末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長会と十二使徒定員会は、セミナリーの教科課程と年間スケジュールの変更を発表した。
2020年1月から、セミナリーの生徒は教会の『わたしに従ってきなさい』の教科課程と一致する聖典を学習することになる。つまり、セミナリーのすべてのクラスに登録した生徒を含めて、すべての教会員は2020年にモルモン書を学習することになる。歴史的にセミナリーの教科課程は学校の学期に合わせて作られて来たため、教会員が学ぶ学習コースとは異なったままになっていた。今回の変更について説明する大管長会からの手紙はこちら。
教会の教育委員会で働く十二使徒定員会のジェフリー・R・ホランド長老は、今回の変更を「意義深く」セミナリーの生徒とその家族らに益となるものであると語る。
「わたしたちは日曜日に、集会所でも、集会後に帰宅してからも家族とともに素晴らしい経験ができるように、そして週日にはセミナリーでモルモン書を学習して良い経験が得られるようにと願っています」ホランド長老は述べる。
セミナリーは世界中で行われている4年間の宗教教育プログラムで、年齢14~18歳の青少年が学習するプログラムである。運営は教会が行っているものの、教会員でなくても、他宗教の青少年の参加も可能となっている。現在、140ヵ国において40万人以上の生徒が登録している。教会員の多い地域ではフルタイムの教師が、その他の地域ではボランティアの教師がセミナリーのクラスを教えている。
ホランド長老は「セミナリーが大好きです。セミナリーに通っている生徒は目の輝きが違っているように思えます」と述べた。
セミナリーでは、学校がある期間中に生徒と教師が週日に集まり聖典を学習する。今回の変更によって、セミナリーの教科課程が更新され、イエス・キリストと主の教えについてより深く学ぶことが可能となる一方で、聖典に出て来る主なテーマとイベントもカバーすることになる。
「教会の若人はもっと主イエス・キリストへの改心を深める必要があります。彼らは個人的に聖典学習を行い、霊的な経験を持つ必要があります。より深く学習することで、生徒らにそれを経験してもらう助けとなることができると考えています」と教会の教育委員長であり中央幹部七十人のキム・B・クラーク長老話した。
中央若い女性会長であり教会の教育委員会の一員であるボニー・H・コードン姉妹は、教会員全員が同じテーマで学習するという今回の変更により、家庭と家族を強めることができるという。
「セミナリーで生徒がキリストについて学び、キリストについて証しするとき、学んだことを家族と分かち合う機会が与えられます。霊的に強められ、人生で直面する試練に対処するための力が得られるようになるでしょう」とコードン姉妹は語った。
通常のカレンダー通りの教科課程に変更されることになったが、生徒がセミナリーを始める時期は学校の学年通りで、今までと変更はない。その年に定められた聖典を読むなど、セミナリー卒業に必要とされる必修項目にも変更はない。
「聖典に書かれている福音を教えることで、セミナリーは青少年が自分たちにとって最も意味のあるテーマや教義のポイントについて新しい学びを発見する場となることを期待しています。生徒らは聖典により愛着を感じるでしょうし、人生の青少年という時期にあって重要な事柄を学ぶことができるようになるでしょう」とセミナリー・インスティテュート教育長であるチャド・H・ウェッブ兄弟は語った。