ニュースリリース

ウォーターゲート事件から学んだことを著名なジャーナリスト ボブ・ウッドワードと話し合う使徒

ニュージアムで開催されたパネリストディスカッションでD・トッド・クリストファーソン長老らが高潔と信頼について語る

2019年1月14日(月)の夜、ニュージアムにおいて末日聖徒イエス・キリスト教会の使徒が著名なジャーナリスト兼作家であるボブ・ウッドワードと共に、1970年代に起こったウォーターゲート事件から学んだ高潔と信頼についての教訓を話し合った。

   ウォーターゲート事件から学んだ教訓について著名なジャーナリストのボブ・ウッドワードと話し合うクリストファーソン長老。   

             

十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老は、ウォーターゲート事件裁判の裁判長を務めた米国地方裁判所のジョン・J・シリカ裁判官の元で助手を務めていた。クリストファーソン長老とシリカ裁判官はまずウォーターゲートのテープを聞いた。ウッドワードとパートナーのカール・バーンスタインは、1973年にワシントンポスト紙にこの事件を暴露する記事を書いたことでピューリッツァー賞を受賞。クリストファーソン長老とウッドワードはウォーターゲート事件から学んだ教訓が自身の人生にどのような影響を与えたか、またそれが今日の生活にどのように応用できるかについて話し合った。

ワシントンDCにあるオフィスビルの名前からウォーターゲート事件と名付けられたこの事件では米国大統領のリチャード・ニクソン大統領と司法長官、そして次に弁護士と親しい側近がウォーターゲートにあった民主党全国委員会のオフィスへ不法侵入したことを隠匿した罪に問われ、1974年に大統領が辞任に追い込まれた。大統領再選委員会はウォーターゲート・オフィスビルに盗聴器を仕掛けるために不法侵入の計画を立てた。

「ウォーターゲートはニクソンとその側近らが、大統領指名と選出のプロセスを崩そうとした事件である」とワシントンポストの共同編集長を務め、ベストセラーとなった19冊のノンフィクション書籍を執筆した作家であるウッドワードが語った。ウッドワードは「1974年8月9日、ニクソンが辞任するときに残した別れの挨拶で彼は『このことをよく覚えておいてください。もし他人があなたを憎んだとしても、あなたが相手を憎み返さないかぎり、彼らがあなたに打ち勝つことはありません。相手を憎めばあなたは自分自身を破滅させることになるのです』と語りました。その時、大統領はこういった知恵を持っていたのです」と続けた。

ウッドワードは、ウォーターゲート事件を時間を追って報告した書籍『大統領の陰謀(All the President’s Men)』を同僚のバーンスタインと共同で執筆した。この2人は他にも4冊のウォーターゲート事件関連の書籍を執筆している。

クリストファーソン長老は、自分がウォーターゲート事件から学んだ教訓は、子供の頃から家庭と教会で学んだことであり、後にアルゼンチンで宣教師となったときに自分で教えたことでもあると語った。

「わたしが育った家庭では、高潔であり、信頼される人間になるべきであることが強調されていましたし、教会での教えも家庭で学んだことを裏打ちするものであったことはラッキーだったと思います。わたしは完璧な人間ではありませんが、小さな頃から受けた教えに感謝しています。…ウォーターゲートの教訓から、高潔と信頼以上に大切なものはないと教わりました。

クリストファーソン長老は、ニクソン大統領が司法妨害するために賄賂を払うことを申し出ているテープを聞いて、自分自身もシリカ裁判官もショックを受けたという。

「シリカ裁判官はとても大きなショックを受けられていました。彼は、まるでみぞおちを殴られたように感じたとおっしゃっていました。シリカ裁判官は法律の道を歩む前まではアマチュアボクサーだった人ですから、その痛みがどういうものか分かっていらっしゃいましたし、わたし自身も同じように感じました」とクリストファーソン長老は話した。

ウォーターゲート事件を経験したことで学んだことの中に、公務員として良い働きをしようとしている人もいることを知り、そういった人々の個人としての小さい決断が大きな影響力を持つということがわかりましたとクリストファーソン長老は述べた。

「わたしたちは自分自身が責任を負うことを常に感じていなければなりません。少なくとも、神に対して責任を負うことは知っていなければなりません。小さな事柄にも注意深くあらねばなりません。悪いことをしても見つからないとか、取るに足りない些細なことだと感じるかもしれませんが、例外なく、わたしたちは自分のしたことに責任を負います。責任逃れすることはできないのです。自分自身に対して、そして自分自身の行動にみんなが責任を持ち、高潔でなければならないのです。これが、わたしたちが社会に貢献できる最も偉大な方法です」とクリストファーソン長老は話した。

当日はピュー・リサーチ・センターの所長ミカエル・ディモックの講演もあり、彼の講演では個人、選出された役人、そして公共施設に対する信頼についての研究結果が報告され、それが話し合いの議題として提供されることになった。

今回のフォーラムはデゼレトニュースに提供により開催され、同社のオピニオン編集者ボイド・マセソンが座長を務めた。

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