イエス・キリスト教会，2024年に36の新たな伝道部を開設

増加する宣教師（現在7万2,000人以上）に対応するため，末日聖徒イエス・キリスト教会は，2024年7月1日付で36の新たな伝道部を開設する。これにより，伝道部の総数は450に上り，教会史上最多を記録することとなった。

教会指導者らは既存の伝道部を元に，こうした新たな伝道部を開設予定だ。この変更により，伝道部指導者は宣教師とのかかわりをいっそう深めることができ，ワードや支部にさらなる宣教師が割り当てられることとなる。

現在，新型コロナウイルスの流行が始まる直前にイエス・キリストの福音を分かち合っていた，6万7,000人を超える数の宣教師が奉仕している。この増加は，教会の大管長および預言者，ラッセル・M・ネルソンが，2022年4月に宣教師の増員を呼びかけたことの要因が大きい。 「昨年4月，わたしたちの愛する預言者が伝道活動に関して明快な呼びかけをしたことに対し，大勢の若人がこたえてくださったのを目にして，大きな感謝の思いに満たされています。」こう語るのは，教会の宣教師管理評議会委員長を務める，十二使徒定員会のクエンティン・L・クック長老だ。「わたしたちは，世界中にイエス・キリストの福音を伝えようという熱意の高まりを目の当たりにしています。教会のユニットを支えてくれる宣教師が増えることを願っていますが，世界各地に広がるこれらの新たな伝道部は，各地域に祝福をもたらしてくれることでしょう。」

ネルソン大管長は年齢を問わずに伝道に出ることを呼びかけ，次のように語った。「ティーチング伝道，または奉仕伝道のいずれにせよ，伝道に出るという……決断は，あなたや多くの人々に祝福をもたらすでしょう。また，状況が許す場合に奉仕するシニア夫婦も歓迎します。彼らの働きはほんとうにかけがえのないものです。」続けて，預言者はこのように強調している。「すべての宣教師は救い主について教え，証します。この世の霊的な暗闇により，イエス・キリストの光が今までにないほど必要です。」 宣教師管理部の管理ディレクターを務める七十人のマーカス・B・ナッシュ長老は，これほど多くの若い世代が奉仕の道を選んでいることに「感激し，感謝しつつ」，次のように語っている。

「彼らはこの世の逆風や流れに逆らい，前に進んでいます。彼らは仕えるべく，一歩を踏み出したのです。ネルソン大管長は，彼らが取っておかれた存在であると教えていますが，わたしもそう思います。彼らは特別な人々です。」 中央初等協会会長会のエイミー・A・ライト姉妹は，伝道部の数が増えることは，伝道部指導者が各宣教師に対してよりよいミニスタリングを行うことにつながると言う。

宣教師管理評議会の一員でもあるライト姉妹は，こう続ける。「宣教師一人一人が，宣教師としての経験を振り返るときに福音に従った生活からもたらされる喜びだけでなく，イエス・キリストの福音を分かち合うことからもたらされる大きな喜びを自ら実感できるようになること，それがわたしたちの望みであり，願いであり，祈りです。」

若きティーチング宣教師および奉仕宣教師，シニア宣教師の数は，2021年末の5万6,000人から，2022年末の6万2,500人に上り，今日では7万2,000人（そのうち約5,300人がシニア宣教師）を超えている。彼らは150か国以上で奉仕し，60以上の言語で教えを説いている。

「息子さんがベトナムで奉仕するよう召されたという方にお会いする機会がありました。」こう語るのは，宣教師管理評議会の一員でもある，十二使徒定員会のロナルド・A・ラズバンド長老だ。「教会が確立され，わたしたちが歓迎される地は，増加の一途をたどっています。ほかの国々のリーダーたちは，ソルトレーク・シティーにやって来ます。わたしたちが善を行っていると知っているからこそ，彼らは大管長会に会いますし，教会を〔自国に〕招くのです。頭打ちの状態ではありません。わたしたちは，今後もこのような成長を目の当たりにすることでしょう。いにしえの預言者たちが語ってきたように，末日聖徒イエス・キリスト教会は地を満たすのです。」

教会指導者らによる方針の変更が実施され，宣教師候補者が宣教師推薦書を提出する最終期限は，伝道開始可能年月日の120日前ではなく，150日前となった。この変更により，宣教師候補者らは伝道の準備により多くの時間を割くことができるようになっただけでなく，宣教師候補者の伝道開始可能年月日および実際の伝道開始日との隔たりが短縮され，自国外で奉仕するよう割り当てられた宣教師のビザの遅れも少なくなる。

世界で22存在する教会の地域のうち，18の地域に新たな伝道部が誕生する。2024年7月1日以降，以下の各地に追加で奉仕の場が設けられる：

アフリカ中央

1. コンゴ民主共和国キンシャサ南

2. コンゴ民主共和国コルヴェジ

3. ケニア・ナイロビ東

アフリカ南

4. マダガスカル・アンタナナリボ北

アフリカ西

5. ガーナ・アクラ北

6. ガーナ・タコラディ

7. ナイジェリア・カラバル

8. ナイジェリア・ポートハーコート北

9. シエラレオネ・ボー

アジア

10. カンボジア・プノンペン東

11. タイ・バンコク東

アジア北

12. 日本・仙台

ブラジル

13. ブラジル・マナウス南

カリブ海

14. ドミニカ共和国サントドミンゴ北

ヨーロッパ中央

15. ドイツ・ハンブルク

ヨーロッパ北

16. ポルトガル・ポルト

メキシコ

17. メキシコ・メヒカリ

18. メキシコ・プエブラ東

北アメリカ中央

19. モンタナ州ミズーラ

北アメリカ南東

20. フロリダ州タラハシー

21. サウスカロライナ州チャールストン

北アメリカ南西

22. ネバダ州ヘンダーソン

23. テキサス州ダラス南

24. テキサス州エルパソ

北アメリカ西

25. カリフォルニア州モデスト

フィリピン

26. フィリピン・ドゥマゲテ

27. フィリピン・ジェネラルサントス

28. フィリピン・トゥゲガラオ

南アメリカ北西

29. ボリビア・コチャバンバ南

30. エクアドル・キト西

31. ペルー・リマ北東

南アメリカ南

32. アルゼンチン・トゥクマン

33. チリ・ラ・セレナ

ユタ

34. ユタ州ソルトレーク・シティー東

35. ユタ州サラトガ・スプリングス

36. ユタ州スパニッシュフォーク