100歳の祝賀：預言者，ラッセル・M・ネルソン大管長の100歳の誕生日に寄せて

2024年9月9日(月)，末日聖徒イエス・キリスト教会の指導者らは家族や友人とともに，預言者であり教会の大管長であるラッセル・M・ネルソン大管長の100歳の誕生日を祝った。

このイベントはソルトレーク・シティーのテンプルスクウェアにあるカンファレンスセンターシアターで行われ，世界中に放送された。

ネルソン大管長は，家族や友人，末日聖徒たちの親切と支援に感謝の言葉を述べた。数え切れないほどの誕生日のお祝いのメッセージと，助けを必要とする人に手を差し伸べるよう にという「99+1」の招きに応じた世界各地の人々に感謝の意を表した。

ネルソン大管長は，何度か死にかけたところを奇跡的に救われた自らの生涯を振り返った。また，近年健康上の問題を抱えている大管長に，妻のウェンディ姉妹がしっかりと支えてくれたことをねぎらった。さらに，亡き妻ダンツェル姉妹を含む家族に深い感謝を表した。

預言者は，信仰，人生を永遠の観点から見ること，そしてイエス・キリストの贖いの犠牲の大切さを強調した。

「愛する兄弟姉妹の皆さん，大切なのは，人生の長さではなく， どのように生きるかです」とネルソン大管長は言った。「すべての人にとって，たとえ100歳の老人であっても，人生はあっという間に過ぎていきます。わたしは，皆さんが人生で，神に勝利を得ていただくようにと祈っています。神と聖約を交わしてください。聖約の道を歩み続けてください。神のみもとに戻り，ともに住めるように備えてください。」

大管長会でネルソン大管長の顧問を務めるダリン・H・オークス管長とヘンリー・B・アイリング管長は，6年半にわたって預言者と共に働きながら気づいたことを述べた。特に，ネルソン大管長の温かさ，人々への敬意，キリストのような振る舞いを強調した。オークス管長は，ほかの人(特に女性)が部屋に入るときに立ち上がるなどのネルソン大管長の行為が，救い主の愛を表しており，人々に対するネルソン大管長の深い気遣いと愛を示していると力説した。

「ネルソン大管長と同じ部屋にいたり，集会に出たり，会話をしたりすると，救い主のそばにいるような気持ちになります」とオークス管長は言った。「大管長は救い主の代理人であり，わたしたちの模範です。」

二人とも，ネルソン大管長の決断力と，神殿を建設してあらゆる地の人々がキリストに近づくことができるように尽力していることを，称賛した。2018年以来，ネルソン大管長は168の新たな主の宮の建設を発表してきた。

「〔ネルソン大管長は〕神殿から遠く離れた場所にいる人々も聖約を交わす機会にあずかれるよう，霊的な基準に基づいて〔さらに多くの神殿を建設しています〕」とアイリング管長は述べた。「〔ネルソン大管長はこう言いました。〕違いを生むのは儀式です。派手なものは必要ないですね。建物をすてきなものにしましょう。しかし，建物は儀式をするためにあります。」

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十二使徒定員会を代表して，ジェフリー・R・ホランド会長も，この祝典で話をした。個人的なエピソードを紹介し，医師としての経歴，音楽の才能，語学力など，ネルソン大管長の多くの才能と業績を強調した。

ホランド会長は，ネルソン大管長が2018年に預言者になって以来，大管長会と十二使徒定員会の中で育まれてきた兄弟愛を熱意をもって語った。

「ネルソン大管長の管理のもと，特筆すべきすばらしい特質が見て取れる一方で目に見えない一つの特質があります。それは，ラッセル・M・ネルソン大管長が，大管長会と十二使徒定員会の間に温かく豊かな一致をもたらしているということです」とホランド会長は述べた。

中央扶助協会会長会のカミール・N・ジョンソン会長も，心からの思いを述べた。預言者の優しさと愛，敬意に感謝を表し，預言者がいかに教会の姉妹たちを家族の一員のように感じさせてくれるかを語ったのだ。また，聖約を通して神の力を理解するようにという預言者の招きと，イエス・キリストに焦点を当てることの大切さを強調した。

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中央役員の召しを受けて初めて大管長に会った瞬間から，彼女は「愛や思いやり，憐れみや自分への信頼」を感じた，と述べた。

「ネルソン大管長，わたしは救い主イエス・キリストに受け入れられていると感じます。なぜなら，預言者であるあなたを通して主の愛を感じるからです。」

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七十人会長会の先任会長であるカール・B・クック長老は，世界中の地域会長会と七十人を代表して話をした。

