末日聖徒イエス・キリスト教会第16代大管長トーマス・S・モンソンの名前をつけたボーイ・スカウトの新しいロッヂが建設された。モンソン大管長は、自身も長年のスカウトである。大管長会のヘンリー・B・アイリング管長が、ヒンクレー牧場に建てられたコンクリート施設を奉献した。このロッヂは、ユタ州ユインタ山地の北側に位置するヒンクレー牧場(かつては、イースト・フォーク・オブ・ザ・ベアと呼ばれた)に建設された。
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「我々のだれもが、将来を担う世代の成長をねがって払った努力、手段、時間のことを思って、喜びと満足感にひたっています」とアイリング管長は語った。アイリング管長は続けて、「ここで過ごした少年、少女たちと彼らの両親は、この場所で得た経験や成長のことを思い、これから何年にもわたって、彼らの心と祈りの中で、みなさんの献身に感謝をささげることでしょう」と語った。
中央若い男性会長会と初等協会会長会の面々も奉献式に出席した。
モンソン大管長は、ビデオを通して参加者にメッセージを伝えた。「この施設のために鍬が入れられ、基礎が据えられました。若い世代の人々が、神と国家と隣人のために奉仕する人生を歩むには、この建物の土台のように堅固な土台を築くことが必要であることを、我々ボーイスカウトで奉仕する全員が、覚えていられますように。」
「モンソン大管長に代わって、皆さんに敬意を表します。」モンソン家の代表として、義理の息子、ロジャー・A・ディブが語った。
「ボーイスカウトは素晴らしいプログラムです。このユタ州が受け継いできたものでもあります」と語ったのは、ユタ州知事のギャリー・R・ハーバート。自身も青春時代をボーイスカウトで過ごした。
2015年5月27日にトーマス・S・モンソンロッヂ建設のために鍬が入れられた。メリットバッジ取得のための会場、トレーニングルーム、また、メインホールを持つこのロッヂは、スカウトキャンプの拠点となる。舗装された道路、パビリオン、屋外シアターなども併設されている。活動と訓練の目的でこの施設を使用するボーイ・スカウトとその指導者、また、野外活動を行う若い女性たちでにぎわうことになる。
「この6年間、非常に多くの方々が真心と献身を込めて、この施設の建設に携わりました。」教会の名誉中央幹部であり、この牧場とロッヂ建設委員会の委員長であるロバード・K・デレンバック長老は語った。ロッヂ完成はデレンバック長老の夢であった。デレンバック長老は、この建物にモンソン大管長の名はふさわしかった、と語る。「モンソン大管長ほどボーイ・スカウトプログラムのために献身し、資金援助し、多くの青少年を励ましてきた人をみたことがありません。」
デレンバック長老は、ボーイスカウトの閑散期には、この施設がスカウト以外の人々や一般の方々に使われてほしいとも語る。「夏休みは7~8週間あるのですから、少年たちをこのロッヂに連れてきてやれるでしょう。その後、子どもたちは学校へ戻らなくてはならないのですから。」
建設費用6百万ドルのほとんどは、ソレンソン・レガシー財団の寄付により賄われた。ロッヂには、プロ仕様のキッチン、180席のダイニングルーム、ボーイ・スカウトの商品を扱う売店、室内トイレと温水シャワーが完備されている。
565エーカー(約289ヘクタール)のヒンクレー牧場は、教会の大管長であったゴードン・B・ヒンクレーの父、ブライアント・ストリンガム・ヒンクレーの名がつけらている。ブライアント・S・ヒンクレーは、100年以上前、教会のアロン神権をもつ若い男性の基幹活動としてボーイ・スカウトプログラムを採用するために、一役買った人物である。
モンソン大管長は、過去46年間、ボーイ・スカウトアメリカ連盟の理事会に籍を置いており、シルバー・ビーバー賞、シルバー・バッファロー賞、ボーイ・スカウトカナダ連盟のシルバー・フォックス賞、また、ブロンズ・ウルフ賞(国際スカウト連盟の最高位の勲章)を受けている。