ニュースリリース

世界中の末日聖徒に,「子供と青少年のための新たなプログラム」が紹介される

バランスの取れた成長を通してキリストへの信仰に焦点を当てる

世界中の末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は,本日,礼拝行事の2時間目にビデオ放送を通じて,「子供と青少年のための教会の新たなプログラム」のビジョンと基本原則の説明を受けた。ラッセル・M・ネルソン大管長を含む6名の教会指導者が48分間のビデオの中で話をした。

この新たなプログラムは2020年1月1日に開始される予定である。

 ビデオの話者は,ネルソン大管長,十二使徒定員会のバラード会長,および当教会の扶助協会(ジン・B・ビンガム姉妹),若い女性(ボニー・H・コードン姉妹),若い男性(スティーブン・W・オーウェン兄弟),初等協会(ジョイ・D・ジョーンズ姉妹)の各指導者たちである。

わたしたちは皆さんに,どのようにバランスの取れた方法で成長することができるかについて主と相談するようにお勧めします……皆さんは困難なことができます—ネルソン大管長

「このプログラムは,特に皆さんと皆さんの世代のために作られています」とネルソン大管長はビデオの冒頭で青少年に向けて語っている。「何年もの間,子供と青少年を助けるために,教会は様々な取り組みを行ってきました。そうした取り組みがなければ今日わたしたちがいるところにはたどり着けていないでしょう。そして,世界中の今日の子供と青少年を助けるために考案された新たなアプローチを行う時が来ました。皆さんに多くの具体的な課題を割り当てる代わりに,わたしたちは皆さんに,どのようにバランスの取れた方法で成長することができるかについて主と相談するようにお勧めします。それはやりがいがあり楽しくなるでしょう。しかしまた皆さんが自分で努力する必要もあります。個人の啓示を求める必要があります。啓示を受けたらどう行動するか自分で決める必要があります。時には御霊によって困難な事柄を行うように促しを受けることもあるかもしれません。わたしは皆さんがそのチャレンジにこたえる備えができていると思います。皆さんは困難なことができます。」

このプログラムのビジョンについて,ネルソン大管長は,まもなく両親と指導者に配付される予定の小冊子の中で,次のように概説している:「若い世代のイエス・キリストを信じる信仰を強め,子供や青少年,そして彼らの家族が人生の試練に遭ったときに聖約の道を前進できるよう助けます。」

霊的,身体的,社会的および知的な成長の追求

この新しいプログラムの基本となる聖句は,「ナザレのイエス」が少年であったときの様子を表している新約聖書の次の聖句である:「イエスはますます知恵が加わり,背たけも伸び,そして神と人から愛された。」(ルカ2:52)

「言い換えると,イエスは霊的,身体的,社会的および知的に成長されました」と,この教会の中央若い男性会長のオーウェン兄弟は話す。「わたしたちは子供と青少年一人一人に,これらの4つの分野でどのように成長したいか考えるように求めています。」

 そうした成長は,子供の両親や家族による愛に満ちた励ましを受けるときに達成できることがもっとも多いです,とビンガム姉妹は語る。

「両親と家族がこの取り組みの成功の鍵を握っています」とビンガム姉妹は話す。「親の最も重要な役割は,子供たちが天とつながり,人生の困難なときに自分の錨となる福音を基礎とした価値体系を育むのを助けることです。多くの場合,両親が子供のことを最もよく知っていることをわたしたちは知っています。両親は自分の子供の助け方を知っています。彼らは子供たちが自分の強みや興味,才能,および成長のための機会を見つけるために助ける方法を知っています。」

放送の中で,この新しいプログラムがテスト試行された地域の青少年や家族を採り上げたビデオが放映された。

 ブラジル,クリティバに住む10歳のフェルナンダは父親と一緒にケーキを作る目標を立てた。

「好きなことができるから,とても楽しいわ」とフェルナンダは話す。「目標を立てるときにいつも,人として成長しているの。そして他のことにも役立つ才能を伸ばしているわ。主はわたしに成長するように願っておられるの。」

オハイオ州に住むジョシュアは,教会のクラスの仲間と映画作りをする楽しさについて述べた。

「この取り組みのすばらしいところは,青少年が自分や他の人々の目標に焦点を当てることができることです。皆が互いに高め合えるように助けることができます。そうして,チームワークを学んでいます。そして楽しみながら,分かち合ったり教えたりしています。それで,自分が定員会の一員だと実感できる助けとなっています」とジョシュアは話す。

 フィリピンのプラニアス家族は6人の子供がいる。この新しいプログラムのおかげで,両親は子供たちの目標設定を手助けした。そして,子供たちも両親がより良い両親になれるよう助けた。両親が共働きのため,家族は定期的に夕方を共に過ごす時間を設けることに苦労している。子供たちの要請を受けて,両親は家族の夕べの時間を持つ目標を立てた。

「子供たちはほんとうにわたしたちに定期的に家庭の夕べを開くようにせき立てました。そこで,ほんとうにわたしたちはそれを家族の目標として設定しました」とプラニア夫人は話す。

