新型コロナウィルスが全世界に与える影響は大きく、誰もが何かしら影響を受けている。2020年は酸っぱいレモンのような年にも見えるが、少し甘みを加えてレモネードを作ることを選択した末日聖徒イエス・キリスト教会アジア北地域の多くの会員は、レモンを好機と捉え、大きなことを達成しようとしている。
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全地域で、聖徒たちは助け合い、連絡を取り合い、困りごとは解消されている。食べ物やマスクが玄関先に届けられたと話す会員がいる。ライン、フェイスブック、インスタグラムなどのSNSは、人を鼓舞するメッセージや聖文、前向きな思いであふれている。携帯電話、電子メール、手紙で励ましの言葉が送られている。何か必要な物はないかと電話がかかっている。家族も友達もワードの会員もミニスタリングの兄弟姉妹も、そして、近所の人たちも、愛する人が支障なく過ごしているか確認しようとしている。
地域のために祈り、愛と感謝と警戒感をもって見守るアジア北地域会長会は、地域を元気にし、力づけたいとう思いから、「心を高め、希望の光をともす」ためにフェイスブックで2回のライブコンサートを行うと発表した。一回目のコンサート「最初の光、回復の背景」は6月7日に配信され、見た人たちは、神の御霊と地域会長会の愛を感じることができた。2回目のコンサート「レキシー・ウォーカーと友人たち」は、青少年に焦点を当てたものだが、地域内のすべての会員、友人は、レキシー・ウォーカー、マディリン・ページ、アダム・ターリーの才能とエネルギー、そして、演奏に込めた熱意を楽しむことができるだろう。
続けて信仰を強め続けるよう皆さんにお勧めします,ウイルスの時代にあって一人一人に対する神の愛について証する機会,わたしたちはオンラインを介して皆さんと集い,えという質問を熟考す」主の声をどのように聞きますか「ネルソン大管長の。を持ちたいと思います。その理由で,地域会長会として各地域の全国ディボーショナルをやってきました。
地域会長会から、聖徒たちが今の状況にどう対応しているか、その例を幾つか挙げてほしいとの要望を受けたので、制約と隔離の中での日本人聖徒の経験をいくつか紹介しよう。。
礼拝と霊的成長
教会で行う集会が延期となっても、会員たちは家族とともに自宅で礼拝を続け、教会で集まるときとは異なる方法で互いを高め合っている。
ズームなどのオンラインプラットフォームを利用して集まる独身者のグループもあり、支え合い、聖文や霊的な思い、有意義な体験を分かち合っている。一人の姉妹は「わたしは独身者グループにいます。霊的な話を分かち合ったり、証を述べたり、家庭の夕べも一緒に行っています」と話す。
「SNSにメッセージを投稿しています」と話すのは那覇ワードの桐畑光乃姉妹。苦しい時に、元気の出る、霊を鼓舞するメッセージを投稿することで、人を励ますことができると知った桐畑姉妹は、「イエス・キリストの福音を通して誰かを元気づけたいと心から思うのです」と言う。また、宣教師が無料で教える英語のオンラインレッスンを受けている。祈りのこたえを通して、英語を使うことで周りの人たちを励ますことができると感じている。
新型コロナウイルスの影響により、FSYは通常の方法で開催されなかった。代わりに、4つのエリアのFSY実行委員会が各地域の青少年のためにオンライン活動を計画した。横浜ステークの市川美鈴姉妹は東京南セッションのFSY実行委員会に参加していた。推定200人の青少年がステークとYSAの指導者が計画した活動に参加した。教会と学校が閉鎖されている中で、青少年たちは友達を見たり、他の青少年と話したりできてとても嬉しそうだった。市川姉妹は、「青少年とYSAの両方にとってこのイベントを開催することができて本当に祝福でした。」と述べた。 「本来開催する予定だったFSYは1年近くかけて準備されていましたが、突然延期されました。 YSAが努力の成果を見ることができなかったので心配でした。しかし、このオンライン活動を通じて、彼らは青少年を元気づけることができました。」
