イエス・キリストの教会，「すべての人を公正に扱う連邦法案」を支持する

 本記事は2019年12月9日（月）に更新されたものである

末日聖徒イエス・キリスト教会は金曜日，ワシントンD.C.にあるアメリカ合衆国連邦議会議事堂にて7州を代表する9名の下院議員により同日午前に提出された「すべての人を公正に扱う連邦法案」を支持することを表明した。教会は，セブンスデー・アドベンチスト教会，合衆国憲法修正第一条パートナーシップ，アメリカン・ユニティー基金，クリスチャンカレッジ＆ユニバーシティ評議会，およびセンター・フォー・パブリックジャスティスを含む法案の支持団体の幅広い連合に参加した。

 教会の声明の全文は以下のとおり。

「末日聖徒イエス・キリスト教会は，信教の自由を保護するとともにLGBT（性的少数者）を差別から守ることに努める連邦法案が提出されたことを称賛します。わたしたちはクリス・スチュアート下院議員（ユタ州選出）とこの大義を支持するそのほかの議員たちの指導力に感謝します。様々な人々や団体が協力して働き，健全な政策を前進させることができるならば，国家はより一致します。他の宗教組織や宗派，ならびにLGBTコミュニティーの重要な指導者とともに，教会はすべての人に対してより公正を図るバランスの取れた考え方を支持します。」

教会は2015年，すべての人を公正に扱う考え方が法制化されるのを支持した。その際，信教の自由を保護するとともに，LGBTの人々に対して住居と雇用面での差別を禁止する法案がユタ州議会において可決することを教会は支持した。この新たな連邦法案は，プレスリリースによれば，「ユタ州で始まったものの延長であり，宗教を信じるアメリカ人とLGBTのアメリカ人に対する既存の連邦法，州法および地元の法律での保護されている事項に追加するものである。いかなるアメリカ人も単にレズビアン，ゲイ，バイセクシュアル，あるいはトランスジェンダーという理由で住居や仕事を失うことがあってはならない。宗教を信じる人々はすべて，自分たちの信じる宗教に従った方法で生活し，働き，また，地域社会に奉仕することが自由にできなければならない。」

2019年12月9日（月），法案を推進するために，十二使徒定員会のロナルド・A・ラズバンド長老と七十人のジャック・N・ゲラード長老がユタ州議会議事堂で開催されたニュースカンファレンスに支持連合のメンバーとともに参加した。

「今日の多くの人々がわたしたちの社会の中で大きくなってきている政治的分裂について当然のことながら懸念を抱いています」と教会コミュニケーション部管理ディレクターのゲラード長老は述べた。「本日ここで示された賢明なアプローチ，協力と協調の精神の類は，わたしたち全員に，特に一年のこの時期に，さらにもう少し希望を与えてくれるものとなるでしょう。このグループが行っていることは，様々な人々が団結してすべての人を公正に扱うことを助長するバランスの取れたアプローチを推し進めるとき，わたしたち全員が一層一致するということの証明です。」

法案提出者の代表であるクリス・スチュアート議員は，月曜日，この法案があらゆる人々の市民権を拡大し，より強固な地域社会と国家が形成されます，と述べた。

「わたしたちが隣人の自由と尊厳を守るとき，わたしたちの社会をより自由で尊厳ある社会にすることになると思います」とスチュアート議員は述べた。「わたしは宗教を持つ人間であり，信教の自由はとても重要な優先順位です。しかし，自分が信教の自由を享受するうえでLGBT社会のための保護を否定する必要はありません。そして，それがすべての人のための公正というものです。」

プレスカンファレンスの後，アメリカン・ユニティー基金のタイラー・ディートン氏は自分とは世の中に対する見方が異なるグループと共通の立ち位置を見つけることの重要性について「ニュースルーム」に語った。

「LGBTQの人々と宗教を持つ人々の多くは同じ人々です」とアメリカ人のLGBTQの自由を推進する非営利団体のディートン氏は述べた。「宗教を持つ人々の中には大勢のLGBTQの人がいます。ですから，この二つの世界は実際にはそれほどかけ離れたものではありません。多くの共通の価値を持っています。そして確かに，公共の場ということになると，わたしたちは多くの共通点があります……背景が大きく異なる人々がこうした連邦法などの重要な事柄に協力して取り組むときは必ず，わたしたちがこの問題を本当に今回すべて解決できるという未来への希望が持てるということのしるしであると思います。」

Fairness for All Act (FFA), H.R. 5331（「すべての人を公正に扱う連邦法」）の全文（英文）を読む。

詳しくはFairnessforAll.orgにアクセスする。