ニュースリリース

Light the World 世界に光を-能登半島で継続される復興支援

2024年12月7日(土)、小雨が降る肌寒い中、名古屋ステーク、名古屋東ステーク、大阪ステーク、京都ステーク、神戸ステーク、そして地元金沢ステークのエリアに住む末日聖徒イエス・キリスト教会の会員たちが、継続して行われている復興支援に駆け付けた。

2024年12月7日(土)、小雨が降る肌寒い中、全国から多くのボランティアの方々が旧石川県七尾市の石崎保育園に集まった。 

2022年3月に閉演された旧石崎保育園は、現在「sien sien west(支援支援ウエスト)」が主催となって行われるボランティア活動の拠点として使われており、日々多くの方々がボランティアのために集まる場所になっている。 

この日は約70名が集まり、各団体ごとに異なる色のゼッケンをつけてホールに集まったが、そのうち半数以上を占めていたのが、ヘルピングハンズの黄色いゼッケンを身に着けた末日聖徒イエス・キリスト教会の会員である。京都ステークより17名、大阪ステークより7名、名古屋ステークより7名、名古屋ステークより5名、神戸ステークより1名、合計37名の会員が、キリストの面影を感じるような愛に満ちた表情でボランティアに駆け付けた。 

朝9時からのオリエンテーションでは、ボランティア時の説明や注意事項に加え、先週余震があったことや災害時の避難場所などが説明され、地元の方々はまたいつ来てもおかしくない災害に今でも細心の注意を払っている様子が伺えた。 

この日は9つのグループに分かれ、それぞれの現場に向かっていった。「sien sien west」には地元の市民から日々様々な依頼が集まり、その依頼をボランティアが遂行していく。 

あるグループは個人宅に赴き、昭和58年から大切にしてきた仏壇をはじめ、複数の大型家具を家から搬出した。この家は地震により壁や窓枠がひずんでおり、いつ倒壊してもおかしくないため、玄関横の外壁に「危険」の張り紙が張られていた。家主の立会いの下、大切な家や家財道具がこれ以上傷つかないように、細心の注意を払って運び出されていった。 

ほかのグループは、地震により大きく倒壊したままになっていた家屋と納屋に赴いた。雨風にさらされ続けもはや完全に使用できなくなってしまった家財道具を、家主に確認しながら解体・分別して、ビニール袋に入れていく。 

それまで当たり前だった「日常」が、ビニール袋に入れられて山のように積み上げられていく様子と、そのような状況で一日一日を懸命に生きている地元の方々の姿を直に拝見し支援することで、このボランティア活動の意義と重要性を五感で痛烈に感じながら、作業が進められていった。

他にも引っ越しや崩れたブロックの撤去など、様々な活動が各所で行われていた中で、この日は金沢ステークが主催となり、パートナー団体である「居ばしょ食堂」にてひとり親世帯に食料を支援する活動が行われた。 

約30種類の食品、そして会員が用意したクリスマスギフトなどが「居ばしょ食堂」に届けられ、それを地元の会員や名古屋・名古屋東ステークのYSAが、事前に受取申請されたひとり親世帯の家族44世帯を含め合計100世帯分のプレゼントを準備した。ボランティアの会員は愛と歓迎の言葉と表情で家族を迎え、食料を受け取りに訪れた家族は袋いっぱいに食料品を抱えて笑顔で家路についていった。“Light the World”の言葉通り、キリストの愛と光がボランティアの会員を通して44世帯の家族に及ぶ、クリスマスにふさわしい心温まる時間となった。 

これまで何度もボランティアに足を運んでおり、今回も率先して奉仕されていた名古屋東ステークの杉本浩彰ステーク会長は、これまでと今回のボランティア活動を振り返りこのように語った。 

「今回、私たちは夏にも行われた母子家庭への食料品の提供支援を行いました。笑顔が1番と事前にレクチャーを受けて笑顔と共にお渡しすると笑顔でありがとうと言われ、小さな子がバイバイと手を振ってくれます。お互いに笑顔で幸せを感じるひと時に感謝します。この活動に参加してくださったYSAや七尾の会員の方々と一致して奉仕する機会があったことに感謝します。 

被災地の復興はまだまだ長い道のりですが、多くのステーク・地方部と一緒に、またその中にいる旧友と共に現地で働く機会があることに感謝しています。現地で何度もお会いする他のボランティア団体の方々にも感謝します。1つの目的に向かって一緒に働くことを通して絆が強まることを感じるこの機会に感謝します。」 

金沢ステーク主催のボランティア活動はもう一つ、七尾市から車で1時間半ほどかかる輪島市でも行われていた。金沢ステークの会員と宣教師、そして中野ワードの会員を含む合計32名が、ある家庭で今年3回目となるボランティア活動に携わっていた。家屋に浸入した泥のかき出しや、漆器や陶器など多くの家財道具の洗浄や仕分けなど、様々な作業を大人数で協力しながら急ピッチで行っていった。 

金沢ステークではこれまで非常に多くの会員が、継続的に多くの時間を捧げ、奉仕により隣人に愛を示している。そのような会員の多大な犠牲と奉仕に対し、金沢ステークの吉田達弥ステーク会長はこのように語った。 

「まず申し上げたいのは、神権の権能での管理は委員長と緊急援助スペシャリストの方々をアサイメントすることまでであり、すべての働きが完全に各個人の選択の自由によって行われているということです。これこそが、金沢ステークの目標である『イエスキリストの御名によって救助に向かう』働きに特筆すべき、力と祝福をもたらしているものと感じております。ネルソン大管長がおっしゃるように、神権の鍵によらなければただのボランティア団体になってしまいます。…ひとりひとりの皆様が、神様が自分に何を求めておられるかを考え、行動されておられますことに感謝と敬意を感じております。 

被災された方々の苦労は計り知れないものがありますが、地域の方々が無私の愛を感じ慰めを得、いつの日か彼らの救い主である主を知っていただけることを願っております。いつかこの地にステークが組織され、義を思い起こさせるシオンの民となるに違いありません。この業が主の御業であることを証申し上げます。」

「sien sien west」主催のボランティア活動は午後3時に終了し、旧石崎保育園にボランティアの方々が再集合し終礼が行われた。終礼では、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員がクリスマスの歌を2曲発表した。2曲目は他団体の方々も一緒になって全員で「きよしこの夜」を歌い、クリスマスの静かな喜びを全員で共有する心地よいひと時となった。 

「sien sien west」代表の今井健太郎さんは、全国から多くのボランティアの方々が来てくれるおかげで、被災で苦しむ中でも新たな思い出や縁が生まれ、前に進もうという気持ちが生まれると語った。(また、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員が全国から毎週のように来ていることに対し、特別に感謝の言葉が述べられた。)

20241207‗Humanitarian Effort in Noto13
20241207‗Humanitarian Effort in Noto13
「sien sien west」主催のボランティア活動に集まった他団体の方々との集合写真© 2024 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.
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震災以降、延べ1,000人近くの末日聖徒イエス・キリスト教会の会員がボランティアに訪れており、少なく見積もっても6,000時間以上を主と隣人に捧げている。 

ひとりひとりができることは限られているからこそ、次から次に訪れる何千人もの愛ある奉仕により織りなされる仕合わせとキリストの光が、被災された方々に及ぶように祈っている。 

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.