アメリカ先住民族を含め多くの人々が家族とのつながりを重要視するが、末日聖徒イエス・キリスト教会ほど家族歴史の探求を熱心に行うグループはいないであろう。
中央幹部七十人のラリー・J・エコー・ホーク長老と先住民ポーニー族の一員が、ナバホ族の族長ラッセル・ベゲイに一冊の本を贈った。この本にはベゲイ家の系図が満載されているという。「わたしたちの使命は家族歴史情報を集め、情報源となる記録を保存することであり、その記録に中に自分の系図を見出すことを可能にすることである」とエコー・ホーク長老は述べた。「保存できれば、その記録を世界中の人々と自由に分かち合うことができる。」
ベゲイ族長の家族歴史は1820年代にまでさかのぼることができる。教会家族歴史部門の神殿参入者サービスのディレクターであるダイアン・ルースルによると、先住民には歴史を書き記す文化がなく口述継承が行われて来たことから、彼らの歴史を1850年代以前にさかのぼることは難しいという。チェロキー族やチカソー族などは、家族歴史をさらに重要視し、ないがしろにできないものであると考えており、「族の歴史は家族の歴史の一部である」とルースルは語った。
族長ベゲイは教会からの贈り物に感謝し、「わたしたちの家族とナバホ族にとって特別な日となった。LDS教会が手を差し伸べてくれていることを嬉しく思う」と述べ、教会と共に家族歴史やその他のプロジェクトを継続して進めて行けることに喜びの意を表した。