ニュースリリース

ヘルピングハンズ,令和元年8月九州北部豪雨災害における組織的なボランティア活動を終了

 

8月に発生した令和元年8月九州北部豪雨の被災地域において,復旧ボランティアを行っていた末日聖徒イエス・キリスト教会のヘルピングハンズ*1は当面の組織的な活動を終了した。

福岡ステーク*2と長崎地方部を中心とする会員たちは,9月7日にヘルピングハンズのボランティア活動を行ったことを皮切りに,週末や祝日に被災地に赴き合計4回の活動を実施。延べ参加人数は会員88人,宣教師38名の合計126名となった。

豪雨による被害は広範囲に及んだが,ヘルピングハンズは特に被害が甚大であった佐賀県の大町町(おおまちちょう),また武雄市朝日町にて活動を継続した。堆積物の運搬や,重油で汚れた物品の洗浄,床の解体作業など多岐にわたる作業に,会員たちは懸命に取り組んだ。

9月16日,武雄市朝日町での作業に参加していた久留米ワード*3の飯田州俊(いいだ くにとし)兄弟*4は,現場に入っていたテレビ局の取材を受け「お家の人がやって欲しいことを丁寧に聞いて(作業を)やる。それが被災者に寄り添うことです」と参加者としての心持ちを伝えた。作業を依頼した家主さんはその取材の中で「本当に心強くて,助かっている。ありがたいと思っています」と答えていた。

ボランティアセンターにおけるボランティア活動の他に,必要とされる支援物資の支援も行われた。

大町町の避難所では,避難所開設直後は下着等の物資が不足していた。ボランティア活動に参加していた長崎地方部の山口徳幸(やまぐち のりゆき)会長は,そのような状況を聞き教会福祉部へ物資の支援を依頼。数日後には,依頼のあった救援物資が避難所に届けられた。

ヘルピングハンズをはじめ多くのボランティアの取り組みにより,被災地による状況も次第に改善され,活動の拠点となる災害ボランティアセンターも終了したことから,ステークでの団体の活動も一旦終了となった。しかしながら被災地のニーズがあり,要望があった際には活動を再開する予定である。

*1 モルモンヘルピングハンズ・プログラムは,末日聖徒イエス・キリスト教会の会員とその隣人たちが協力し合って地域奉仕を提供するもの。ロゴ入りの黄色いビブスがトレードマークである

*2 地元の会員の集まりである「ワード」が集まって構成される,より大きな地域的組織

*3 ワードとは,地域の教会が管轄する一定の地理的範囲「教区」を意味する

*4 教会では,すべての人が神の子供たちであるとの教えから,男性を兄弟(Brother),女性を姉妹(Sister)と呼称する

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.