ニュースリリース

使徒とカトリック教枢機卿,フリーダム・フェスティバルで演説する

ティモシー・ドーラン枢機卿,ラッセル・M・ネルソン大管長を訪ね,教会の名所旧跡を巡る

日曜の夕べ,ユタ州中央部で開かれた国家式典に3,000名以上の人々が集まった。ニューヨークの大司教であるティモシー・ドーラン枢機卿の基調演説を聴くためである。

 

「愛国心が,聖書に記された徳であることを覚えておかなければなりません。……ともに集う人々,特に若人を見るとき,わたしたちは神と国に対する愛ゆえに独りではないことが分かります。」とドーラン枢機卿は語る。

国家式典は,プロボで開かれたAmerica’s Freedom Festival (アメリカ・フリーダム・フェスティバル)の一部である。アメリカ・フリーダム・フェスティバルは,神,家族,自由,国といったアメリカ人の伝統的な価値観を強める目的で毎年独立記念日ごろに開かれるイベントである。

ドーラン枢機卿は,十二使徒定員会のクエンティン・L・クック長老を含む,末日聖徒イエス・キリスト教会の指導者らと積年の関わりがある。クック長老は,オレムにあるユタ・バレー大学UCCUセンターの聴衆に向かってドーラン枢機卿を紹介した。

「ドーラン枢機卿をここにお迎えできた機会に大変感謝しています」とクック長老は語った。「この国を祝福する事柄にともに携わることができるようわたしたちがともに協力することは,……信仰があるか,あるいはまったくないかにかかわらず,わたしたちからすれば,それは大変重要なことです。」

クック長老と教会のほかの指導者らは,信仰,家族,信教の自由を含む様々な問題について,ドーラン枢機卿と密接に働いてきた。

「〔信教の自由は〕すべての文化,すべての社会にとって重要です。信仰を持つ人々だけの重要事項ではありません。」とドーラン枢機卿は語る。

「わたしたちは隣人として,家族として,友人として団結します。」そう語るのはカトリック教の指導者である。「見てください。偏屈で,憎たらしい,乱暴な者としてわたしたちを戯画化することを好む人たちにとっては反証を与えることになります。わたしたちはそのようなことが起こるのを許すことはできません。」

クック長老は,イエス・キリスト教会の人道支援の取り組みに参加してくださったドーラン枢機卿の支援と奉仕の機会が,信仰社会の絆を強めたと語る。「彼は橋渡し役です。」

2015年,ドーラン枢機卿は,ベルギー・ブリュッセルの空港で起こったテロ爆破のために複数の宣教師らと負傷したユタ州出身の末日聖徒の宣教師、メーソン・ウェルズ長老の信仰を称賛して語った。枢機卿のコメントは、報道各社を通じて世界中に広まった。

「ドーラン枢機卿はすばらしい人格者です。すばらしいユーモアのセンスも持っています。しかし,わたしたちがイエス・キリストの弟子として信じている事柄に調和する徳に身を投じているのです。」とクック長老は語る。

「わたしたちは,神と愛国心を一つにしなければなりません。それは健全な社会に必要なすばらしい公式です。」と語るのは,カトリックソルトレーク・シティー教区のオスカー・ソリス司教である。「宗教の自由はわたしたちにとって非常に欠くこのできないものです。宗教の自由は米国憲法修正第1項として定められており,貴重な賜物だからこそ,守り擁護する必要があるのです。」

国家式典には,著名なユタ州国家警備隊第23陸軍師団軍楽隊と,有名なOne Voice Children’s Choir(ワンボイス・チルドレンズ・クワイア)による音楽の発表も含まれた。

「わたしたちはただ,アメリカで生きていることに感謝していると言いながら人々が会場を後にすることを望みました。わたしが願う方法で礼拝できる機会があることに感謝しています。ほかの宗教と腕を組み,イベントを実現できたことを感謝します。」と語るのは,フリーダム・フェスティバルの専務取締役ポール・ワーナーである。

7月4日,ブリガム・ヤング大学キャンパスでの花火大会がフリーダム・フェスティバルの最後を飾った。

ドーラン枢機卿,ネルソン大管長を訪問し,教会の名所旧跡を巡る

月曜日,教会執務ビルで,枢機卿は教会のラッセル・M・ネルソン大管長と初めてお会いになった。会合の間,ネルソン大管長はクリスタス像をドーラン枢機卿に寄贈した。大司教はまた,十二使徒定員会会長代理であるM・ラッセル・バラード長老や,大管長会第二顧問のヘンリー・B・アイリング管長ともお会いになった。

さらに,ドーラン枢機卿は,ソルトレーク神殿と歴史あるタバナクルが建つテンプルスクウェアを巡った。また,乳製品加工工場や缶詰工場,ベーカリーやDeseret Industries(デゼレト・インダストリーズ)リサイクルショップ,民営の雇用センター,そして教会最大規模を誇るビショップの倉を通して困っている人々を助けるウェルフェア・スクウェアも視察した。そして人道支援の緊急対応に備えて食糧や備品が蓄えられている中央ビショップの倉と教会の福祉システムも視察した。

ソルトレーク・シティー滞在中,ドーラン枢機卿はカトリック教会のマドレーヌ大聖堂にも足を運んだ。これはドーラン枢機卿にとってユタ州への初めての旅行であった。

ドーラン枢機卿は,1950年2月6日,ミズーリ州セントルイスで生まれた。2009年,ベネディクト16世によってニューヨークの大司教に任命され,2012年2月に枢機卿となった。

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