ニュースリリース

ニューヨークの宗教指導者らが教会本部を訪問

教会の福祉活動の中心地を見学し、家族歴史についてさらに学ぶ

「百聞は一見に如かず」

6月16日(木)にこう話したのはジョセフ・ポタスニクラビである。彼は、前日からユタ州を訪問していたニューヨーク州の7つの宗教団体の指導者らがユタに来た理由を簡潔に表したのである。彼らは、末日聖徒イエス・キリスト教会の福祉および人道支援活動を直接目にした。また家族歴史図書館では系図についてさらに知識を深めた。彼らは教会指導者らとも会い、ブリガム・ヤング大学においては、年一回開催される信教の自由カンファレンスでも講演した。

十二使徒定員会のクエンティン・L・クック長老は、宗教指導者らのユタ州訪問は「非常に有意義」なものであるとした。

「信教の自由カンファレンスに参加された人々は心が豊かになり、地元に帰られてから信教の自由に関して影響を与える存在になっていらっしゃいます」とクック長老は話した。

クック長老は、信教の自由があるからこそ末日聖徒の宣教師は世界中で奉仕することができるとも話した。「信教の自由がなければ、世界に出て行くことはできません。…公共の場で宗教を説くことは許されないのです。道で会う人にも宗教について語ることはできず、福音を分かち合うことも許されません」と述べた。

「わたしの人生において、福音を宣べ伝えることに尽力する人々に会う時間は素晴らしいひと時になります。福音を宣べ伝えることは簡単ですが、人々は説教を聞く必要があるといいます。今回の訪問でここに来て、たくさんの説教を聞くことができました」とポタスニクラビは話した。

上級ラビでありニューヨーク市の宗教指導者委員会(CORL)の副会長であるポタスニクラビは、4人の委員会のメンバー(委員会会長兼ブルックリン・クリスチャン・カルチャー・センターの創設者であるA・R・バーナード牧師、米国保健社会福祉省パートナーシップセンター長のキュー・イングリッシュ牧師、ニューヨーク大司教区カトリック・チャリティーズ事務局長であるケビン・サリバン神父、スタテン島マウント・サイナイ・ユナイティッド・キリスト教会シニア牧師ヴィクター・A・ブラウン博士ビショップ)とともにユタ州を訪問した。同グループと同行したのは、ニューヨークラビ委員会の副事務局長ダイアナ・ゲルソンラビとクリスチャン・カルチャー・センターの地域社会問題事務局長のアネット・バーナードであった。

福祉スクエア

貧しい人々を助けるための教会最大の集中施設である福祉スクエアにおいてバーナード牧師は、2022年3月に牧師の教会に寄付された4万ポンド(約18トン)の食料がどこから来たのかを目にした。

「感動的だったのは、食料を配送しただけでなく、実際に教会が製造にも関わっていたということです。驚きました。乳製品、桃、ピーナッツ、グレープ、チーズなどすべてが作られていて、本当に驚きです」とバーナード牧師は述べた。

同牧師は、教会のボランティア精神に対しても賞賛の言葉を述べた。

「ボランティア活動に自分の時間と才能を用いるという教会の伝道の文化は素晴らしいです。教会で築き上げられた伝道の文化で、世界中で自分たちに何ができるかを示すことができています」とバーナード牧師は語った。

ゲルソンラビは、福祉スクエアで製造されているトマトソースの香りは団結についてより大きな真理を示していると話した。

「トマトソースの香りがすると、ここで行うボランティア活動の時間に全く関係あろうがなかろうが、異なる場所や時間にいてもボランティアに思いを馳せることができます。この感情を生み出すのは、希望であり、信仰であり、神であるということに気づかされます。それは、わたしたちよりも大きな力であり、わたしたちを団結させる力なのです」とゲルソンラビは述べた。

家族歴史図書館

家族歴史図書館への訪問は一行の多くにとって自分のルーツについての新しい発見をもたらす素晴らしい機会となった。イングリッシュ牧師は母方の祖父の誕生日を知らなかったが、祖父はプランテーションで働く奴隷であったという。水曜日、家族歴史部のスタッフがイングリッシュ牧師に、ある先祖によって残された牧師の祖父の子どもたちの名前が記された手書きの文書を贈呈した。

「家族歴史図書館を訪問して、自分の家族のことについてこんなに多くを知ることになるとは、思いもしませんでした。もっと詳しく知りたいと思っています。先祖の記録をオンラインで保存でき、今の世代のわたしたちがこれを目にすることができるというのは、大きな喜びです」とイングリッシュ牧師は述べた。

