2024年8月14日、多くの人々が東京神殿別館の礼拝堂を埋め尽くし、特別な音楽ディボーショナルに大きな期待を持って参加した。この催しはZoomを通してその他の地域にも配信された。話と音楽を通して証を分かち合うために今回のイベントに招待されたのは、ニック・デイとその妻ダーラであった。
ニック・デイは、末日聖徒イエス・キリスト教会の青少年の歌の作詞・作曲マネージャーである。彼が作詞・編曲を手掛けた200曲以上の歌は、EFY (Especially For Youth)や青少年のアルバム、そしてその他の教会のチャンネルを通じて発表されている。彼の曲には、主の平安受け(Peace in Christ)、行って行う(I Will Go and Do)、ぼくらの未来(A Great Work)、主を信じて(Trust in the Lord)、キリストと共に(I Can Do All Things)、愛に包まれて(Disciple of Christ)などがある。これらの青少年の歌は10億万回以上ストリーミングされ、世界中に届けられている。
ダーラは人気エアリアルパーフォーマーであり、イベントプランナーでもある。彼女はテキサスに住んでいた時に家を出て、代々続くメキシコのサーカス団に入り、さまざまなサーカスの曲芸を習得した。彼女は巡業サーカス団で、シルクを使ったエリアルパーフォーマーとして主演し、後にラスベガスにおいてシルク・ドゥ・ソレイユでパーフォーマンスを行った。その後、ユタ州で自分のサーカス専門学校とイベント会社をスタートさせた。
言葉と歌を交互に交えながら、ニックとダーラはイエス・キリストに対する証を強めることになった自分たちの経験のいくつかを分かち合った。5歳で作詞を始めたニックは、有名なロック歌手になるか、キリスト教音楽の出版社で働きたいといつも考えていた。しかし、主は彼がそうすることを望んではおられなかった。人生において進むべき方向を神に求め祈ったとき、ソルトレーク・シティーに引っ越し、教会のために働くべきだという思いを抱いた。彼は、その促しに従い、自分の音楽を世界中に分かち合う経験が持てたことに感謝している。ニックは、神が彼に行うようにと召したことは何でも、救い主がそばにいて助けてくれ、それを行うことができることを学んだ。
ダーラの両親は10代で教会に入り、福音を中心とした生活の中で家族を育てた。しかしダーラは、努力してみたものの、自分の人生において福音がもたらす喜びを感じることができずにいた。10代の頃、ダーラは幸せを求めて家を出た。そしてサーカスに入団する。サーカス団において素晴らしい経験ができたにもかかわらず、彼女はまだ幸せを感じることができずにいた。他の人が幸せと感じるライフスタイルを自分の生活に取り入れることも試したが、そこにもダーラは幸せを見出すことはできなかった。そして彼女は神に背を向け、孤独を感じていた。神に立ち返りたいと思っても、始めてしまった悪い習慣を断ち切ることができずにいた。ある日、彼女は運転しながら祈り、「天のお父様、もしそこにいらっしゃるなら、そしてお父様がわたしのことを少しでも気に掛けてくださっているとしたら、わたしにはまだ見込みがありますか?」と叫び求めた。その時、彼女は車の窓の外を見るようにとの促しを受けた。見ると、一方には刑務所が、もう一方にはユタ州ドレーパー神殿があった。彼女は、天父が自分で選ぶようにと教えてくださっていることが分かり、天父を選んだ。困難ではあったが、キリストの贖罪の力を通して、彼女は少しずつ自分の生活を変えることができた。彼女は、困難に直面しながらも、平安と喜びを感じることができることを学んだ。それ以降、彼女はこのメッセージを人々に分かち合うために自分の人生を捧げてきた。
ニックとダーラのメッセージは、ニックが作詞し、今までのディボーショナルで発表してきた歌に組み込まれて披露された。最後の曲は主の平安受け(Peace in Christ)で、ディボーショナル参加者も一緒に歌うようにと招かれた。神と共にいれば不可能なことは何もないという証として、彼らは日本語でこの歌を歌えるように練習してきた。こうすることで参加者と共に歌うことができるからである。こうしてディボーショナルを締めくくることにより、語ったメッセージを説得力のある形で伝えることができた。
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ディボーショナルの最後に、リード・デシュラー伝道会長はイエス・キリストの福音の証を加えた。そして彼は、参加した友人たちに以下の5つのことを行うようにと招いた。
- イエス・キリストの福音について宣教師と共に学び始める。
- モルモン書に書かれているイエス・キリストの教えを読み、熟考し、自分に当てはめる。
- 教会に来る。
- バプテスマを受けることによって、キリストに対する自分の信仰を示す。
- 家族と友人に対し、イエス・キリストに従う決心をした自分に続くように招く。
ディボーショナルの後、参加者は互いに話し、またデイ夫妻と共に話す機会もあった。また、リフレッシュメントが振る舞われ、複数の言語のモルモン書や他の教会資料も、参加者が家に持ち帰ることができるように提供された。