末日聖徒イエス・キリスト教会は2017年5月8~12日にトーゴのロメで開催された国立整形外科・リハビリテーションセンター(CNAO)の集会にて、車椅子に関する専門的な訓練を提供した。トーゴは西アフリカにあるフランス語を話す国の1つ。
2013年以来、教会はトーゴ国内で必要とする人々に対し1,400台の車椅子を寄付してきた。これは教会の人道支援部門のLDS慈善事業団によって進められてきたことで、教会はCNAOのような組織とパートナーとなり、車椅子を寄付すべき人を定め、また世界保健機構(WHO)のガイドラインに沿って使用者の体にきちんとフィットするように車椅子を調整する技術の習得訓練を提供した。
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CNAO、ヘルスケアスクールの補助組織であるENAM、そしてコザー障害者協会(APHAK)から派遣されたトーゴの臨床医と技術者は、1週間にわたる研修に参加した。研修を受けた人は国中で働くことになる。
臨床医は、患者がどこでどのように車椅子を使うか、患者の生活および職場環境、障害のタイプを含めて評価し、個々の患者の体に最大限フィットする車椅子のタイプを決められるように訓練を受けた。
一方、車椅子技術者は、臨床医が準備する個々の患者に合わせた処方箋に基づいて車椅子を組み立てる技術を習得した。
LDS慈善事業団の車椅子寄付プロジェクトの専門家であるジェレミー・ゲイラードは「研修後はみんなそれぞれの職務地に戻ります。一旦帰った臨床医と技術者は、私たちに電話したり尋ねたりすることはありません。わたしたちは、患者を見たら正しい判断を下せるように、知識と技術と能力を習得できるように研修しています」と述べた。
コムラン・エデン・アモウは自分で動けない患者を助けて10年になる。10年前は車椅子を個々の患者に合わせて作るための研修に参加したことなどはなかったという。「このような研修があることに感謝しています。車椅子患者が自分の職場に戻り、みんなと同じように普通の生活を送れるように助けることがわたしにはできます。わたしはその技術を持っています」と語った。
四肢切断患者や程度の異なる麻痺を有する患者を助ける臨床医アマドウ・ダリロウは「患者が自分の家族を養えるようになるのを助けることができるのは、大きな喜び以上のものです。車椅子が患者にもたらす祝福を見る時、幸福で満たされます」と述べた。
LDS慈善事業団から車椅子を受け取った人は、自分自身でも車椅子を正しく使用し手入れするための訓練を受ける。LDS慈善事業団は訓練、そして修理やメンテナンスのための道具を提供することで、車椅子が長期にわたり効果的に使用できるようにしている。