サリバン神父は家族歴史図書館にある記録が世界中の人口をカバーしていることに気付き、それは人類が世界全体の善のためにともに働くことの必要性を思い出させるものであると語った。

「世界は小さくなっています。文化、宗教の違いはあるものの、人類の未来の成功と生存のためには、わたしたちの団結が鍵となります」とサリバン神父は話した。

分裂が見られる今の世の中にあって、末日聖徒イエス・キリスト教会のように貧しい人々に仕え、人々に一致をもたらす組織を目にするのは新鮮であるとブラウンビショップは話した。

「これは本当にイエス・キリストの伝道の業と精神を再現するものです。今の世にあって、わたしたちがなすべきことと責任は、イエスの手となり足となって働くことです。…わたしたちは奉仕のための道具となるように召されています。ですから、わたしたちが救われたのは何もしないためではなく、奉仕するために救われたのです。わたしたちがなすべきことは奉仕なのです。今朝、わたしが目にしたのは、わたしたちがまだ目にしたことのないレベルでのイエス・キリストの伝道の業の顕現です。信じられないほど感動しました」とブラウンビショップは述べた。

BYU信教の自由カンファレンス

木曜日の夜、BYUで開催された信教の自由カンファレンスでは、十二使徒定員会のクエンティン・L・クック長老が、CORLメンバーのバーナード牧師、ポタスニクラビ、イングリッシュ牧師、末日聖徒イエス・キリスト教会地域七十人のデビッド・L・バックナー長老が参加したパネルディスカッションの座長を務めた。

パネリストらは、宗教団体のパートナーシップによっていかにより強い社会を作ることができるかについて討論した。

パートナーシップの1つであり、他に示すモデルとなるのは、CORLがニューヨーク市で行っている活動である。バックナー長老は自身のCORLメンバーとしての最初の体験についてBYUの聴衆に語った。CORL会長であるティモシー・ドーラン枢機卿は、バックナー長老を自分の隣に着席させていた。

「ドーラン枢機卿は横の席に座るようにわたしを招待してくれ、すぐにわたしをみんなに紹介してくれました。わたしたちはすぐさま家族になりました」とバックナー長老は述べた。

初めての集会は驚きであったとバックナー長老は語る。CORLの指導者らは、複雑で難しい問題について話し合っていたという。注目に値するのは、指導者らはバックナー長老を含め、参加者全員の意見を聞きたがっていたことであるという。

「アル・シャープトン牧師が『バックナー長老、乗っている船は違うかもしれませんが、わたしたちは同じ嵐の中にいます』というような内容のことをおっしゃったことを覚えています。その時、参加者はみんなを受け入れているだけでなく、ともに協議しているということに気が付きました」とバックナー長老は話した。

そして、「末日聖徒イエス・キリスト教会の会員として、協議については何度も訓練を受けてきました。しかし、CORLではみんなの声に耳が傾けられ、今までに見たことがないほど効果的に協議が行われていました」とバックナー長老は続けた。

パネリストは、米国にいる信仰心のある人すべてに対し、社会に何らかの良い影響を及ぼすようにと鼓舞した。

「わたしは政府で奉仕していますが、政府の役員の多くが宗教間の話し合いの場を持っていないことにショックを受けています。皆さんが住む市や州において、自分がコミュニティーで橋渡しの役割を担える方法を探してください」とイングリッシュ牧師は述べた。

「強い信念を持ち、尻込みも逃げもしなければ、皆さんには多くの人々にやる気を起こさせる力があると思います。皆さんには人々とのつながりがありますから、政府も皆さんの意見に耳を傾けるでしょう。」とポタスニクラビは話した。

「わたしたちは家族です」

イングリッシュ牧師は、「教会本部訪問中に見たことすべてが、神の愛を体現するものでした。教会本部の雰囲気、そして皆さんの行動が何に基づくのかと言えば、それは神の愛を美しく表現したものなのです。わたしにとって、それは最も重要なことです」と話した。

教会指導者らとの交流が2009年に始まったポタスニクラビは、教会同士の関係が深まる機会があったことに感謝した。

「ずっと前の若い頃のことを覚えています。何かイベントに行ってチケットをもらうと、そこには『切り離し無効』と書いてありました。その言葉は、わたしたちに対する教訓でもあります。お互いから切り離されると、一緒にいる時ほどの価値はなくなります。…お互いを見るとき、わたしたちはより親しい関係を築くことができます。わたしたちは教会でよく、自分たちは家族であると言います。もしそうなら、家族のように振る舞わなければなりません。ですから、互いに一緒に過ごす時間を増やす必要があるのです」とポタスニクラビは話した。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.