第188回年次総大会の最終部会の閉会にあたり、末日聖徒イエス・キリスト教会のラッセル・M・ネルソン大管長は新しく建設が計画された神殿7つを発表した。神殿は、アルゼンチン・サルタ、インド・ベンガルール、ニカラグア・マナグア、フィリピン・カガヤン・デ・オロ、ユタ州レイトン、バージニア州リッチモンド、ロシアの大都市(詳細は未定)に建設される。
2018年4月総大会の閉会にあたり7つの神殿が発表される
ネルソン大管長は次のように述べた。「教会員の増加に伴い、なるべく教会員の近くに神殿を建設したいと考えています。兄弟・姉妹の皆さん、神殿を建設しただけで皆さんの人生を変えることはないかもしれませんが、神殿で過ごす時間によって皆さんの人生は必ず変わります。優先順位を正しく付けて、より多くの時間を神殿で過ごすことができるように、皆さんを祝福します。皆さんの家庭にさらに調和と愛が増し加えられるように、永遠に続く家族関係を大切にしたいと思う望みがさらに強くなるように祝福します。主イエス・キリストへの信仰が強められ、主の真の弟子として主に従う力がより大きくなるようにと祝福します。」
現在儀式が執行されている神殿は159、今回発表された7つの神殿を含め、すでに建設が発表された神殿と現在建設中の神殿(30)を合わせると、世界の神殿の数は189になる。奉献が予定されている3つの神殿には、チリ・コンセプシオン神殿(10月28日)、コロンビア・バランキア神殿(12月9日)、イタリア・ローマ神殿(2019年3月10~17日)がある。ユタ州ジョーダンリバー神殿は5月20日に、昨年の洪水被害により内装修理が行われたテキサス州ヒューストン神殿は4月22日にそれぞれ再奉献される。改修工事が行われている神殿は、パラグアイ・アスンシオン神殿、ルイジアナ州バトンルージュ神殿、ドイツ・フランクフルト神殿、テネシー州メンフィス神殿、カリフォルニア州オークランド神殿、オクラホマ州オクラホマシティー神殿、ノースカロライナ州ローリー神殿、日本東京神殿、ワシントンD.C.神殿の9つ。アリゾナ州メサ神殿とニュージーランド・ハミルトン神殿は改修工事のために今年閉鎖される。改修工事中の神殿も、儀式が執行されている神殿とみなされる。
アルゼンチン・サルタ神殿が完成し奉献されると、アルゼンチンの神殿は3つになる。アルゼンチン・ブエノスアイレス神殿は1986年に奉献され、儀式が執行されている神殿としては39番目の神殿である。一方、アルゼンチン・コルドバ神殿は2015年に奉献され、儀式が執行されている神殿として145番目の神殿である。人口4400万人のアルゼンチンには約45万人の末日聖徒がいる。
13億人以上の人口を有するこの国には、約13,500人の教会員がおり、教会のワードおよび支部の数は43である。バンガロール(現在はベンガルールと改称)伝道部は1993年に設立された。インドで最初のステーク(ワードの集まり)は2012年5月にダリン・H・オークス管長によってハイデラバードに組織された。ラッセル・M・ネルソン大管長とジェフリー・R・ホランド長老は4月19日、世界巡回ツアー中にベンガルールを訪問する予定。
この神殿は、約10万人の末日聖徒がいるニカラグアで初めての神殿となる。人口600万人以上を有するこの国の末日聖徒は現在、コスタリカ、エルサルバドル、ホンジュラスなどの近隣国の神殿に参入している。
今回の発表により、フィリピン国内にはセブシティー、マニラ(2)、ウルダネタの神殿に次ぎ発表または奉献のあった5番目の神殿となる。1億300万人以上の人口を有するこの国には約75万人の末日聖徒がいる。
全世界の末日聖徒イエス・キリスト教会の本部があるユタ州では、人口310万人のうち210万人が教会員である。ユタ州にはバウンティフル、ブリガムシティー、シーダーシティー、ドレーパー、ローガン、ジョーダンリバー、マンタイ、モンティセロ、マウントティンパノガス、オグデン、オーカーマウンテン、ペイソン、プロボシティーセンター、プロボ、セントジョージ、ソルトレーク、バーナルの17か所に儀式が執行されている神殿がある。ジョーダンリバー神殿は大規模内装改修工事を終え、2018年5月20日に再奉献式が予定されている。サラトガスプリングス神殿の建設は2017年4月の総大会で発表された。ユタ州レイトン神殿はユタ州で19番目の神殿となる。
バージニア州に最初に宣教師が到着したのは1840年代の初期で、1841年にはバージニア州には80人の教会員がいた。現在、バージニア州には約10万人の末日聖徒がいる。リッチモンド神殿はバージニア州初の神殿となる。
教会が最初にロシアを訪れたのは19世紀の終わりで、正式に教会として認められたのは1991年5月であった。ロシアの最初のステークは、2011年6月に当時ラッセル・M・ネルソン長老によってモスクワで組織された。ロシアには23,000人以上の末日聖徒がいる。
神殿について
末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は神殿を「主の宮」とし、地上で最も神聖な場所であるとする。神殿は、日曜日に誰でもが出席を歓迎されている礼拝行事のために集う集会所や礼拝堂とは異なる。神殿では、結婚やバプテスマ、そのほか家族を永遠につなぐ儀式を通して、キリストの教えが再確認される。