セミナリーもインスティテュートもオンラインで行うようになっている。埼玉県でセミナリーを教えるふじみ川越ワードの野崎リサ姉妹はオンライン授業について、たいへんうまく進んでいて、出席率も上がったと報告する。「セミナリー教師として、レッスンの準備にもっと時間を掛けられるようになって喜んでいます。夜のクラスも教えるようになりました」
オンラインの独身グループに参加している兄弟は、「オンラインインスティテュートでは多くを学んでいます。友達と『つきあう』のにすごく良い方法です」と話す。
中野ワードの会員はラインのグループを作り、ライン上で毎日集まって、互いに高め合っている。「5年ほど前にバプテスマを受けました。会員が祈ったり、福音のメッセージを伝えたりするのを聞くと、良い気持ちを感じます。堪え忍ぶことができるように、助け合っています」と言うのはワードの会員栗原正子姉妹だ。
ある姉妹は、毎晩寝る前にユーチューブでタバナクル合唱団を聞き、また、車の中や家では聖典を聞いている。
札幌に住む会員は言う。「この特別な時期に、福音が勉強できて、英語の上達にも役立つ良いビデオをユーチューブで見つけました。 ‘Come, Follow Me Insights – Book of Mormon Central’というビデオで、BYUの二人の教授が「わたしに従ってきなさい」の読書課題について洞察に富んだ説明をしています。わたしがそこで学んだことを妻に伝えると、妻はメモを取ってそれをミニスタリングの担当姉妹に教えています。」
家族歴史
伊藤兄弟は言う。「これまで、難しくてなかなかできませんでしたが、預言者の勧告をやり遂げた、と感じています。信仰を強める機会でした。外出を控えていた間、自分の家族や家を整えていたことが、家族と家族歴史を考えるきっかけになりました。」
札幌ステークで家族歴史相談員を務める尾崎文之兄弟は、新型コロナウィルスの外出自粛期間中、家族記録の探求に掛ける時間が増えた会員が多いと言う。神殿は閉館しているが、会員たちは、再開して儀式ができるようになったときに備えて熱心に名前を調べている。家族歴史センターに限らずどこであっても直接会うことができないなかで、尾崎兄弟は、ズーム、ライン、フェイスブックの「家族歴史部公式グループ|末日聖徒イエス・キリスト教会」グループを利用して情報を探している多くの人を手伝っている。つい先日、尾崎兄弟も自身の記録探求中に、法務局に土地台帳を申請することができ、また、先祖が住んでいた土地の地図も申請することができた。
個人の成長
ジェイソン・ウェルズ兄弟の趣味の一つに写真撮影がある。主に風景写真を撮っている。外で撮影することができない間は、写真編集技術の向上に力を注ぐ。「露出ブレンド」のテクニックを使うことで、夕暮れ空の写真と陸地の写真を合成することができた。「じかで見ているような写真に仕上がって、ようやく完成しました。この写真はじめ何枚かの写真を完成できて大満足です。それに、わたしの趣味を子供たちとも一緒に楽しめたというおまけもつきました」と、四日市ワードのウェルズ兄弟は感慨深げに語った。
名東ワードの稲木 真司兄弟は、デビッド・アーチュレタと星野源の音楽を使ってバーチャルコラボレーションを試み、できたものをフェイスブックにアップしたことがあった。「復活祭の週にアーチュレタ兄弟の‘I know He lives’(主が生きておられることを知っている。)を使ってバーチャルコラボを作ったのですが、それを目にしたメキシコの伝道部会長がわたにしに連絡してきました。宣教師がスペイン語で歌えるように、わたしのアレンジによるスペイン語版を作りたい。ついては、インストメンタルトラックが欲しい、ということでした。」
米子の内田優美姉妹も自分の経験を話してくれた。「わたしは裁縫が上手ではありません。手芸が好きなので、必要なときに少しするくらいです。義父と父が同時に入院したとき、面会にはマスクが必要でした。マスクを見つけられなかったので、わたしと家族のために自分で作ることにしました。25枚くらい作ったと思います。ガーゼやゴムなどの材料を見つけるのに苦労しました。手元にあった物を使っていたら、母が、押し入れで見つけた物を提供してくれました。意外にも、マスク作りは楽しかったです。物を作ることが好きだということを覚えていて良かったです。」
