ディーター・F・ウークトドルフ長老は困難を克服するうえで必要なことを知っている。子供の頃,パイロットになるというウークトドルフ長老の夢は手に届かない実現不可能なものに思えた。ウークトドルフ長老は貧しい家に生まれた。第二次世界大戦中および戦後数年間は難民であった。その後,友人たちと遊ぶ代わりに,ウークトドルフ長老は家族が営んでいた洗濯屋の仕事を助けるために働いた。
神への信仰をもって一生懸命に根気よく働き,ウークトドルフ長老はやがて1980年代にルフトハンザ航空のフライトオペレーションの上級副社長となった。
2020年7月14日(火)ブリガム・ヤング大学パスウェイ・ワールドワイド(末日聖徒イエス・キリスト教会が提供する低価格で大学の認定資格と学位が取得できるオンラインプログラム)の学生に向けたオンラインディボーショナルの中で伝えたウークトドルフ長老のメッセージは,彼らにも輝かしい未来があるというものであった。
「ロードオブザリング」,「スターウォーズ」,「赤毛のアン」や「ハリーポッター」といったよく知られている冒険物語の有名な主人公を引き合いに出して,使徒は学生たちに彼らは偉大なこと成し遂げることができると語った。実際,彼らは自分の人生における物語の主人公なのである。
「ときに,皆さんは孤独を感じるかもしれませんが,皆さんは独りではありません」とウークトドルフ長老は述べた。「皆さんは神の子供なのです。神は皆さんの天の御父です。神は皆さんを愛しておられ,祈れば声が届くところにいらっしゃいます。皆さんにはイエス・キリストもいらっしゃいます。主の贖罪あるいは犠牲のもたらす効果は常に利用できるものであり,間違いを犯したことで生じる痛みやさみしさを取り除いてくれます。皆さんには,導きと助けの手を差し伸べてくれる思いやりのあるビショップやそのほかの教会の指導者,およびワードの家族がいます。」
このドイツ生まれの教会指導者はまた,学生たちに自分たちの人生において,特にこのパンデミックの中にあって,デジタルで教育が受けられる機会に恵まれている祝福に感謝するよう強く勧めた。その説教はFacebookのオンデマンドまたはパスウェイプログラムのディボーショナルページ(145カ国から45,000人もの学生が閲覧している)からも見ることができる。
「わたしたちは歴史のページにまだ何も記されていない時代に生きています。新型コロナウィルスのために,わたしたちはこれまでと異なるコミュニケーションの方法を見つけ利用せざるを得なくなっています」とウークトドルフ長老は述べた。「わたしは教会のパスウェイプログラムは時代に先んじていると言えることを喜ばしく思います。BYUパスウェイ・ワールドワイドプログラムで学ぶことはほとんどオンラインで行われます。…〔このプログラム〕は,皆さんが自分自身のドラゴンを退治する自分の壮大な冒険に旅立つうえで,情報を与えてくれるすばらしいガイドとなるでしょう。わたしは,BYUパスウェイ・ワールドワイドがどのようなものか,それは,皆さんの壮大な人生の冒険の助けとなるガイドであることを見てみるよう皆さんをお招きします。」
ウークトドルフ長老の話,「主人公になる!」を読み,視聴する
これは英語で投稿されたビデオへのリンクです。日本語の翻訳は以下に含まれています。
愛する友人の皆さん,皆さんは自分が自分自身の人生の物語の主人公であることを考えたことがありますか。最近わたしは,このメッセージをBYUパスウェイプログラムで学んでいる学生たちに伝えました。わたしは子供の頃から冒険物語が大好きでした。そうした物語のほとんどは,問題を抱えた人物から始まります。そしてその人物が知らないことと言えば,状況はどんどんとひどくなるということです。実際,状況が悪くなりすぎてしまい,その主人公は自分の前に立ちはだかる困難を乗り越えるのは絶対不可能だと思い始めるのです。
しかし,これは信頼できる人あるいは知恵の源となるものが現れて新たな計画を立てるうえで十分な知識や洞察を得られるように助けてくれるといった特別な出来事が人生で起こるまでの話です。物語の残りの部分は,その主人公がその計画にどのように従い,直面する困難を克服していくかについての話です。
自分が主人公であると思うか思わないかにかかわらず,皆さんは主人公なのです!皆さんは自分自身の人生の物語の主人公なのです!落胆しないでください。あきらめないでください。未来は輝いています!将来いつか皆さんが今の自分を優しい心と思いやりをもって振り返ったとき,今日の歩みが,自分がこれからなるはずのすばらしい人物になれるよう自分を形成してくれたことを知ることでしょう。