ジョージア州の歴史ある黒人大学,モアハウス・カレッジは本日,初のガンディー・キング・マンデラ平和賞を末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長ラッセル・M・ネルソンに授与すると発表した。
同大学は2023年4月13日の夜,アトランタにあるマーティン・ルーサー・キング・ジュニア国際礼拝堂のワールドハウス・インターフェイス・アンド・インターデノミネーショナル集会堂において,新設されたこの賞を,98歳になる大管長に授与する。
この賞は,マハトマ・ガンディー,マーティン・ルーサー・キング・ジュニア,ネルソン・マンデラにちなんで名付けられている。同大学によると,この賞は,非暴力によって平和と良好な社会変革を促し,その国際的な指導力によって平和,公正,多様性,多元主義の基盤を固めてきた人に贈られるものだという。
「平和に至る道はありません。平和は道そのものであり,非暴力がそこに至る道のりなのです」と,マーティン・ルーサー・キング・ジュニア国際礼拝堂の学部長,ローレンス・エドワード・カーター・シニア博士は語っていた。「平和について説いたり教えたりしてもうまくいきません。あなた自身が平和そのものになるのです。」授賞式では,カーター博士がネルソン大管長に賞を授与することになっている。
ネルソン大管長はビデオを通じて受賞し,テンプルスクウェア・タバナクル合唱団がテンプルスクウェアからオンラインで合唱を披露する予定である。
大管長になって5年になるが,その間,ネルソン大管長は常にすべての人を愛し敬うようにと導いてきた。すべての人種に神権を認める1978年の神権に関する啓示から40周年を祝う2018年の記念行事で,同大管長は末日聖徒イエス・キリスト教会の会員に 「差別の壁ではなく協力の橋を築く」ようにと説いた。
ネルソン大管長は2018年に全米黒人地位向上協会(NAACP)との連携を開始し,社会における礼節と人種間の調和をさらに高めるよう共同で呼びかけた。2019年にデトロイトで開かれたNAACPの大会で大管長は,「わたしたちには,周りの人々の生活をより良いものにするという神から与えられた責任があります」と語っていた。
その翌年には,全米で起こった暴動や暴力事件を受けて,ネルソン大管長は人種差別を強く非難し,平和を呼びかけた。
「わたしたちは互いに兄弟姉妹であり,愛にあふれた天の御父の子です」とネルソン大管長は語りかけたのである。「神の御子,主イエス・キリストは,『黒人も白人も,束縛された者も自由な者も,男も女も』すべてみもとに来るようにと招いておられます(2ニーファイ26:33)。」
NAACPとのパートナーシップは継続した。2021年6月には,向こう3年間,黒人学生の奨学金に年間100万ドルを提供することを,ネルソン大管長は約束した。大管長はまた,ガーナとのエイモス・C・ブラウン・フェローシップ(2022年8月に実施) と,アメリカにおける共同人道主義プロジェクト (そのうちの2つはサンフランシスコとメンフィスで昨年始まった) にも,相当額の出資をすると約束した。
ネルソン大管長およびヘルファンド医師には,ともに,ブック・コレクション,メダル,表彰状,三稜鏡,つまりクリスタルのオベリスクが贈られ,表彰者の油彩による肖像画がモアハウス・カレッジにあるマーティン・ルーサー・キング・ジュニア国際礼拝堂の国際名誉会館に飾られることになっている。エイブラハム・リンカーンの油彩肖像画も同夜,名誉会館に運び込まれて展示される。
さらに,同日夜には,末日聖徒イエス・キリスト教会とマーティン・ルーサー・キング・ジュニア国際礼拝堂との今後の共同事業についても発表が行われる予定である。