今週,十二使徒定員会のクエンティン・L・クック長老とメアリー夫人は,クウェート国に重要なマイルストーンが置かれたことに対し,政府指導者らやクウェート・シティーに住む末日聖徒に会い,大管長会に代わって感謝を表した。
「末日聖徒イエス・キリスト教会を容認するという非常に重要な役割に,わたしたちはとても感謝しています。」クック長老は,宗教省節制推進最高委員会事務局長を務めるファリード・エマディ氏との月曜日の会合においてこのように述べた。「すばらしい機会であり,大変うれしいことです。わたしたちの友好関係に感謝し,それに応えたいと思います。よい市民となり,よい隣人となり,よい友人となります。……様々な信仰にあっても,神に責任を負う人々とつながりを持つことに安心感を覚えます。」
クック長老はファリード氏に,革表紙のアラビア語のモルモン書と小さな白目製の手車開拓者の像を寄贈した。教会のクウェートの集会所の指導者であるテリー・ハラダインビショップは,全会員の署名が書かれたハードカバーの『聖徒たち』第1版を寄贈した。
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宗教財産省が教会を容認したことに触れたファリード氏は,平和に暮らすという願いに焦点を置くイスラム教と預言者ムハンマドの教えに基づいて,次のように述べた。「我々の宗教は人々とどのように折り合いをつけるか,どのように他人を尊重するかをわたしたちに教えました。」
教会の公式な容認は,クウェート国のイスラム教徒に対する布教活動やバプテスマを固く禁じている。
6月9日,クウェートの集会所に集まった会員とのディボーショナルにおいて,クック長老は教会が政府に容認されることによってもたらされる,実用的かつ「非常に重要な」恩恵について述べた。それらの恩恵の中には,教会として銀行口座を開くことができること,資産の貸借や所有,人道支援ボランティアのためのビザの発行といった可能性も含まれる。
「これらは一見シンプルに思えるかもしれませんが,ささいなことではありません。」そう語るクック長老は,これ以前にエルサレムおよびギリシャの訪問に続いてクウェート入りしている。「歓迎されているかいないかということは大きな違いで、まずは歓迎されているということが大切です。わたしたちが礼拝し生活する国の政府の法律によって認められている存在であるという特性は重要です。」
クウェート滞在中,クック長老姉妹は,クウェート国の首長家の年長者である,シェイハ・インティサール・サーリム・アル=アリ・アッ=サバーハ閣下とも会った。月曜日,クック長老は地元の様々な宗教指導者らを含む男性らとともに,(アラブ湾に住む男性の社会生活で重要な側面を持つ)伝統的なディーワーニーヤの集会に出席した。クック姉妹と女性たちも親睦を深めるために集まった。日曜日,クック長老はクウェート・シティー郊外にある米軍基地キャンプ・アリフジャンでの聖餐会で,125名の兵士に向けて話した。
「ここにいると,わたしたちを福音へ結びつけるもの,福音と繋げるものの多くから切り離されたと感じることがしばしばあります。」と語るのは末日聖徒で米国陸軍の従軍牧師であるジョシュア・シャープである。「ここには家へ帰らせない多くの誘惑と機会があると感じます。そして機会を失い,多くの人々のように自由に神殿へ行くことができなくなります。日曜日には教会に出席するものの,まったく異なる状況下です。ですから主の使徒の傍にいることができ,親密になれることは,兵士たちにとって非常に大きな力となり,心高まる機会です。」
末日聖徒イエス・キリスト教会は世界規模の組織であり,1600万人の会員を有し,30,000以上の集会所があり,188の言語に対応している。クウェート国には300名近くの末日聖徒イエス・キリスト教会の会員が生活し,働いている。彼らは世界の様々な国からやって来ている。政府からの正式な容認は、クウェート国内に居住する教会員へのサポートをさらに可能にする。
中東/アフリカ北地域会長会の一員であるジェフリー・H・シンガー長老はこのように述べている。「公認されることにより,多くの会員の信仰が確認されることに大変感動を覚えます。」
「クリスチャンであろうとイスラム教徒であろうと手を差し伸べ,社交的になれる機会を与えてくれます。」そう語るのは,クウェートワードのテリー・ハラダインビショップである。
クック長老は,驚くべき事柄が将来に起こるのが見えると述べた。「この湾内のほかの国々が今後教会を容認していくのではないでしょうか。指導力と努力の結果としてそのような出来事が多く起こってもおかしくありません。」
十二使徒定員会のジェフリー・R・ホランド長老は,2011年,イエス・キリストの回復された教会の福音の祝福がもたらされるようにとクウェートを奉献している。