともできます。これが私達の目的ですし、描いている将来像でもあります。」と担当者は語った。
思い出深いひと時
参加者は様々な活動を楽しみながら、それぞれの文化を紹介し合い、喜びを共有した。
小岩ワードの和田正利兄弟とハッチンソン長老による「スポーツと健康」についての話があった。これは福音を土台としたもので、信仰と決意を持って試練を受け入れるようにと参加者を励ますものであった。参加者全員が心を鼓舞され、温かい気持ちを感じたという。
また、タレントショーでは様々の音楽や踊りが披露されたが、英語クラスの生徒らが教えてくれたクリスマスのフォークダンスでは、参加者らが手をつないで大きな2つの輪を作り踊った。会場は笑いと喜びに包まれ、友情が育まれているのが感じられた。参加者の一人は「夜明けまで踊り続けたい!」と話していた。
また、食事は参加者らが中国料理など外国の食事やデザートなどを持ち寄ることで、国際色豊かな料理が色鮮やかに並べられた。外国料理を味わいながら、お互いへの感謝が増していた。
協力と助け合い
今回のイベントが成功した裏には、多くの人々とグループの協力があった。千葉ワード、宣教師、英会話クラスの生徒ら、地元教会指導者などが、このパーティのために時間と資源を捧げた。ステーク指導者らの助けと近隣ワードとの連携により、小さい地域だけでなく広範囲にわたる地域から参加者を募ることができた。遠くは木更津支部と外国から来日している住民の家族などが参加したことで、このパーティはさらに楽しく素晴らしい経験をもたらすものとなった。
将来への展望
第28回インターナショナルパーティは、人が集まればそこには自然と助け合いと励まし合いが生じる良い例を示している。「人が集まれば奇跡が起こります。わたしたちは互いに励まし合い、共に明るい未来をつくることができます」とイベントを企画した担当者は話した。
イベント終了後も参加者らはいつまでも交流を楽しんでいたことから、このパーティで絆が生まれたことは明らかであり、その絆はいつまでも続くことであろう。人とのつながりがさらに友達の輪を大きくし、世の円満と平和に貢献することであろう。
インターナショナルパーティは、感謝の気持ちが有する力と多様性の素晴らしさを証明するものとなった。このパーティは、毎年、人々が互いに歩み寄り、文化の障壁を取り除く希望の光となる。