ニュースリリース

ラッセル・M・ネルソン大管長の  5年間の預言者としての業を振り返る 

2018年1月14日に任命された,イエス・キリストの教会の第17代大管長である預言者の指導と啓示と勧め

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2018年1月16日(火曜日),ユタ州ソルトレーク・シティーでの記者会見に出席した,末日聖徒イエス・キリスト教会の第17代大管長,ラッセル・M・ネルソン大管長と,第一顧問のダリン・H・オークス管長(左),第二顧問のヘンリー・B・アイリング管長(右)。写真/スコット・G・ウィンタートン。Church Newsの厚意により掲載。Copyright 2023 Deseret News Publishing Company. © Copyright 2021 Deseret News Publishing Company.

5年ほど前,末日聖徒イエス・キリスト教会の第17代大管長として初めて公の場で語ったラッセル・M・ネルソン大管長は,へりくだり自身からイエス・キリストへと注目を向けさせ,先を見据えた。ここにネルソン大管長らしさが表れている。 

「主はいつも御自身の預言者を教え,霊感を与えてこられました」と大管長は宣言した。「主が舵を取っておられるのです!主の神聖な御名を,世界中に証するよう聖任されたわたしたちは,これからも続けて主の御心を知るために願い求め,それに従っていきます。」 

2018年1月16日火曜日午前,ソルトレーク神殿別館からのテレビ中継で,ネルソン大管長は教会の大管長としての在任期間を「目標を念頭に置いて」始めると語った。 

「わたしたち一人一人が目指すべき目標とは,主の宮で力を授けられ,家族の結び固めを受け,神殿で交わした聖約に忠実であるよう努力することです。そうすることで,神の最も大いなる賜物,すなわち永遠の命を受けるのにふさわしくなることができるからです。」 

教会内外の,世界中の大勢の人々が注目する中,ネルソン大管長は主への感謝と,使徒たちへの感謝,そして末日聖徒の祈りへの感謝を述べた。大管長の謙虚に語る姿は,あらゆる点で大管長のリーダーシップを特徴づけるものだった。 

大管長は自身の立派で広範な経歴を述べるのではなく,教会員に,「主が御自身の教会を厳かな方法で治めておられること」に思いをはせるよう勧めた。また,博学な人や著名人の言葉を引用するのではなく,「勇気を出して,怖がらずにいられるよう」祈った4歳の男の子の言葉を引用した。そして,教会員の目を自分の話したい事柄や意見に向けるのではなく,ただ聖約の道にとどまるよう,あるいは戻って来るよう求めた。 

「主と聖約を交わして救い主に従う決意をし,それらの聖約を守るとき,世界中の男性,女性,子供たちのために備えられた,あらゆる霊的な祝福と特権を享受する門戸が開かれるのです。」

備え  

34年間十二使徒定員会の一員として奉仕していたネルソン大管長は,2018年1月14日,当時93歳で,末日聖徒イエス・キリスト教会の第17代大管長に任命された。ネルソン大管長は,この新たな職での奉仕に先立って,生涯をかけて備えてきた。世界的に名高い外科医であり,定員会集会ではオルガンを弾く,絶対音感の持ち主でもある。

ネルソン大管長は,それまでに133か国を訪れ,そのうち31か国で奉献式に参加し,東欧および中国で教会への門戸を開いた。教会本部においては,教会の3つの管理委員会-宣教師管理評議会,神殿・家族歴史管理評議会,神権・家族管理評議会-の委員長を務めてきた。「わたしは,主がこの時のためにネルソン大管長を大いなる者とし,祝福し,形作られるのを見てきました。」Church Newsの取材で,十二使徒定員会のジェフリー・R・ホランド長老はそう述べた。「ネルソン大管長は主に,すばらしい原材料を一式差し出しましたが,わたしは主が大管長を祝福し,わたしたちが支持している主の預言者に形作られるのを目にしてきました。」 

啓示を受ける 

世界中の約1,700万人の末日聖徒の指導者であるネルソン大管長は,35か国を訪れ,教会の組織を変更し,テクノロジーを活用し,パンデミックの期間を通して教会を導き,歴史的な呼びかけを行い,理解の架け橋を築いた。 

ネルソン大管長のペースの速い教導の業は,少なくとも教会外の一部の人を驚かせたことは確かだ。2018年1月3日,ウォールストリート紙の見出しは,トーマス・S・モンソン大管長の訃報を伝え,「後継者と目される人物は,教会の歩みを変えそうにない」と付け加えた。 

