2022年6月26日、建替工事が完了した広島ステーク柳井ワード(山口県柳井市)の奉献式が行われ、アジア北地域会長会第一顧問・ジョン・A・マキューン長老*1が奉献の祈りを捧げた。
翌月7月23日には翌日のワード大会に併せてオープンハウスが開催され、地域の人々に向けて教会堂の内覧会が行われた。
6月26日の奉献式は通常の聖餐会を30分拡大して行われた。管理者のマキューン長老のほか、デボラ・E・マキューン姉妹*2、地域七十人・永友裕長老、永友英子姉妹が出席した。
また、工事を請け負った佐々木順建設株式会社からも7名が出席され、会場には総勢97名が出席するとともに遠方の関係者のためにZoom配信も行われた。
若い頃に日本福岡伝道部で専任宣教師として奉仕したマキューン長老は、日本語で奉献の祈りを捧げた。
マキューン長老は祈りの中で山口県の美しい自然に感謝し、新しい教会堂に人々が主の御霊によって引き寄せられるよう、また教会の目的を果たす場となり、喜びを感じられる場となるよう主の祝福を願い求めて敷地と建物を奉献した。
7月23日に行われたオープンハウスには、近隣の方々や会員の家族や友人が多く招待され、新しい教会堂に足を踏み入れた。玄関ポーチには奉献式とオープンハウスのために扶助協会*3の姉妹たちが育ててきた花の鉢植えが並び、玄関ロビーでは若い女性*4とプライマリーの子どもたちが来場者を出迎え、検温や消毒、記念品のプレゼントを行った。
オープンハウスが教会の儀式や信条を学べる機会となるよう、各部屋にはそれぞれの組織が準備したブースが設けられた。来場者は各部屋を回り、聖餐やバプテスマ*5などの儀式や、家族歴史、奉仕活動や柳井ワードの歴史について紹介を受けた。礼拝堂の一角に設けられたモルモン書の巨大バナーを掲げたスペースには宣教師が常駐し、モルモン書の紹介を行った。また、プライマリーと若い女性はそれぞれCTRリングや折り紙のコサージュを作成できるクラフトコーナーを設け、来場した子どもたちは手作り体験を楽しんでいた。
当日はワードからの招待を受けた柳井市長・井原健太郎氏も来場された。ビショップ・森岡竜兄弟の案内で全てのブースを回った井原市長は、それぞれの場所で会員たちの説明に熱心に耳を傾けられ、会員たちの歓迎に感謝の言葉を述べて会場を後にされた。
森岡ビショップはオープンハウスの意義と、柳井ワードの展望について以下のように述べた。
「数か月に及んだオープンハウスの準備は、私たちひとりひとりに『備え』について学ばせてくれました。また今回のオープンハウス実行委員会には若い女性、若い男性からも加わってもらったことで、青少年の才能を発見することができたことも祝福でした。主に聖別していただいたこの教会を若い世代のためにどのように維持して残していくか、私たちのチャレンジはまだ続きますので、この教会堂が柳井の地で『山の上にある町』となり光を輝かせることができるよう努めていきたいと思います。」
オープンハウスで輝いた青少年の力
オープンハウスの実行委員会には若い男性、若い女性からも委員が召され、企画の段階から携わってきた。
当日は若い男性がバプテスマや聖餐のブースで訪問者への説明を担当し、若い女性は入り口での検温や来場記念のコサージュ作りを行った。
実行委員として奉仕した若い女性の上田真奈美姉妹は、自ら立候補してオープンハウスのポスター制作を担当した。
「(ポスターが)オープンハウスの広告になるのがわかっていたので色合いなど工夫して作りました。ポスター制作を通して愛をこめて作ることや招くことを意識することなどいろいろなことを学べました。私は将来伝道に出たいのですが、伝道中に同じようなイベントがあるとき、きっと助けになることができると思うので、伝道の前にこのような責任をいただいたことは大きな祝福だったと思います。」(上田姉妹)
*1長老 「長老」とは末日聖徒イエス・キリスト教会の神権指導者に与えられている称号。
*2兄弟、姉妹 教会では,すべての人が神の子供たちであるとの教えから,男性を兄弟(Brother),女性を姉妹(Sister)と呼称する
*3扶助協会 末日聖徒イエス・キリスト教会の18歳以上の女性会員で構成される世界最大(700万人以上)の女性団体。「慈愛はいつまでも絶えることはない」をモットーに,慈善奉仕など様々な活動を行う
*4若い女性 末日聖徒イエス・キリスト教会の12歳から17歳までの少女が所属する組織。イエス・キリストに対する証を築き, 将来, 教会の女性として, また社会に貢献する一員としての役割を果たすための技能を学ぶのを助けることを目的としている
*5バプテスマ 教会に入るために受ける洗礼の儀式。罪の赦しを受け、福音に従って生活するという聖約をかわす。