「大管長のメッセージを世界の人々に伝えることがどれほど特権であるかをお伝えします。大管長，愛しています。100歳の誕生日が喜びであふれますように。」

ネルソン大管長の家族が二人，月曜日の放送で思い出を分かち合った。預言者の10人の子供の1人であるマーシャ・ワークマン姉妹は，ネルソン家で育った大切な思い出について語った。特に，両親の愛に満ちた協力関係と，両親が与えてくれた貴重な教訓について話した。

「我が家は互いへの愛と，救い主への愛，主の福音に従った生活を中心としていました。音楽や楽しさ，喜びに溢れていました。お父さん，互いを愛することを教え，わたしたちを大切にしてくれてありがとう。」

ネルソン大管長の167人のひ孫の一人であるアシュリン・オーウェンズ姉妹は，個人的な経験と曾祖父に対する尊敬の念について述べ，女性に対するネルソン大管長の揺るぎない愛と敬意について話した。また，家族の行事を常に大切にし，それに出席し，一人一人に注目していることを強調した。

「10代のころは特に，気にかけてもらっていることが心に染みました。わたしにはたくさん悩みがあり，特に信仰が揺らぐことで悩んでいました。そんなときに総大会に招待されたのです。そして曾祖父は会場に入って来るなり，わたしのことを探していました。わたしは曾祖父をじっと見て，確かにこの人から愛され，大切にされていると感じました。曾祖父はわたしが悩んでいることを明確には知らなかったと思いますが，優しくて頼り甲斐がある存在で，若くて自信のない少女としては心の支えになりました。わたしが悩み苦しんでいるときでも，曾祖父がわたしのことを誇りに思い，愛してくれていることを思い出すと，すごく励まされました。」

多くの友人がビデオを通じて祝辞を述べ，放送で流された。以下はその抜粋である。

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エイモス・C・ブラウン神学博士，サンフランシスコ第三バプテスト教会，NAACP（全米黒人地位向上協会）理事の一員

「ネルソン大管長の100歳の誕生日を祝うに当たり，ごあいさつすることができ，とてもうれしく思います。〔2019年のNAACP全国大会で〕わたしは彼を自分の『異母兄弟』として紹介しましたが，それは彼に会った瞬間に志を共にしていることを感じたからです。ネルソン大管長は，末日聖徒イエス・キリスト教会をさらなる高みに向かわせた実績をお持ちでした。人種問題における償いや理解へと導き，すべての神の子供たち，特にこの国の都市部のコミュニティーに住む人々に，より良い明日を提供するために，尽力してこられたのです。大管長と御夫人の更なるご活躍をお祈りしています。 ネルソン大管長は，今後も御自身の愛するコミュニティーを守りつつ，力強く邁進されることでしょう。」

アンドリュー・ティール神学博士，英国国教会の司祭，オックスフォード大学神学者

「オックスフォード大学と英国国教会を代表して，100歳になる大管長に敬意を表し，心からのお祝いとお祈りを申し上げます。世界的な信仰の導き手でありながら親しみやすく，分け隔てない真の開拓者の指導者となるよう，人々を導いてくださること，心に影響を与えてくださることに感謝します。」

ロバート・P・ジョージ，プリンストン大学教授

「すべての健全な道徳の基本原則は，人類の家族の一人一人が持って生まれた深遠さと平等の尊厳が備わっているということです。大管長は訓戒と模範によって，その原則を守り，その要求にこたえることの意味を教えてくれました。」

ラビ・ジョセフ・ポタスニック，ニューヨーク州ラビ委員会副会長

「わたしは最近，『人生の最初の100年で学んだこと』という本を書いた，103歳のジーン・シュミット姉妹と話しました。長生きできたのは目的があったからだと彼女は言います。大管長も目的を持ち，世界中で善を行い，神のメッセージを伝えてきました。人は誕生日にろうそくを吹き消しますが，大管長はぜひその火をともし続け，皆がその光と愛と忠誠の恩恵を受けられるようにしてください。ニューヨークで言うところのマゼルトブ（注訳：ユダヤ人のあいさつでおめでとう）をお伝えします。」

ローレンス・エドワード・カーター・シニア博士,モアハウス大学，マーティン・ルーサー・キング・ジュニア国際礼拝堂学部長

「マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは天に召される前夜に言いました。『だれしも望むように，わたしも長生きがしたい。長生きするのは意義ある事だ。長寿にはそれなりの理由がある。』わたしはソルトレーク・シティーとテンプルスクウェアを4度訪れる機会に恵まれ，タバナクル合唱団の皆さんが長生きするのを目にしました。キング牧師の言うとおり，長生きには意義があり，テンプルスクウェアにその意義があると思います。モアハウス大学の仲間，1万7千人の現存の卒業生，理事，管理者，教職員，学生を代表し，今日100歳のお誕生日を迎えられたラッセル・M・ネルソン・シニア大管長に敬意を表します。」

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