「わたしたちの主たる目標は救い主イエス・キリストのようになることです」とプラニア氏は話す。

ビンガム姉妹は,親や家族の支援を受けることのできない境遇にある青少年がいる地元の教会指導者に向けて重要な助言を行う。

ビンガム姉妹は次のように述べている。青少年によっては,「皆さんが教会指導者として特別に気にかけて世話をすることを必要としているでしょう。そうした導きを与え,これらの青少年と子供たちが一緒に福音を学ぶことにより成長できるよう励まし,彼らが奉仕や活動に参加するのを助け,目標を設定し達成していく際に愛をもって彼らにミニスタリングを行ってください。」

福音学習,奉仕と活動,および個人の成長を通して,成長を育む

教会指導者はまた,この新しいプログラムにおいて,福音学習,奉仕と活動,および個人の成長を通して,霊的,身体的,社会的および知的な成長がどのように育まれるかを確認する。

福音学習

成人向け,青少年向け,および子供向けの教会の「わたしに従ってきなさい」学習資料は,すべての末日聖徒が聖文により親しみ,イエス・キリストへの信仰を深めるうえで助けとなるよう引き続き世界中で使用される予定である。

                                                         

「福音学習を行う環境では,多くの子供や青少年が自分たちが成長したい方法で啓発を受けるでしょう」と中央初等協会会長のジョーンズ姉妹は話す。「これは初等協会でも起こり得るでしょうし,日曜学校やアロン神権定員会,若い女性〔のクラス〕,セミナリー,個人および家族の聖文研究においても起こり得るでしょう。」

奉仕と活動

奉仕と活動(地域での奉仕,キャンプやユースカンファレンス等)は,引き続き末日聖徒の青少年の成長において重要な役割を果たすことになります。若い女性と若い男性は,先に述べた4つの分野で成長できるよう助けとなる奉仕と活動を計画し率先するよう勧めを受ける。

                                                                                       

ビデオでは,この7月に発表された合衆国とカナダの選定されたステークでFSYプログラムの拡大についても触れている。

「ともに集まるところには力があります。人間関係が鍵です。わたしたちは一緒にいるのが好きです」とオーウェン兄弟は話す。「わたしたちは若い男性と若い女性が引き続き意義深い,冒険に富んだ活動を行ってほしいです。彼らに楽しんでほしいです。」

ジョーンズ姉妹は,地元の初等協会の組織は,(可能な地域であれば)子供が8歳になる年の年初から月に2回の活動を男女で分かれて行うことになると述べる。これまでカブスカウトに属していた男の子は2020年から初等協会の活動に参加することになる。教会は2019年11月に,初等協会の活動のアイデアと提案を発行する予定である。

個人の成長

子供と青少年は自分が伸ばしたい生活の分野を祈って決めるよう勧められている。それから,家族や友人および教会の指導者の助けを受けて,神が自分たちを創造されたなるべき人間に近づけるよう最善を尽くすのである。

 「成功を目にするでしょうし,失敗も経験するでしょう。しかし,これらのことを通して,わたしたちは自分たちが何者で,救い主イエス・キリストを通して,天の御父に近づくことがいかに大切なことかに気づくでしょう」とコードン姉妹は話す。

幾人かの指導者がこのプログラムの普遍的な価値と原則について話している。青少年向けに意図されたものであるが,成長するうえで年をとり過ぎている人は一人もいない。

「わたしは,家族や個人がこれを自分たちの家族の生活に,各個人にとって意味のある〔方法で〕取り入れるとき,わたしたち一人一人の成長にとって助けとなることを知っています」とビンガム姉妹は述べている。「わたしは恐らく両親が自分たちでも試してみたいという気になると思います。」

「何歳であろうと,すべての人が救い主イエス・キリストへの信仰を強めることができます」とジョーンズ姉妹は付け加えた。

世界中で適応可能なプログラム

個人や文化,状況は世界各地において大きく異なるため,この新たなプログラムは原則に基づいた設計となっており,あらゆる状況や必要に適応できる融通性がある。

「原則は変わりません:一人一人の子供や青少年が聖約の道を歩んで成長し,イエス・キリストを信じる信仰をもって人生の試練に立ち向かうことができるようにすることです」とビンガム姉妹は話す。

                                                                                                                                                                ビデオのまとめの部分で,バラード会長は地元の指導者に向けて地元のユニットの必要に合わせてこの新しいプログラムを最善に適応する方法を検討するよう勧めている。

「愛する若い友人のみなさん,自分が何者であるか絶対に忘れないでください。皆さんは天の御父の子供なのです」とバラード会長は述べる。「天の御父は皆さんを愛しておられます。御父は皆さん一人一人にとって最善のものを望んでおられます。親や指導者を頼って,この家庭中心,教会サポートのプログラムを通して証を強くすることができるよう助けてもらってください……イエス・キリストは世の救い主であり贖い主です。キリストは皆さんを愛しておられます。キリストはわたしたちのために御自分の命を捧げられました。キリストの贖罪はわたしたちにとってすべてです。わたしたちは皆,さらにキリストのようになるために日々成長する努力をしたいと願っています。」

親と教師,ならびに青少年と子供は2019年9月29日(日)の礼拝行事の2時間目に,教会にて新たなプログラムに関する情報を記載した小冊子を受け取る予定である。

この新たなプログラムに関する追加情報は11月17日に行われる十二使徒定員会のゲレット・W・ゴング長老との質疑応答の際に提示される予定である。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.