この記事が的外れであったことは言うまでもない。 

ネルソン大管長は教会の指導者としての在職期間中,何万人もの末日聖徒に-度々彼らの言語で-語り,王や大統領,首相らを訪ねてきた。犯罪の犠牲者や悲しむ人々をなぐさめ,子供を招き寄せ,世界規模のパンデミックの期間を通して教会を導き,NAACPの上層の指導者たちと連帯した。 

Nelson-Paraguay
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2018年10月22日(月曜日),パラグアイ,アスンシオンでのディボーショナルの後,子供たちを抱きしめる,末日聖徒イエス・キリスト教会のラッセル・M・ネルソン大管長。写真/ジェフリー・D・オールレッド。Church Newsの厚意により掲載。Copyright 2023 Deseret News Publishing Company. Copyright 2020 Deseret News Publishing Company.
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教会の評議制を通して,また大管長会と十二使徒定員会の全面的な支援を得ながら,大管長はさらに教会内の複数の方針の変更を実施した。 

大管長の指導の下,末日聖徒の指導者たちは,ミニスタリングをホームティーチングと家庭訪問に取って替え,日曜日の集会スケジュールを調整して,家庭中心で教会サポートの福音学習に適応させ,教会の正式名称を使うよう会員に求めた。大管長は教会の方針を変更し,レズビアン,ゲイ,バイセクシャルまたはトランスジェンダーである親が自分の子供が命名と祝福,バプテスマを受けることを認めた。また,市民結婚した夫婦に,神殿で結び固めを受けるまで1年待つよう求める方針を廃止した。さらに,「什分の一面接」を「什分の一の申告」に変更し,神殿の結び固めの証人を女性が務めることを許可し,バプテスマの儀式の証人を青少年と子供たちが務めることを許可する方針を定めた。 

2018年4月の総大会では,ネルソン大管長はこのように述べた。 

「教会の大管長という新しい召しを受けて以来,御霊が繰り返し心に刻みつけてくださったことの一つは,主が御自分の思いと御心をいかに喜んで明らかにしたいと願っておられるかということです。」 

新型コロナウイルス感染症

最初は心臓外科医の先駆者として,その後は世界的な宗教指導者として,ネルソン大管長は,物理的および霊的な律法を理解し,それに従う手本となりながら人に仕えてきた。2020年,ネルソン大管長は科学者として,また信仰を持つ者として新型コロナウイルス感染症のパンデミック に立ち向かった。コロナウイルスが世界に蔓延すると,教会指導者たちは責任ある地球市民でありたいと願いつつ,すみやかに行動を起こした。教会の集会を中止し,168の奉献された神殿を閉鎖し,宣教師を母国に返したのだ。

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2021年4月4日,末日聖徒イエス・キリスト教会第191回年次総大会の日曜午後の部会の前に,ソルトレーク・シティーのカンファレンスセンター劇場で十二使徒定員会会員とあいさつを交わすラッセル・M・ネルソン大管長。 2021 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved. 021. © 2021 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.
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例を見ない困難な状況にあっても,教会指導者は前進し続けた,とM・ラッセル・バラード会長はChurch Newsの取材で述べた。「この業は止まることがありません」と,十二使徒定員会会長代理は言う。「主はこのときのためにテクノロジーを授けてくださいました。」 

パンデミックの中にあっても,教会指導者たちは信仰をもって前を見据えた。この信仰はネルソン大管長の指導を特徴づけるものだ。 

何千人もの若い末日聖徒が伝道の召しを受け入れ,全員が,オンラインの宣教師訓練センターとなった自宅から宣教師のための訓練を受け,多くの宣教師が一時的に再割り当てを受けた。教会は地元の状況と政府の規制に基づき,慎重に段階的な神殿の再開を実施し,指導者たちは2020年に21の新たな神殿の鍬入れ式も行った。 

教会指導者はまた,ジョセフ・スミスの最初の示現の200周年を祝った。盛大な祝賀会は開かずに,世界中の末日聖徒たちに,よりよく,そしてより頻繁に,主の声を聞けるようになるよう勧めた。新型コロナウイルス感染症のパンデミックに対する末日聖徒チャリティーズの取り組みは教会史上最大のものとなり,今も150以上の国で提供されている。 

