教会の資金はすべての人をキリストのもとに来るように招くために使われる
「末日聖徒イエス・キリスト教会の本当の強さはその資金力ではなく、教会員の信仰にあります」とジェラルド・コセー管理ビショップは語る。
「教会は金融機関でも営利企業でもありません。わたしたち末日聖徒イエス・キリスト教会は、主ご自身が定められた『キリストのもとに来るようにすべての人を招き、キリストによって完全になる』の他には何の目的も持っていません」と2018年3月2日(金)テンプルスクエアで開催された教会歴史シンポジウムで述べた。このシンポジウムでは教会の経済的な歴史に焦点が当てられた。
コセービショップは、教会は建物や組織以上のものであると述べ、「教会は人を大切にしています。教会にとって、共通した信仰や聖約によって団結する個人の教会員がすべてなのです。教会員が教会の強さであり将来です」と続けた。
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フランス・ボルドー出身である管理ビショップは、教会の資金力を高めている要因として、什分の一、自立、賢明な生活、イエス・キリストの教えに対する理解など、教会員が共通して持っている信仰と聖約があるという。
ふさわしい末日聖徒は収入の10%を教会に寄付する。この什分の一(その他の慈善目的の寄付を含む)は、イエス・キリストの福音を広める、貧しい者を助ける、教会員の信仰を強めるという教会の使命を果たす助けとなる。
「什分の一なしに教会は神聖な使命を果たすことはできません。神聖な什分の一と捧げものを適切に、そして主に喜んでいただける方法で使うのは、わたしたちに与えられた重大な責任と考えています」とコセービショップは語った。
教会指導者らは教会員に自立する方法も教えている。自立が霊的な生活を送るのに重要であること、また教育を受け、就職し、ビジネスを始める、家計のやりくりの方法など実践的な原則についても教えている。
「物質的にも霊的にも自立することで、神の子は独自に物事を選ぶ能力を身につけ、創造された目的を果たすことができます」とコセービショップは述べた。
教会員は財政危機に備えるようにとも教えられている。「今日の教会員は、自分たちが災難の起こる時代に生きていることをよく理解しています。教会指導者は教会員に、緊急事態に備えて水、食料品、薬、衣服、その他の必需品を含めた家庭貯蔵を行い、賢明な生活を送るようにと頻繁に教えています。…物質的な準備に関してこれと同じ原則は、教会全体についても当てはめられています。例えば、教会は緊急時に備えて穀物をサイロに、基本的な生活必需品を倉庫に保管しています」とコセービショップは語る。
人生とイエス・キリストの教えを正しく理解することで人々が霊的に成長できるようにするにはどうすればよいかということを、教会は最優先事項として考えているという。
「教会はマクロ経済指標や財務分析のようなことも考えますが、究極の目標は主の計画を実行し、『キリストのもとに来るようにすべての人を招く』という教会の神聖な使命を果たすことです」とコセービショップは述べた。
世界に数千の建物、職員を有する国際的な宗教団体として、教会が健全な支払い能力を維持するには、借金をせず、収支バランスを保ち、将来の必要に備えて貯蓄し運用するのだという。
つまり、「教会は教会員に教えているのと同じことをまさに実践しているのです」という。
コセービショップのお話「主の方法で:教会の経済的自立を可能にする霊的基盤」の全容はこちら(英語)。