ニュースリリース

子供たちを救いの業に加える

意識していれば、普段の仕事の中で、親子がともに経験できる簡単な方法を見つけることができます。

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中央初等協会会長会

復活されたキリストが3度目に使徒の前に姿をお見せになったのはテベリヤの海でした。そこで主はペテロに「わたしを愛するか」と3度お尋ねになりました。そのたびに「そうです、わたしがあなたを愛することは、あなたがご存じです」とこたえたペテロに、主はただ、「わたしの羊を養いなさい」とだけ告げられました。(ヨハネ21:15-17)

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「わたしの羊を飼いなさい」カミール・コリー画© 2020 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.
                                 

皆さんには、羊を養いなさいと優しく呼びかける主の声が聞こえますか。愛を求め、話をじっくり聞く耳を求めている人に、そして、救い主と福音の光を必要としている人に手を差し伸べなさいという声が聞こえますか。同時に主の声が、もっと光を受けて、証を心の底深くに根付かせる準備ができているわたしたちの子供たちを養いなさい、と呼びかけていることはないでしょうか。

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「良い羊飼い」イーバ・コリーバ・ティモシー画。写真/イーバ・コリーバ・ティモシー、Church Newsの厚意により© 2020 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.
                                     

ラッセル・M・ネルソン大管長はわたしたちすべてに、偉大な救いの業に加わり、人々が「キリストのもとに来」る(ヤコブ1:7)のを助けるよう求めてきました。わたしたちの子供はイエス・キリストの福音の聖約を交わした会員であり、主の偉大な業に加えられる必要があります。子供たちは、両親や祖父母、そして隣人や教師とともに救い主のように奉仕し、愛することで、学ぶことができます。

若い母親が広い家庭菜園で友人と話をしていました。そのとき友人は、菜園の中に小さく区切られた場所が幾つかあることに気がつきました。どうやら、幼い子供たちがそれぞれ何かを植えたようです。母親の説明によると、子供たちが自分で選んだものを植えるための、個人のスペースということでした。子供たちは、土の整え方とそれぞれの種の植え方を教えてもらいますが、その後の野菜の成長に合わせた水やり、草抜き、世話は子供自身の責任です。時が来たときには、収穫の仕方が教えられ、「労苦の成果」(アルマ26:31)を楽しみ、分かち合う方法が教えられます。

子供たちに、野菜作りの過程にそって少しずつ教えるお母さんとお父さんはなんとすばらしい模範でしょうか。この家庭菜園プロジェクトは、子供たちを救いの業に参加させる方法についても教えています。最初に、両親は模範によって教えました。つまり、子供たちと協力して作業を一緒に行いました。第二に、両親は子供の能力に合わせて、狭い地面、つまり、仕事を与えました。最後に、怠ることなく種に水をやり、世話をすれば、種は生長して栄養豊かな、命を維持する「実」をつけ、人々に分かち合うことができると教えたのです(1ニーファイ8:10)。

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畑仕事を学びながら、手に持った種を観察する男の子© 2020 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.
                                 

子供たちにいつも大きくて複雑なことを経験させる必要はありません。しかし、良い経験をさせようと意識していれば、普段の仕事の中で、親子がともに経験できる簡単な方法を見つけることができます。

ある若い母親は、毎週、週のうちの一日を、子供と一緒に行う奉仕を見つける日と決めています。

こうして決めておいたある奉仕の日は、夜に予定されていた行事の準備で特に忙しく、奉仕の計画ができていませんでした。色々な用事を済ませて車で子供たちと家に帰る途中、近所に住む年配の夫婦が小枝を拾いながら広い庭で落ち葉掃きをしているのに気がつきました。彼女が車を止めると、子供たちが車から飛び出し、手伝い始めました。仕事が終わった後、もう少しいてちょうだいと言われて、裏口で皆一緒にアイスキャンディーを食べました。新しい友情が生まれました。賢明な母親は、この経験で得た教訓を話してくれました。「奉仕の日をカレンダーにつけておけば、機会はいつもやって来ます。」

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写真アルバムを一緒に見るフィリピンの母親と息子© 2020 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.
                         

「子供は偉大な模倣者です。ですから、模倣するに値するものを提供してください。」(ジョイ・D・ジョーンズ、「罪に屈しない世代」2017年4月総大会)近所の人に食事を持って行くとき、病弱な両親を慰めるとき、教会員ではない家族を食事に招待するとき、近所の引っ越しを手伝うときには子供たちをあなたの側にいさせて、適切な方法で手伝わせましょう。

子供たちに小さな種が蒔かれるのは、わたしたちが彼らの知らない先祖について話すときや、時間を取って索引作成や先祖の名前を探求するわたしたちを子供たちが見るとき、また、わたしたちの神殿への愛や、神殿に行きたい思いを伝えるときです。そして、子供たちに機会を与えて聖典の物語を話させたり証を述べさせたり、また、「わたしに従ってきなさい」の家族勉強会で賛美歌を選び、指揮をさせたりすることが、種の肥料となります。子供たちにできることはたくさんあります。

ダグラス・D・ホームズ兄弟は言いました。「彼らはキリストの大義に積極的に携わり、犠牲を払うという喜びを感じるでしょう。主の福音は彼らの心の中により深く根付き、業は奇跡的な方法で前進することでしょう。」(「心に深く」2020年4月総大会)

キリストは良い羊飼いであり、羊を世話する方法をわたしたちに示してくださいます。主は一匹一匹を慈しみながら群れを養い、集め、なぐさめ、優しく導かれました(イザヤ40:11)。わたしたちにも同じことができます。

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中央初等協会会長会、2018年3月。中央初等協会会長ジョイ・D・ジョーンズ(中央)、第一顧問リサ・ハークネス(左)、第二顧問クリスティナ・B・フランコ(右)© 2020 by Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.
                

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