2020年5月のChurch Newsとのインタビューで,ネルソン大管長はこう述べている。「悲しみの雲の合間にも,一筋の希望の光は見つけられます。」「教会の目的は,幕の両側にいる神の子供たちに神の祝福を届けることです。」 

2022年8月には,2020年3月にパンデミックが激化して以来初めて,ネルソン大管長はユタ州外を訪れた。 

改修工事を終えたワシントンD.C.神殿を再奉献した後,ネルソン大管長は取材の席に着いた。皆さんに会えるようになったのはすばらしいことですが,「わたしは片時も皆さんのそばを離れませんでしたよ」と強調した。 

大管長は,パンデミックの中の一筋の希望は,飛行機に乗らずとも末日聖徒と交われるようになったことだと言った。例えば,神殿の再奉献に先立つ数か月間,ネルソン大管長はテクノロジーを通して,カリフォルニア州カナダ,オクラホマ州だけでなく,ベネズエラやヨーロッパの末日聖徒に向けて話をした。また,世界中のヤングアダルトにも話をした。 

「なんでもできない事はない」

2019年3月にイタリア,ローマで行われた歴史的なインタビューの中で,ネルソン大管長はイタリア・ローマ神殿の奉献を「教会歴史の節目となる出来事」と呼んだ。 

さらにこう付け加えた。「物事の前進する速度はさらに加速するでしょう。教会は,先例のない,かつてないような将来を経験します。わたしたちは今,先に待ち受けていることのために準備をしているのです。」 

2019年8月30日,ブラジル,ブラジリアでの記者会見で,ウェンディー・ネルソン姉妹は,夫のネルソン大管長は歳を重ねるごとに「ますます将来に魅了されています」と述べた。ネルソン大管長は取り組んでいるすべてのことについて常に緊急性を感じている,と付け加えた。「確かに急ぐ必要があるのです。」 

ネルソン大管長はインタビューの中で,過去を振り返ることにあまり時間を費やしていない,と述べた。「この先に胸躍ることが待っています」と大管長は説明した。「この業はさらに速度を速めて前進しています。」 

世界中がパンデミックに巻き込まれていた2020年11月,ネルソン大管長は世界中で苦しむ人々のために,「通常の発想をも逆らう」驚くべき治療法を勧めた。それは,「感謝の気持ち」である。

President Russell M. Nelson
President Russell M. Nelson
ラッセル・M・ネルソン大管長,エルサレムにて。2018 Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved. 2018 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.
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 主の子供たちのための神殿の祝福

2021年10月の総大会で,ネルソン大管長は,現在改修中の歴史的なソルトレーク神殿の基礎の前で録画したビデオを共有した。 

「今こそわたしたち一人一人も,個人の霊的な基を強めるために,恐らくこれまで講じたことのない特別な対策を行う時期に来ています。先例のない時期には,先例のない対策が必要なのです。」 

霊的な基をイエス・キリストの上にしっかりと築くならば,恐れる必要はない。「神殿で交わした聖約に忠実であれば,皆さんは主の力によって強められます。」 

末日聖徒イエス・キリスト教会の指導者として,ネルソン大管長はこれまでに118の新たな神殿の建設を発表した。これにより,建設が発表されている神殿,奉献された神殿,建設中の神殿の総数は300に上る。 

2022年10月の総大会で,ネルソン大管長は「既存の神殿への行き帰りに時間がかかりすぎることが大きな問題となっている特定の大都市圏に,複数の神殿」を建てる計画があることも発表した。メキシコ,メキシコシティー近郊に新たに建設される44つの神殿もそれらに含まれる。 

「主が現在,わたしたちのためにしてくださっていることを,決して忘れないようにしましょう」とネルソン大管長は述べた。「主は神殿をさらに身近な場所に用意してくださっています。神殿建設のスピードを上げておられます。イスラエルの集合を助けるわたしたちの能力を高めてくださっています。わたしたち一人一人が,さらに容易に霊的に磨かれるようにもしてくださっています。」さらにこう付け加えた。「神殿にいる時間を増やすと,ほかの何をするよりも生活が祝福されると約束します。」 

このメッセージは,ネルソン大管長が5年間の歴史的な在任期間を通じて述べてきたことだ。 

「わたしたちが世に伝えるメッセージは簡潔で心からのものです。幕の両側にいるすべての神の子供たちに,救い主のもとに来て,聖なる神殿の祝福を受け,永続する喜びを得,永遠の命を受けるふさわしさを身につけるようお勧めします」とネルソン大管長は述べた。 

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.