末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長会は,火曜日の朝,サウジアラビアのメッカに本部を置く,ムスリム世界連盟(MWL)の事務総長であり,ムスリム学者世界機構理事会議長であるムハンマド・アブドゥルカリム・アルイッサ閣下と面談した。アルイッサ博士には,MWLのメディアディレクターであるアブドゥルワハブ・アルシェリと、通訳者であるラード・ファナリーが同行した。
大管長会は,アルイッサ博士に,勲章と11世紀のイスラム思想家アブ・ハミド・ムハンマド・アルガザリによる古書「光のニッチ」を贈った。この本はブリガム・ヤング大学出版局が発行したイスラム翻訳シリーズの一冊だ。
- First Presidency and Sheikh
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- Sheikh at BYU
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大管長会と懇談した後,アルイッサ博士は十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老を訪問し,ウェルフェア・スクウェアを視察した。
アルイッサ博士はウェルフェア・スクウェアを視察後こう述べた。「ここでわたしが見たものは,人類に対するほんとうの意味での慈悲と愛のすばらしい模範です。世界中でわたしたちは,まさにここで行われている人道支援の方法に従う必要があります。また,世界中の人々がこのプロジェクトと取り組みを体験して学ぶ必要があります。わたしたちはイスラム圏の人々にメッセージを伝えることができます。世界には,自分の兄弟姉妹そして人類を支えるために自分の生涯をささげている人々がいることを伝えます。皆さんの働きはすばらしいです。ここで皆さんが支援される仕事の質を見て本当に驚いています。皆さんはほかの人々に光りを与えています。」
アルイッサ博士は,穏健なイスラム教を推進し,平和,寛容,愛を普及していることで知られている。MWL自体が「イスラム教の真のメッセージを明確にする」ことを目指している。デゼレトニュースに掲載された日曜日の公開論説の中で,彼は信仰においても人生においても過激思想と戦うために宗教間の対話が重要であると述べた。「平和共存の方向に進むことができる」と書いている。また,この一年間に起こったクライストチャーチ,スリランカ,ピッツバーグでのイスラム教徒,キリスト教徒,ユダヤ教徒に対する悲劇的な攻撃が,それぞれこの過激思想に起因していると述べた。
アルイッサ博士は論説の中で,ジョセフ・スミスが他の信仰に寛容であることを賞賛し,ジョセフ・スミスが亡くなる一年前に語った言葉,「長老派,バプテスト,あるいは他の宗教の善良な人の権利を守るためにも同じように命を差し出す用意ができている」を引用している。博士はまた,ジョセフ・スミスが初期の末日聖徒に(特に人口の大多数を占める場合の末日聖徒に)自分たちのコミュニティーにほかの人々を受け入れるように励ましたことに言及した。同様に,アルイッサ博士は次のように書いている。「イスラム教はイスラム教徒に,仲間である異なる信仰,人種,民族,信条を持つすべての兄弟姉妹を愛するよう強く説得しています。」
イスラム教の指導者は,教会の会員とイスラム教の信者が共有する他の幾つかの重要な共通領域について語った。「〔わたしたち〕は互いに,毎日の祈り,断食の霊的な力,信仰だけでは救いを確保することはできないという信条をとても大切にしています。世界をより良くするために,わたしたちは信念を善い行いに変えていかなければなりません」と書いている。
「どちらの宗教においても,家族が宗教的,文化的生活の基盤になっており,将来の世代の教育に優先するものはありません。 そして,イスラム教の5つの柱の1つである慈善は,どちらの信仰でも等しく強調されています。MWLは,ガーナからブルンジに至るまで,助けを必要とするクリスチャンに何百万ドルもの救命救援をしていますが,同じようにイエス・キリスト教会がシリア,イラク,イエメンのイスラム教社会に対して行っている寛大な支援にわたしたちは深く尊敬の念を持っています。」
今週行われたアルイッサ博士とのミーティングは,さらにイスラム教支持者との関係を築くうえで大変重要なものである。今年の5月にラッセル・M・ネルソン大管長は,ニュージーランドのイスラム教指導者と会見し,クライストチャーチで攻撃されたモスクの再建を支援するために教会から10万ドルの財政援助を申し出た。訪問の中でネルソン大管長は「わたしたちは兄弟です」と述べた。
ネルソン大統領は、ニュージーランドのイスラム協会連盟の会長に送った手紙からこの部分を読んだ。「3月15日にクライストチャーチのアルヌールとリンウッドモスクで,罪のない礼拝者が致命的な打撃を受けたことを聞き,世界中の末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は悲嘆に暮れました。今後,これらの寄付によって賄われる修理や改修作業を行う際に,支援するボランティアが必要になったときは、わたしたちは喜んでヘルピングハンズを派遣しますので要請してください。」また,ネルソン大管長は,右腕を三角巾でつるしたリンウッドモスクの犠牲者アーメド・ジャハンギルのために,名前を述べて個人の祈りをすると述べた。
先月,LDSチャリティーの会長であり,中央扶助協会第一顧問であるシャロン・ユーバンク姉妹と中央若い女性会長会第二顧問であるベッキー・クレーブン姉妹は,アルヌールモスクに招待を受けた。
クレーブン姉妹はこう語っている。「それは本当に信じられないような経験でした。わたしたちが歩いてモスクへ入るとわたしたちの姉妹である人々から大変暖かい挨拶を受け,ともに涙を流し,互いの経験を伝えました。わたしたちは違っていてもたくさんの共通する部分があります。」