ニュースリリース

田代富夫兄弟(桐生ステーク宇都宮ワード)が藍綬褒章(保健衛生)を受章

5月15日、令和5年春の褒章伝達式が行われ、田代富夫兄弟*1(桐生ステーク宇都宮ワード)が藍綬褒章(らんじゅほうしょう)を受章した。
田代兄弟は小学生の頃から親しんできた柔道がきっかけで柔道整復師の資格を取得し、那須烏山市で接骨院を営んでいる。柔道整復師という職業の認知向上と発展を願い、30代から栃木県柔道整復師会で数々の要職を務めてきた。
   
藍綬褒章は産業の振興、社会福祉の増進等に優れた業績を挙げた人や公共の事務(保護司等)に尽力した人物に天皇陛下から贈られる栄典である。現在、栃木県柔道整復師会代表理事会長を務める田代兄弟は多年にわたる柔道整復師業界への貢献を評価され、この度の受章となった。
   
痛みのない、シンプルな施術を目指して
「マジックみたいですね。」――施術を受けた患者さんから、田代兄弟が以前かけられた言葉である。骨折や脱臼、捻挫などの怪我に対し手術や投薬を行わず関節や筋肉を整えることで回復を図る柔道整復師。20代半ばで接骨院を開業して以来、田代兄弟は一般の人が接骨院に対して抱く「力まかせで痛い」施術のイメージを変えるため、研究を重ねてきた。
   
多くの先輩から学んだ技術に構造医学から学んだ理論を応用することで、数秒患部に触れる程度の力加減で痛みを取り除くことのできる独自の矯正法を考案した。初めて田代兄弟の施術を受けた患者の中には「何もされていないのによくなった!」と驚く人が多くいるという。自身の施術で痛みから解放され喜ぶ人々の姿を見るたび、田代兄弟はイエス・キリストが行われた奇跡を思い起こす。「ある指導者が以前、主が行われた奇跡は自然の摂理を曲げてはいないと言われていました。主は人がまだ知らない自然の法則を応用されて、奇跡に見えるような業を行われていた。私もまだまだ学び続けることで、もっとシンプルで劇的に治る方法を見出せるのではないかと楽しみです。」
  
福音の力を携えて、社会で奉仕する
田代兄弟は高校を卒業して間もなく、道端で宣教師と出会い改宗した。20代で宇都宮支部の支部会長に召され数年たった30歳の時、県柔道整復師会の監事の職への打診を受ける。
当初、教会員として会で働くことに不安があったという。「柔道経験者がほとんどのタテ社会の気風の中で、役員として知恵の言葉などの戒めを守ることは相当難しいと思いました。でも支部会長として会員たちに模範を示さないといけない気持ちもあり、一生懸命祈りました。」様々な業務に誠意をもって取り組み、会議で大多数が賛同した事柄でも福音の教義に照らしておかしいと思う事は勇気を持って指摘した。兄弟の働きぶりは徐々に認められ、県柔道整復師会での奉仕は37年の長きにわたることになる。
    
  
現在、田代兄弟は柔道整復師や接骨院の認知向上のため、ボランティアで柔道大会に救護員を派遣するなど多くの取り組みを続けている。その根底には、業界全体の発展を願うと同時に自身のクリスチャンとしての務めを果たしたいという願いがある。
「福音とは日曜日に教会で学んで終わりでなく、その福音をそれぞれの立場でどのように社会に還元していくのかが求められるものだと思います。今所属している組織の中で、末日聖徒として良い影響をもたらしていきたいですし、その原動力である慈愛をもっと深めていきたいと思います。」
*1 兄弟、姉妹 教会では,すべての人が神の子供たちであるとの教えから,男性を兄弟(Brother),女性を姉妹(Sister)と呼称する

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