光ワードの桐林 慶兄弟は自粛期間中に新しいスキルを身につけた。教会集会場の閉鎖を受けて光ワードは日曜学校をズームで開くことになり、桐林兄弟は、ズーム集会を主催する方法、ライブ参加者に向けた映画の上映、パワーポイントのプレゼンテーションをする方法、グループを複数の部屋に分ける方法を学んだ。また、ワードが毎週出しているメッセージのビデオ転送の編集も担当した。「今回新しく学んだ技術は他の色々な場面で応用できます。実際、仕事や家庭ですでに使っています。ばらばらに離れて暮らす家族とも会うことができます。」
大阪のあるヤングシングルアダルトは、2月に計画していた中国留学をコロナウィルスによって変更せざるを得なかった。「でも空いた時間に、オンラインで中国語を勉強しています。ここ2,3か月で中国語の会話力が上がりました。」
市川和美姉妹は自分が行っている奉仕について話してくれた。「ワードの初等協会の子供たちや知り合いの子供たちのために、本を読んでいる自分を撮影していますが、楽しい作業です。」できたビデオは、ラインで、小さな子供を持つ友人に送っている。「ビデオを見せる前に、必ず本の作者の許可を取るよう注意しています。」市川姉妹は、千葉の教会員である結城花梨の書いた絵本を読むのが好きだという。
家族関係を強める
洗足池ワードの七条公美姉妹は、今の状況をどのように捉えているか話してくれた。「コロナウィルスは神からの贈り物だと思っています。家にいなければなりませんが、家族と過ごす時間があります。祈ったり、深く考えたり、聖文を勉強したりする時間があります。誰が助けを必要としているのか考える時間が取れます。電話を掛けて相手の近況を聞き、その人のために良いことをします。」
結婚間もない多摩ワードの佐々木 貴良兄弟と瞳姉妹は、外出せずに、家で楽しいことをするなど、日々の過ごし方を変えなければならなかった。貴良兄弟は「いくつかボードゲームを買いました。ジェンガをしています。妻の瞳は誕生日にケーキを焼いてくれました」と語る。
名古屋に住む姉妹は、夫が家で仕事をするようになったことで一緒に過ごす時間が増えたことに気がつき、毎日一緒に散歩し、毎食一緒に食べるようになった。
ジェーソン・ウェルズは言う。「これまでの2,3か月間大変でしたが、一つ共通していることは、わたしの知っている人は皆、今まで以上に充実した時間を家族と過したり、計画の遅れを取り戻したりするためにこの時間を使っているということです。」
計画の遅れを取り戻す
日本の聖徒の多くが、普段中々手を付けられないことに取り組んでいるようだ。多くの人が行っているのが、緊急用品や貯蔵食品の見直しと補充。他にも、家の掃除や不用品の整理、収納場所の片付けをする人も多い。
運動
札幌在住の兄弟。「妻もわたしも一年以上自転車に乗っていませんでしたが、今回、自転車をきれいにして、二人でサイクリングを楽しんでいます。健康にも良いですし、美しい景色を楽しんでいます。」
横浜の姉妹は、毎日朝早く、人気のない道を散歩している。カメラ片手に花や山、興味を引いた店、猫、神社の写真を撮る。毎日違った道を歩き、新しい場所を発見するのは楽しいことだ。ただ楽しいだけでなく、写真を撮る腕も上がるという。
わたしたちの思いも心も一つです
日本中で様々な活動や集会が中断されているが、これは一時的な状況に過ぎない。日常生活が元に戻り、再び人々が直接交流するようになると、互いに有意義だった経験を伝えることができるようになる。そこには、明らかな成長を遂げた聖徒たちの姿があるだろう。教会としても、自宅で行う礼拝について学んだ。仕え、ミニスタリングするために創造的な方法を見つけ出した。家族はそれまで以上に多くの時間を一緒に過ごした。自粛ということがなければ開くことがなかったチャンスが、自ら姿を現わしたのだ。
港北ワードの松本文恵姉妹は助言する。「今こうしている間に、精一杯人生を楽しみましょう。この経験も人生の一部です。後々思い出に残る経験です。世界中が、同時にこれを経験しています。わたしたちの思いも心も一つです。」